ブロックチェイナーを5つに分類 傾向と対策
かなり前にビットコイン業界内の人を分類するという記事を書いたことがあるのですが、今回は「ブロックチェイナー」を勝手に分類してみようと思います。ニッチすぎてこんな分類しても誰が得するのかっていう気はしますが、思いついたのでチャレンジ笑
ブロックチェイナーを5つのカテゴリーに分類した上で、それぞれのタイプとどう付き合っていくべきかという対策を伝授します。なんと、これを読めばビットコイナーとしてこの業界内でのしたたかな生き方がわかってしまうというわけです。全く役に立ちません。
そもそもブロックチェイナーってなんだよっていう突っ込みも入りそうですが、まあなんかプライベートブロックチェーンを中心に色々やっている人とでもしましょうか。後は適当に空気読んでください笑
1.アンチビットコインブロックチェイナー
口癖
「ビットコインは遅すぎて使えない」
「合意形成が上手く機能しないから、ビットコインは上手く行かないよ」
「ビットコインは中国に支配されてるから」
「コア開発者がビットコインを管理している」
対策
アンチビットコインブロックチェイナーはとりあえずビットコインをディスりたがります。
ビットコインの仕組みや問題を深く理解した上でビットコインを批判しているタイプの場合は、自分の知見を広がることになる可能性もあるので、具体的にどこらへんにビットコインの問題があると考えているのか、率直に色々聞いてみて議論するのがいいと思います。場合によっては「確かにビットコインってダメなところも多いな」と考えが変わる人もいるかもしれないですが、それはそれで別に問題ないと思います。
ただし、アンチビットコインブロックチェイナーの中には誰かの受け売りみたいなコピペ発言で、ビットコインを中途半端に批判したりする、少しずれたことを言っている「識者」的な人もいると思います。この手の人は議論してもためになることがあまりないので、「なるほど~」「確かにそうですね~」「おっしゃる通りで」とか言って適当に話をやめた方が自分にとっても楽でしょう笑
ただし、もしあなたが自分の知識に自信があって、相手が明らかにずれたことを言っていると思うなら、悪意と敬意を同時に持ちながら、ドSに論破にかかってもいいと思います。まあいずれにせよ期待しているようなすっきりな展開は起きないと思いますが…笑
2.パブリックチェーンと共存穏健派
口癖
「なんだかんだパブリックチェーンを軽視することはできない」
「パブリックチェーンとプライベートチェーンの共存が未来です」
「パブリックチェーンだけでスケールするのは不可能」
対策
ブロックチェイナーの中にはビットコインとプライベートチェーンのハイブリッド、共存を唱える穏健派もいます。確かに将来的にはパブリックチェーンを土台として、用途や領域によりプライベートチェーン、コンソーシアムチェーンを使い分けて、チェーン同士の高い互換性が維持されている、みたいな展開はありえそうな気はしますね。
穏健派の人たちは、お互いのいいところを活用していけばいいですよね、というよく言えば合理的、現実的な考えをしている人たちですが、悪く言えばどっちつかずの人たちと言うこともできるかもしれません。
穏健派ブロックチェイナーはビットコイナー、アンチビットコイナーのように考えがどっちかの極端に触れている人たちと違い、良くも悪くもニュートラルで議論や質問はしやすいと思うので、特にこれと言った対策は必要ないかと。ただし、教科書的な答えが返ってくることも多いので、地下ビットコイナーとの相性は実はあまりよくないです笑
3.Fintechの本命ブロックチェイナー
口癖
「Fintechの中核技術としてブロックチェーンを研究してます(きりっ)」
「金融機関もFintechの波に危機感持ってますし、ブロックチェーンも本気でやってます」
「ビットコインは自分たちには扱いづらいので、興味はありません」
対策
ブロックチェーンはFintechの本命族は、主に金融機関のブロックチェーン担当の人たちなどがここに分類されるんでしょうかね。
ブロックチェーンを使うことで、送金コストを劇的に抑えたり、ゼロダウンタイムを実現できるブロックチェーンはFintechの本命です!と雑誌や新聞、カンファレンスで話すのが主な仕事です。後は実証実験やハッカソンも好きです。
Fintechの本命ブロックチェイナーはアンチビットコインブロックチェイナーのように、真っ向からビットコインをディスる人はそこまで多くないですが、単純にビットコインについてはほとんど知らないか、興味のない人も多いです。「重要なのはビットコインではなく、ビットコインの土台のブロックチェーン」が合言葉です。
実際国内外でこのタイプはたくさんいますし、ブロックチェーンと言われるとFintechの一部、とメディアなどが書かれることも多いですね。
Fintechの本命ブロックチェイナーはエリートサラリーマンなどが多く、概してスマートで意識の高い人が多いです。が、ビットコイナーとの相性は基本的に最悪と言ってもいいでしょう笑
もしあなたが自分がビットコイナーだと認識しているなら、Fintechの本命系ブロックチェイナーと遭遇してもあまりビットコインやブロックチェーンの話はしない方がいいでしょう。会話が上手くかみ合わないと思います。その代りに彼らの専門である銀行の内情や仕組みなどそこらへんについて聞くとそちらの方がまだ生産的かと。
4.ブロックチェーンは世界を変える系ブロックチェイナー
口癖
「市場規模うん十兆円の規模の破壊力を持つブロックチェーンが…(以下略)」
「ブロックチェーンが金融業界を揺り動かしてます」
「ブロックチェーンの分散システムと改ざん不能性が新しいパラダイムを生み出して、資本主義け…」
対策
Fintechの本命ブロックチェイナーはコスト削減など割と現実的な人が多いのですが、その先に「ブロックチェーンが世界を変える系ブロックチェイナー」が存在します。これはどちらかと言えば主要メディアだったり、記者の人に実は多い気がします。
ブロックチェーンは非金融分野にも大きな影響を与え、これからの社会を形作っていく、とかブロックチェイナーの中でも意識の高さは最大まで振り切られています。同時に実はこのタイプは技術や業界の理解度があまり高くない人も多い印象があり、3割理解、3割希望、4割妄想で語っている人もいるかなー、とか思ったり笑
正直個人的にも、世界を変える系ブロックチェイナーが一番苦手なので、有効な対策はまだあまり考えられてないのですが、ビットコイナーなら完全に避けるか、もしくは具体的にどういうことなのか、何か矛盾してるところはないんですか?と真っ向から挑戦してみるのもいいかもしれません。(多分時間の無駄)
5.分散システムオタクブロックチェイナー
口癖
「スループットが~、ファイナリティが~、コンカレンシーが~、レイテンシーが~」
「合意形成、ビザンチン将軍問題、ガバナンス…」
対策
そして最後にブロックチェイナーの中にはブロックチェーン好きというよりは、分散システムオタクみたいな人たちもいます。彼らはビットコインとかブロックチェーンが好きとかではなく、その他の分散システムと比較して細かいところをチクチク批判したり、時にはブロックチェーンをほめたり、否定したり、そういうのが好きな人たちです。
中にはかなり深い技術的知見を持っていたりする人もいますが、正直自分はついて行けません笑ここらへんまで来るともはやブロックチェーンはあまり関係ないので、もしその他の分散システム含め興味がある人は、色々このタイプの人に質問することで知見が広がるかもしれません。
最後に
というわけでブロックチェーン業界にはびこるブロックチェイナーを分類してみました。先に言わせてもらいますが、あくまでネタ記事であり、悪意は全くありません!笑
ビットコイナーとブロックチェイナーは基本的に性質が異なるので、実際あまり交わることはないのですが、ブロックチェイナーの方が日本では数は多いですね。というか最近ビットコインミートアップとかに来る人の数も減ってきている気がしますし、日本のビットコイン業界の人数って2年前と比較してもあんまり増えてない気が笑やはり国民性的にビットコイナー的な考えの人の方が少なくても何か納得しちゃう部分はありますが。9時5時ブロックチェイナーの方がまっとうな社会人みたいなね笑
あなたはビットコイナー、それともブロックチェイナー?多分Twitterとかでもまたアンケートみたいなのをやってみようと思うので、ちょっと考えてみてください笑
それでは。
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