ビットコインのリスクと向き合う 対策法
ビットコインにリスクはつきものです。今日は簡単にですが、どのようなリスクがあり、どのように対処すればよいか、など紹介をします。基本的には初心者の方向けに書きます。
ビットコインにはどのようなリスクがあるか
私は主に以下の3つのリスクがあると思っています。
1、価格変動のリスク
2、自己責任のリスク
3.法規制のリスク
それぞれどういうことか、どのように対処できるか考えてみましょう。
価格変動のリスク
ご存知の通りビットコインの価格は上下します。株などと比べても価格の上下幅はかなり大きいです。ビットコイン購入の最も大きなリスクとも言えるのがこの価格変動です。
買ったときより上がる分に関しては誰も文句は言いませんが、下がる時の恐怖は何とも言えません。実際ここ2か月ほどでビットコインの価格は半分くらいになってしまいました。では、どのようにこの価格変動に対処すればいいのでしょうか?私はトレーディングのプロではないですが、あくまで常識範囲内で言うと、
1.一気にまとめて買わないようにする
もちろん価格の下げ止まりを見極めてそのタイミングで買えるという人はいいと思いますが、ビットコインの価格の方向と幅を予想するのは素人には難しいと思います。一気にまとめて買うのではなく、週に1回決まった額を買う、などしてリスクヘッジをしておいた方がいいと思います。どこの取引所で買えばいいかなどは、先日の記事を参考にしてください。
2.中長期で考える
これは対策というか心持ちだと思いますが・・・。確かに価格が下がったりすると焦る人もいるかもしれないですが、大切なのは新しい技術やスタートアップはこの瞬間も世界中で立ち上がっていること、ビットコインが少しづつただし確実に受け入れられていることを忘れないことです。数か月単位の価格変動に焦って売り買いするより、投資をするなら中長期で考えた方がいいです。当然ながら。あと、よく言われるのは失ってもいいと思う額だけ投資しろっていうことですね。
3.外部サービスを利用する
もし、ビットコインの購入の目的が投資目的ではなく、単純な興味本位もしくは実際にビットコイン支払いである人は(素晴らしい)、例えばCoinapultはLocksというサービスを提供しています。文字通り好きなタイミングでビットコインをロックし、アンロックするまでそのレートを保証するというものです。ただしもちろんタダではなく、1~2%の費用がかかるようですが、店舗などにとってはこれはかなり有益なツールになりえます。英語ですが、参考になった記事を貼っておきます。
Coinapult LOCKS and Wallet Service - Cryptocurrency Made Simple
自己責任のリスク
ビットコインの世界で自分の身を守るのは基本的に自分自身です。通貨・金融の自由を得られる代わりに何かあった時に基本的には誰も責任をとってはくれません。仮にコインを入れていたスマホをなくしたり、取引所に預けていたコインがなくなったりしたら返ってこないことを覚悟した方がいいでしょう。
リスクが高すぎて私はやりたくない、という人もいますが、国や銀行を信じ切るというのもある意味のリスクだということも考えてみた方がいいと思います。
その中でもちろんリスクをある程度軽減する対策方法はあります。
1.自分のビットコインの大半は安全な財布に入れる
当然ですが、普段持ち歩く財布に大量のビットコインを入れておくことはおすすめしません。普段生活する上で必要最低限の現金を持ち歩くのと同様に、基本的にスマホの財布には数万円程度のビットコインまでを入れておくことを個人的にはお勧めします。
では、それより多く投資している人はどうすればいいのでしょうか。ビットコインを極力安全に保管する方法はいくつかありますが、私が色んな人と話した限り、安全性と簡易性を考慮すると、MultiSig Walletに保管するのがベストだと思います。
Multisig=Multi Signaturesですが、要はパスワードやセキュリティーのロックが複数あり、その内例えば3分の2の鍵を見せないとアクセスができない仕組みのことです。
どうしてこれが安心安全かというと、例えば3つの鍵の内2つがあなたに、残り1つは運営サイトが保管しているとしましょう。財布のロックを解除するのに鍵は2つ必要なので、普段はあなたが持っている2つの鍵を使えば問題ありません。運営サイトは鍵は一つしか持ってないので、ハックされたり、あなたの財布にアクセスしたくてもアクセスはできません。ただし、パスワードを忘れたりする人がよくいますよね?そんな時一つのパスワードを忘れたとしても、残り1つのパスワードと運営サイトが非常時に持っているパスワードを使えば財布へのアクセスは回復できるのです。パスワードを一回でも忘れるとビットコインを完全に失ってしまう財布もまだまだ多いので、安全性といざという時の安心両方を兼ね備えているのがMultiSigです。
具体的にはどのようなサービスがあるのでしょうか?最近CoinbaseがMultiSigに対応したというニュースがあったり、どんどんSingle SigからMulti Sigへの移行が進んでいますが、最も古株の一つBitgoが悪くはないスタートかな、と思います。もちろん他にもGreen AddressなどMultiSigの財布はありますので、最終的には自分でよさそうなのを選んでください。英語ですが一応Bitgoのリンクは貼っておきます。
2.少額から始める
特に初心者の人たちはまず少額から始めてください。よくわからないうちにビットコインがどこかにいってしまう、なくなってしまうということも最初はよくあると思います。実際私もPaper Walletを作る時にお金を消してしまったりはよくやりました。実験をする分には5円とか10円分のコインさえあればできますので、まず数千円分のコインを買って、なくしてもいいや、くらいの気持ちで色々試してみてください。
法規制のリスク
法規制のリスクもビットコインにはあります。いきなり大量の税金を要求されたりすることも今後可能性としてはあるかもしれません。今後どのように国が仮想通貨と付き合っていくかはわかりませんが、将来的に税金や身元確認などでいちゃもんをつけられる可能性もありますね。
対策ですが、正直あまり効果的な対策は考えられてません笑とりあえずニュースなどをある程度チェックし、問題に巻き込まれたくなければ規制などを事前に察知することだと思います。私も正直に言って法律などに関しては無知に近いですし、政府がビットコインを「正しく」規制してくれる気もしません。ただ、日本はビットコインには関しては比較的寛容な姿勢のようですね。よくわかってないだけかもしれないですが。
とりあえず今日は以上です。ビットコインにまつわるリスクを軽減しつつ、この技術が提供する可能性を大いに感じてください。
それでは。