フルタイムビットコイナーのすすめ
(2015年5月1日一部追記)
2014年もほぼ終わりですが、私個人にとっても今年は色々変化があった年でした。今年の1月1日の時点では、「ビットコイン」というものに専念して、新たな分野に挑戦している、ということは想像できませんでした。(もともと自分で何かやろうとは思っていましたが)
私は現在、フルタイムでビットコイン、および仮想通貨関連のことに時間を使っています。記事作成もそうですし、海外プロジェクトへの協力、また自分たちでやろうとしているプロジェクト、ほぼボランティア的にやっていることもいくつかあります。勉強しなくてはいけないこともいくらでもあります。来年はもっと忙しくなると思いますし、自分のやりたいことをやっているのでむしろそれは歓迎です。
私が知っている限りでは、フルタイムビットコイナーは国内ではまだまだ数えるほどです。また、今年に入り、国内では取引所を中心にビットコイン関連のビジネスを本気でやる人たちが出てきましたが、アメリカのようにぽんぽん新しいモデルやサービス、ビジネスが 出てくるというわけではありません。
追いつくのに精いっぱいといったところでしょうか。
現状はあまり多くないですが、2015年は国内でもフルタイムビットコイナーの数が急増すると私は予想しています。このブログを読んでいる人の中にも、もしかしたらフルタイムでビットコインのビジネス、研究などを始める人もいるかもしれません。今日はフルタイムビットコイナーになるメリット、デメリット、私の考えについて書いてみます。
フルタイムビットコイナーのメリット
・時間面、メンタル面でやりたいことに専念できる
・最新の情報、トレンド、技術などのキャッチアップができる
・イベントなどに参加しやすい
・まだ小さなコミュニティー内で中心的な役割を果たせる
・海外の最新情報のキャッチアップだけではなく、自分が業界の最先端を走れる(かも)
・VCなどから資金調達がしやすくなる(かも)
などでしょうか。
一番大きいのはやはり十分な時間をビットコインにかけられるということだと思います。ビットコインの世界のイノベーションのスピードはものすごく速いです。趣味や、副業のプロジェクトして最先端のニュース、情報をかき集め、むしろ自分も色々とアウトプットしていくというのはかなり難しいと思います。
(実際そういう風にしている人もいるので、不可能ではないと思いますが)
また、海外、国内も含めコミュニティー自体がまだまだ小さいため、基本的に手をのばしさえすれば誰とでも連絡をとったり、情報交換をしたり、といったことが可能になっています。フルタイムで取り組むことで、知識を深め、人脈を作り、自分が中心的な存在として、このフィールドで活躍していけるかもしれません。
また、ビットコイン関連の最新の技術を開発したり、サービスを提供したりしたい場合、フルタイムで取り組まないと、海外のスピードにはついていけない可能性が高いと思います。
フルタイムビットコイナーのデメリット
・法規制のリスク
・技術的欠陥のリスク
・生計をたてられないリスク
・周囲に誤解されるリスク
デメリット(リスク)はもっとわかりやすいと思います。ビットコイン自体がまだまだ法律的にグレイゾーンのところがあったり、悪法一つで自分がやりたかったことができなくなる可能性があります。また、さらに運が悪いと逮捕や罰金などが発生する可能性もあります。アメリカでは今年すでにそのようなスキャンダルがありましたね。
また現時点ではビットコインに大きなバグや欠陥は見つかってないですが、致命的なバグが発見される可能性や、プロトコルレベルの変更(ブロックサイズの増加など)が、プロトコル自体を崩壊させてしまう可能性もゼロではありません。
そして、まだまだビットコインのビジネス単体で利益を上げるのは難しいという現実もあります。国内だと取引所のビジネスが中心ですが、取引所ビジネス単体で利益を出しているところはないのではないでしょうか。
また、これは些細なことな気もしますが、周囲から誤解されたり、理解されなかったりというリスクもありますね。
私の考え
私自身は今年の9月からフルタイムで活動を始めたのですが、正直あまりお金はないです。結構貧乏です笑その点で、家族がいる人たちなどに、とりあえず今の仕事なんてやめてフルでやればいいじゃないか、などは簡単には言えないとも思っています。生活ができなくなるかもしれないというリスクは少なからずあります。
ただし、自分は間違った選択をしたとは思っていませんし、毎日新しいアイディアや技術に触れることができ非常に楽しいです。私はまだまだわからないことも多いですし、時間を最大限効率に使えているかどうか怪しいところもありますが、フルタイムでやらないとすでにビットコインの最先端にはついていけないというのが正直な意見です。
(まあ、自分は副業でやるほど器用ではないだけで、複数のことを同時に全力でできる人にとっては不可能ではないのかもしれません。)
私個人の希望を言うならば、日本にはもっとフルタイムビットコイナーが必要です。技術者はもちろん必須ですし、税や法律の専門家、マーケティング、イベントプランナー、翻訳家、デザイナー、アーティスト、ミュージシャン、などなど、誰でも歓迎ですし、どんな能力、スキルも考えようではコミュニティーにとって大きなプラスになります。
フルタイムビットコイナーの数=その国や地域のビットコインの進歩のスピードと言ってもいいと思います。実際アメリカを中心にビットコインの開発やイノベーションが進んでいるのは、それだけリスクをとって真剣に取り組んでいる優秀な人材が多いからです。
私見ですが、日本に足りていないのは優秀な人材ではなく、リスクに飛び込む度胸と強い信念を持っている人の数じゃないでしょうか。後は、日本では大学生含め、若いイケイケの人たちにもっと参加して欲しいですね。
最後にもし悩んでいる人がいたしたら、私が勝手に考えたチェックリストを参考にするといいかもしれません。
1.ビットコインについて調べても調べても飽きない
2.今の自分の仕事が楽しいと即答できない
3.金銭的に余裕がある、もしくはお金にこだわらない
4.ビットコインの中長期のポテンシャルに関して疑っていない
5.技術、ビジネス的な面以外でも、思想、信条面でもビットコインに魅力を感じる
上記のうち4つでも当てはまればフルタイムでやってもいいのではないでしょうか。もちろん私は責任はとれませんが、きっと後悔はしないと思います。
来年一緒に働くのを楽しみにてしておきます。
2015年5月1日追記
今年に入って仕事をやめてビットコイン専業になる人たちが私の周りでも増えてきました。この記事は去年末に書いたのですが、その点では予想通りだと思います。
特に優秀な大学生の人たちでほぼフルタイムでビットコインに関することを色々やっている人もいて素晴らしいなーと思います。未来ですね。
また、国内でもだんだん投資が入りやすくなってきている環境の好転を感じます。
ただ同時にまだまだ技術者の絶対数は国内では足りていないですし、海外からのプロジェクトが流入してくるケースは多いですが、国内のレベルはまだアメリカとかと差を縮めるどころか差を広げられているかもしれません。
私自身も去年この記事を書いた時から別に熱意がなくなってきているわけではないですが、少し疲れも感じます笑まあ静かなパッションってことですかね。
これからビットコインについて学ぶ人たちはきっと面白くて他のことができない、みたいな人たちも出てくると思います。そういう人たちを増やすためにももっと頑張らなくちゃいけないですね。休んでいる暇はないです。
それでは。