EOSのアカウントを無料で作成する方法+EOSの課題
こちらの記事は、ビットコイナー反省会の動画で解説した、EOSのアカウントを簡単に無料で作ってみる方法を紹介しつつ、EOSの課題にも少し触れようと思います。
正直にいうと、想定していたよりはEOSアカウント作成に関して関心がまだあまり高くないなーという印象ですが、せっかく無料で一個アカウントを作って、EOSがどんな感じで動くのか体験する機会ですので、興味のある人は今のうちにやっておいて特に損はないと思います。BitcoinやEthereumと使用体験が全然違う部分も多いですね。
今回のアカウント作成はirexさんの無料キャンペーンを利用しているのですが、irexの方で記事でもやり方が詳細に説明してあるので、こちらも一応紹介しておきます。
チュートリアル動画をやりながら一部説明していますが、EOSはこのアカウント作成部分が今までかなりハードルが高く、EOSを使い始める為にアカウントを作るのにも一苦労って位だったのですが、最近こういう外部のサービスやウォレットとの統合も大分改善してきており、前よりは大分使いやすくなってきています。改善のスピードはかなり早いですね、正直。
なのでユーザービリティは少しづつ上がってきているのですが、後はこれを使って何を出来るのか、EOSじゃなきゃ出来ないことが果たしてあるのか、というとこらへんの話がそろそろ増えるかな、という印象です。
同時に、開発者用の環境はどんどん改善している一方、まだまだ開発ツールがバラバラだったり、実際EOSを使った開発をしている人たちの数もそこまでは多くないことから、多様なアプリケーションが出てくるみたいな状況はまだしばらく先でしょう。その点ではEOSが競合として意識して、いい意味で真似しているEthereumの方がまだ大きなリードはありますが、EOSアプリケーションのEVMとの互換性なども予定されており、半年、1年後でどういう状況になっているかはわからない、といったところでしょうか。
一方、少なくとも部分的に競合と見なされるEthereumは(正確にはConsensysが分析をスポンサー)、EOSの概要と問題点を詳細に分析するレポートを出しており、こちらのレポートはいずれにせよ非常に良いまとめレポートになっているのでお勧めです。
具体的な内容を説明すると、それだけで単独の記事になってしまいそうですが、大きな指摘として、
- EOSはそもそもブロックチェーンというよりは分散データベースに近い
- EOSが公式に発表しているTxパフォーマンス(秒間数千~数万程度)は実際には、250tpsくらいしか出ない
- EOSトークンを基軸としたComputationリソース市場は実際に機能するか懐疑的
などの指摘をしています。
というわけで、当然全てが完璧なものはいずれにせよないですが、色々調べたりした中で個人的に今一番簡単で無料なアカウント作成方法を紹介したので、とりあえず入り口として試してみるのには最適です。
また、EOSに関しては先日HashHubでもイベントを開催して、そこで議論に上がったことについてコインストリートの方でも色々議論しました。興味がある人はそちらも覗いてみてください。