ビットコインにまつわるよくある勘違い6つ
ビットコインに関して、メディアや一般によく勘違いされることについてまとめてみました。このブログの読者の人はこんな勘違いをしている人はいないと思いますが、あるあるならコメントなどいただければ。
ビットコイン=Mt. Gox
Mt.Gox事件から1年以上たったわけですが、ビットコイン=Mt.Goxという勘違いからいまだに抜けられない人が多いです。
先日の楽天金融カンファレンスで野口さんが強調していたように、ビットコインには運営主体がいない(分散型)のが最も大きな特徴。そろそろビットコインはMt.Goxが発行していたお金、Mt.GoxのCEO=ビットコインのCEOといった大きな誤解から目覚めてほしいものです。
円天みたいなものでしょ?
これも最もよく言われることの一つだと思います。そもそもこういう人たちは円天がどんなものかわかっているのでしょうか?
円天には運営主体がいた。ビットコインには運営主体がいない。ということが最も大きな差だと思います。この違いを理解した上で、そんなものは上手く行かない、という批判はもう少しだけまっとうだと思います。
ただし、運営主体がいないというのは怪しいとかいう発言は正直よくわかりません。運営主体がいないから、特定の人や会社を信じる必要性がなくなり、あやしくないと思うのですが・・・?それを可能にしたのがビットコイン/ブロックチェーンの革新だったわけで。
そもそもこの運営主体がいない、ということが意味することが最初はあまりピンと来ないのかもしれません。運営主体がないという革新なのに、そんなの無理だと目をつむられるとそもそも議論にもなりません。
ビットコインビジネス=トレーダー?
これもよく言われたり勘違いされるのですが、ビットコインに関してビジネスをやっている=トレードで儲けている、というのは大きな勘違いです。
怪しいというイメージからの派生なのかもしれませんが、ビットコインを技術としてとらえている人の少なさがうかがえます。
個人的には、私はほとんどビットコイントレードもしていないですし、そこまで興味もありません。とはいえ、ビットコインの価格が下がっていって損はしているんですけどね笑
Rippeは次世代のビットコイン?
雑誌とかでもあおるようにこのように書かれていることがありますが、ビットコインとRippleはそもそも仕組みも用途も全く異なるものです。どちらが優れているという議論の前に、ビットコインとRippleは違う、というところは是非勘違いして欲しくないなと思います。なおこの二つの差についてなどは大石さんの以下の記事がわかりやすいと思います。
ビットコインは匿名?
これもよく記事などで書かれたりもしますが、ビットコインは匿名でもそこまで匿名性が高いと言えないと思います。先日も中国からビットコインを一部使って薬物を輸入して捕まった人がいましたが、ブロックチェーンの透明性のゆえ警察とかは簡単にお金の動きを確認できたと思います。
取引所などでビットコインを入手する場合、本人認証が必須になってくるので、ある意味で自分がビットコインでする買い物などは後から全て追跡可能だということを覚えておいた方がいいです。もし自分のプライバシーを守りたい場合などはミックシングサービスを使う必要などが出てきます。
(匿名性の高いDashというコインに関するプレミアム記事も先日書きました。)
Bitcash
これもよくある勘違いだと思います。
ビットキャッシュとは今まで通りの中央集権型の電子マネーで、コンビニで購入してゲームサイトなどのポイントとして利用できるようです。
名前にビットって入っているだけで、ビットコインとは全く別物で関連性もないのですが、よく関係するものだと勘違いされています。
この前も親から、「ビットキャッシュっていうの初めて使ったけど、便利でいいね」みたいな連絡が来まして、「いや、興味持ってくれるのはいいけど、それビットコイン全く関係ないから・・・」という会話をしてしまいました。
むしろあれだけ説明した自分の時間は無駄だったのかと・・・笑
他にもこんなことをよく勘違いされるとかあれば是非コメントなどで教えてください。今後このような勘違いはむしろ増えていくのか、それともマスコミなどのリテラシーは上がっていくのか・・・。
それでは。