ビットコインのアキレス腱 謎のクリエイター「ナカモトサトシ」
ビットコインって一体誰が作ったの?とよく初心者の人に聞かれます。
答えは、「ナカモトサトシ」なのですが、彼、彼女、もしくはこの団体の正体は未だにわかっていません。
(彼の正体については、大石さんがブログで考察しています)
彼の正体がNSA職員か、ただの個人のプログラマーなのか、それともどこか他の団体なのかは結局わかってないですし、ビットコインの世界ではサトシの正体は重要ではないという意見が多いです。
根拠として、大切なのは彼が発明した仕組みとコードであり、オープンソースのプロジェクトにおいて、発明者が誰か、というのはあまり重要ではないから、ということです。
確かにインターネットの発明者って誰ですか?と聞かれても誰も知らないですよね?まあ答えは特定の人物というよりは、各国の研究者が少しづつ改良していったというのが正しいようですが。
サトシは本当に重要じゃないのか
突如姿を消したビットコインの創始者は、それ以降全く音沙汰がありませんが、このままサトシは重要ではないと断言してしまっていいのでしょうか?
サトシ自体はすでに重要ではないかもしれませんが、サトシが保有しているとみられる100万BTCの存在は見過ごせません。
100万BTCは今のレートで、400億円程度の価値があり、今後ビットコインの価格が上がるにつれ、その価値は1兆を超えるとも言われています。サトシは現在BTC市場の7.5%を一人(?)で握っていることになります。
もし、サトシがある日突然また現れ、彼のビットコインを全て売却したとしたらどうでしょうか。市場はパニックに陥ると思いますし、もしかしたらビットコインの価格は地につくかもしれません。
特定の個人や団体に富や力が集中している状態は、そもそもビットコインの理想とは逆行していると言えますが、サトシのBTCの存在がビットコインの理想に対するアキレス腱みたいになってしまっているとも言えます。
どうしたらいいのか
私たちに、サトシの行動を正確に予測することも、制限することもできません。
サトシはビットコインを破壊するようなことはしないと信じるか、もしくはそのような欠陥的な弱点があるのはダメだと考え、ビットコインから他の仮想通貨に移るということもできるかもしれません。
もちろんサトシへの希望的視点で言えば、ゆっくり市場にコインを投入するか、Burnしてしまうか、など色々ありますが、サトシにそれらの希望に従う義務もありません。
結局私たちにできることはあまりないと思います。
私の考え
個人的には、最悪のケース、サトシが彼の持っているBTCを全て叩き売ったとしても、すでにビットコインは彼一人が破壊できるサイズを超えてしまっているので、そこまで大きな心配はしなくてもいいかな、と楽観的に考えています。
サトシを信頼する、というと、信頼なしで動くビットコインのシステム自体に対する侮辱のような気もするので、私はサトシを信頼しようとは思いません。
彼が善人だろうが、悪人だろうが、やくざだろうが、NSA職員だろうが正直個人的にはどうでもいいです。むしろこのまま正体がわからない方が彼への敬意みたいなものは保てると思います。
これで正体が明らかになって、本当にただの通勤ラッシュにもまれてる日本人のおっさんだったら嫌ですし笑
ただ、どこの誰かはわかりませんが、こんな面白い発明をしてくれてありがとう。それだけは伝えられるなら伝えたいですね。
それでは。
インターネットは誰が、何の目的で発明したのか?その答えに迫るムービー「Who Invented the Internet? And Why?」 - GIGAZINE