ビットコイン小ネタ検定結果発表&答え合わせ!
先日真のビットコイナーを判定すると豪語して出したビットコイナー検定の答え合わせです!
記事をリリースした直後から、「難しすぎる」「問題が間違っている」「ただの自己満」「ビットコイナーじゃなかった・・・」などとどちらかというとネガティブな反応が多かったです笑
まず、平均の発表ですが、100名以上の方が受験し、平均スコアは37%です!!!むずっ!笑
というわけで、7問か8問正解でおよそ平均的ということですね。頭のいい優秀な人も多いこの業界ですが、苦戦した人も多かったようです。ちなみにデジマネ協会のHさんはなんと80%、元Oさんで現在Sを名乗ってる有名ビットコイナーの方は60%、某ビットコインメディアを運営するZさんは70%などなど、やはり高得点をとっているビットコイナーの方もいました。
では、答え合わせスタート!
1. Mt. Gox CEO マーク・カルペラスが逮捕された時に来ていたTシャツに書かれていたのは?(正答率:48%)
正解:Effortless French
その他の選択肢
To the Moon
Gap
Where is my bitcoin?
これは結構簡単な問題だったと思いましたが、正答率はなんと半分以下でした。証拠写真は以下です。
多分5年後、10年後にこんなこともあったよね、という印象的な写真になる気がするので是非この小ネタは覚えておきましょう笑
2.Mt.Goxは元々ビットコインの取引所ではありませんでした。ビットコイン以前に取り扱っていた商品は何でしょう?(正答率:86%)
正解:ゲームのカード
その他の選択肢
コレクター用の切手
漫画
電子機器
これはかなり正答率高かったですね。さすが訓練されたビットコイナーの皆さんです。
Mt.Goxとはそもそも、Magic the Gathering Online eXchangeの略で、Magic the Gatheringというトレーディングカードゲームのカードの交換所をしてました。次第にビットコインのトレードプラットフォームに業態を変更し、ついにEffortless Frenchのマークに売却されたわけです。(ここらへんも結構面白い話ですね)
余談ですが、どうやら初期のビットコイナーには、このようなゲームアイテムの交換所などを営んでいた人たちが多いという傾向があるらしいです。元々電子上の価値のやりとりのエキスパートの人たちはオンライン上の分散型のP2Pトレードのメリットをかなり早い段階から見抜いていたとのこと(もともと詐欺とか、カウンターパーティリスクがつきものの業界ですからね)
3.R3 CEVが主導する銀行間のコンソーシアムブロックチェーン。現在(2016年11月11日)の参加銀行数は?(正答率:29%)
正解:42
その他の選択肢
48
32
21
これは予想通りかなり正答率低かったです。
知ってるか知らないかただそれだけの質問ですが(知っててもあんまり意味はないですが笑)、現在R3のネットワークに加盟している銀行は42行です。今後もどんどん増えて行ってそのうちチームAとかKとかに分かれたり、研究生が出てきたり、総選挙とか始めるかもしれません。(マジで笑)
4.Ethereumの創始者として有名なVitalik Buterin。彼はまだ若干20歳くらい(正式な年齢は自分も知らないw)ですが、ブロックチェーンに専念するためある大学を中退しています。その大学は?(正答率:26%)
正解:University of Waterloo
その他の回答
Cornell University
University of British Columbia
Chiba University
Theだからどうした問題ですが、正解はUniversity of Waterlooです!なぜかたまたま覚えていたので質問にしてみました。細かい統計はとってないですが、University of British Columbiaという回答が一番多かったのかな。Wikipediaへのリンクをそれぞれ貼っておいたので、興味がある人はどんな大学か自分で見てみてください。
ちなみに何で千葉大学が入ってるんだよということですが、東京大学にしようと思ったんですが、ちょっとひねりがなく面白いのはないかと思って浮かんだのがなぜか千葉大学でした笑(一回だけ友達に会いに行ったことあります)
5. 2014年にNewsweekが「Nakamoto Satoshi」の正体は、カリフォルニア州に住む日系アメリカ人「Dorian Nakamoto」だと報道したことにより、メディアが彼のもとに殺到。取材を受ける条件としてDorianが要求したものは?(正答率:41%)
正答:ランチ
その他の選択肢
ビットコイン
カメラの禁止
弁護士
正解はランチです!これを狙って正解できた人は中々の通ですね~(笑)
Associated Pressが寿司のランチを提供する独占権利を手に入れ、このビデオでDorianが寿司を食べた後に自分はビットコインは無関係だという映像が残っています。(何かシュール)ちなみにThe Rise and raise of Bitcoinという映画内で、家から出てきて、報道陣に向かってI want lunchって言っているDorianの映像も確か残っています。
6. Permissioned ledger企業としてパイオニアの一つである、Eris Industries。そのマスコットキャラクターは?(正答率:30%)
正解:リス
その他の選択肢
ワニ
カメ
ワシ
これは期待したより正答率が伸びなくて残念でしたが、答えはこちら。アメリカ版ゆるキャラとでも言えばいいでしょうか・・・。
正確に言うと、リスではなくMarmotというリス科の動物なんですが、マーモットなんて言ったって絶対にわからないし、それこそそんな回答を混ぜてしまったら絶対ばれるということで、リスという選択肢にしました。ちょっとわかりづらかったかな。まあライオンを猫、パンダを熊と呼んでる感じです笑
7. 2010年5月22日、初めてビットコインを使ったリアルな商品との交換が起こりました。Papa John'sのピザです。その時25ドルのピザを買うために支払われたビットコインの金額は?(正答率: 40%)
正解
10,000btc
その他の選択肢
5000
8000
20000
これは実は自分も自信なかったので、確認で調べたくらいですが、正解は10,000btcでした!現在のビットコイン価格を4万円だとすると4億円相当ですね。4億円のピザですよ!!!
ちなみにPapa John'sって何だよって思った人もいるかもしれないですが、アメリカでかなりポピュラーなピザチェーンです。
日本には未上陸なんですが、在日アメリカ人もPapa John'sが好きな人が多くてですね、アメリカ帰ったら何を食べたいと聞くと、Papa John'sのピザと答えたりする人もいますね。(これもトリビアw)自分も結構好きで、アメリカにいる時はピザをデリバリー注文して家でルームメイトと食べながらバスケの試合とか見てました。
8. 現在440ドルほどをうろつくビットコイン価格。ボットによる価格操作も噂されますが、Mt. Goxで最高価格がついたのは2013年の11月17日のビットコインの過去最高値はおよそ何ドルでしょう?(正答率: 45%)
正解:1216ドル
その他の選択肢:
1124
1259
1189
これも知るか!という声がいくつかありましたが、正答率で言うと半分近いので正解した人も案外多かったですね。Mt. Goxでの最高値は、1216ドルということで、こちらのWikipediaのページをそのまま参照しました。(もしかしたら不正確かも)
数日前に絶賛爆下がったビットコイン価格ですが、今年は2013年の最高値を更新するのではないかと期待する人も結構いまして、この1216ドルいう数字は少し意識してワクワクしてればいいかもしれません。どうなるかわかりませんが。
9. 日本で一番最初にビットコイン支払いを受け入れた飲食店は?(正答率:61%)
正解: The Pink Cow
その他の選択肢
Two Dogs Taproom
Amenro La Fiesta
The Snack
これは東京在住のビットコイナーの間では結構簡単だったかとも思いますが、六本木にあるThe Pink Cowです。夜な夜な面白いパーティやイベントが開催される、六本木でも名物なちょっとあれな雰囲気がするレストランです。(ほめてます笑)今も月1くらいは東京ビットコインミートアップの会場に使われているある意味日本のビットコイナーの聖地と言えるかもしれません。
ちなみにTwo Dogs Taproom、Amenro La Fiestaも同じく六本木のPink Cowから徒歩1分以内にある同じくビットコインを受け付けているレストランです。
The Snackは銀座にあるビットコイン支払いOKのコワーキングスペースですね。自分もミーティングでここをよく使ったりします。
10.毎週木曜日の夜に開催されている「東京ビットコインミートアップ」。毎週行われている世界でも数少ないビットコインミートアップですが、ビットコイン系のミートアップとしてこの会は世界で何番目に古い?(正答率:37%)
正解:2番目
その他の回答
3番目
5番目
7番目
これはビットコインのミートアップ主催者のSさんの情報ですが、東京ビットコインミートアップは、シリコンバレービットコインミートアップに続き、世界で2番目に古いそうです。元々始めたのは業界内では有名で、「Bitcoin Jesus」の異名もとるRogerなんですけどね。
11. ビットコインのGenesis Block(一番最初のブロック)にはSatoshiのメッセージがブロックチェーン上に刻まれているが、そこにはなんて書いてあった?(正答率:16%)
正解:二度目の銀行への救済が起きようとしている
その他の選択肢
ビットコインは社会に平等をもたらす
ビットコインを止められるものはいないだろう
第三者への信頼をする時代を終わった
これは最も正答率が低かった難問でしたが、ビットコイナーには是非これだけは知ってておいてもらいたい知識の一つです。そもそもビットコインがどのような背景、理念のもとに作られたかというを知っておくのは重要でしょう。
Genesis Blockに刻まれた原文は以下の通り
The Times 03/Jan/2009 Chancellor on brink of second bailout for banks
(タイム紙 2009年1月3日 大臣は銀行への二度目の救済を決めようとしている)
と書かれています。これは、実際のタイム紙の見出しをそのまま引用しているのですが、
(その日の新聞。現存しているものが少なく、コレクターアイテムになってるらしい。)
文脈を説明すると、2008年のリーマンショックの後、それを引き起こした原因であるはずの銀行に対して、罰金や訴訟ではなく、経済の安定のため資金注入をして救済をしたことへの大きな反発と捉えられます。家を失ったり、職を失ったりした人たちが何百万人も発生してしまったわけですが、その原因を作った張本人たちに潰れられると困ると、特別ボーナスがバンバン注入されるような皮肉な状況が起きていたわけです。
ビットコインが考案された背景や理由、Satoshi Nakamotoの狙いなどは諸説ありますが、既存の金融機関への反発、中央銀行による金融緩和(要は大量にお金を刷って経済のつじつまを合わせること)や通貨のコントロールなどの嫌悪があるのはおそらく間違いないです。それゆえにビットコインには中央管理機関が存在しなく、P2Pで仲介業者が不要で、かつ総供給量が事前に決められていると考えられます。
今はブロックチェーンを金融機関が応用するとか、Fintechだなんだちょうど騒がれているところですが、ビットコインは元々中央銀行や金融機関への理念的闘争という背景があることを、ビットコイナーは知っておいて損はないでしょう。
ちなみにリーマンショック前の金融機関の様子を描いた映画「The Big Short」がアメリカで公開されていますが、日本でも早く公開して欲しい!(どうやら今年3月に公開されるようです。ビットコイナーは絶対見ておかなくてはいけない映画ですね)
12. Bitcoin Obituariesというのは、ビットコイン死亡記事という意味だが、英語の主要メディアでビットコインの死亡がが宣告されたのは今まで合計で何回?(正答率: 30%)
正解: 86回
これは先週自分がこの検定を発表した時点では86回だったんですが、ご存知の人も多いと思いますが先週元コア開発者のマイクハーンが「ビットコインはすでに失敗した」という発言をしたことで、増えて現在90回ビットコインは死んだことになってます。
ちなみに過去の死亡記事一覧とカウントは以下のサイトを参照してます。自分でわざわざカウントした訳じゃないですよ笑
目指せ、100回!?
Bitcoin Obituaries: Following Bitcoin While it Dies and Goes Up in Price
13. Bitcoinの最小単位をSatoshiというのはビットコイナーの常識だが、Ethereumの最小単位は何と呼ばれている?(正答率: 29%)
正解: Wei
その他の選択肢
Szabo
Finny
Tether
これも正直結構難しかったと思います。詳しくはこちらの換算一覧表を参考にしてください。Weiが最小で、Tetherが最大の単位です。1 Ether = 1000000000000000000 weiです。
Ethereum詳しく調べている人には比較的簡単な問題だったかもしれないですね。
14. Bitcoin業界の有名なリーダーの一人、Andreas Antonopolous。彼は最近のカンファレンスでビットコインの性質をあるものに例えた。それは何?(正答率: 19%)
正解:ドブネズミ
その他の選択肢
ジャズ
クマムシ
婚姻届
これもかなり正答率が低かった問題ですね。実際にドブネズミ(The sewer rat)という発言をしているスピーチは以下のビデオで見れます。
これはどういう意味かというと、ビットコインとはオープンソースで誰でもコードを確認出来て、参加できるという性質を持っており、それは逆に言えば様々な攻撃やハッキングの脅威にさらされているということです。そう考えるとビットコインは色々な角度から攻撃され、それに順応して進化、変化していくにつれ、その度に少しづつ強くなっていくということです。そして結果としてまだ潰されたことはないわけです。このしぶとさ、過酷な環境にさらされて変化、適応して行くような様を、ドブネズミに例えたわけです。確かにドブネズミとか色々わけのわからない化学物質とかにまみれてそうですし、すごいひどい環境で生きてそうですよね・・・。
15. 一番最初にビットコインを使ったクラウドセールをしたプロジェクトは?(正答率: 26%)
正解:Mastercoin
その他の選択肢
Maidsafe
Ethereum
Storj
まあこの問題はさらっと流しますが、正解はマスターコインでした。まあこれはクラウドセールの定義とか色々異論を唱えることは出来ますが、この選択肢の中では間違いなくMastercoinが一番最初にビットコインでFundraiseをしたプロジェクトですね。
16. Vitalik ButerinはEthereumに関わる前は複数のビットコインプロジェクトに参加していた。以下のうち彼が始めたプロジェクトは?(正答:23%)
正解:Bitcoin Magazine
Open Assets
Mastercoin
Bitpay
正解は今も運営が続いているBitcoin Magazineです!これも結構なトリビアなんですが、Vitalikは最初ジャーナリストというかライターとしてビットコインに関する活動を始めたわけですね。彼は、今もEthereumのブログで色んなトピックについて書くことがありますが、わかりやすいと言えばわかりやすいんですが毎回長いし、何か独特な論理構成しますね。
ちなみにBitcoin Magazineは今でも続いていますし、自分は実は結構気に入っているビットコイン系メディアの一つです。
17. すでに数千存在すると言われるBitcoin ATM。世界で一番初めのBitcoin ATMが設置されたのはどこ?(正答率:23%)
正解:バンクーバー
その他の選択肢
サンフランシスコ
トロント
ダラス
これもかなりの難問でしたね~。知るか!っていう声もありましたが、正解はバンクーバーです。
ちなみに自分の記憶が正しければ、日本で一番最初にビットコインATMが導入されたのは前述のThe Pink Cowです。
18. ビットコインの創始者はご存知Satoshi Nakamoto。では、国産暗号通貨Monacoinを作ったとされる開発者は通称?(正答率:64%)
正解:ワタナベ
その他の選択肢
ナカムラ
サトウ
ヤマモト
自分はなんちゃってな知識しかないですが、これはモナコイナーからすると簡単すぎる問題だと思いますが、Monacoinを作った人はわたなべ氏と呼ばれているようです。素性は不明。もしかしたらこのブログ見てくれてたり。どうも(笑)
19.Mt. Goxのオフィスが東京にあったというのは有名ですが、具体的に東京のどこらへんのエリアに位置していた?(50%)
正解:渋谷
その他の選択肢
新宿
六本木
恵比寿
まあこれはビットコイナーには基本問題かな、と。正解は渋谷です。都内のビットコイン関連の重要スポットは、渋谷と六本木でしょうね。
渋谷には今もビットコイン系のスタートアップ企業がいくつかありますし、六本木にはビットコイン支払いOKな店が密集してます。
20. Nakamoto Satoshiが自分で作成したP2P Foundationのプロフィールによると、彼は何歳?(正答率:21%)
実はこの問題正解がないという苦情をもらったんですが、自分の中の正解は37歳だったんですが、これは現在の年齢が何歳か、ビットコインを作った時の年齢が何歳かも微妙ですし、くそ問題になってしまいました。
Satoshi自身が作ったプロフィールによれば、彼は現在40歳。つまり、ビットコインを作った時はまだ33歳だったという計算になります。(まあプロフィールを信じるなら、ですが)ただし、Satoshi Nakamotoはそもそも個人ではなく、集団だという主張もありますし、いまだに謎が残ります。永遠に謎な方が面白いんですがね。
以上です!
かなり長くなってしまいましたが、結果はどうでしたか?大体役に立たないトリビアですが、何となく予備知識や知っておいても損はない情報もちょっとはあったかな、と思います。
また、ネタが貯まってきて気分が向いたら第二回もやってみようと思うので、そのころまでにみなさん精進しましょう!もう一度いいますが、この検定でいいスコアを出したと言っても特に役に立つことはありませんけどね!笑
それでは。
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