最近のビットコイン開発の盛り上がりとZcash(Zerocash)について(ビットコイナー反省会Ep10)
昨日、合同会社ジャノムの日向さんをゲストにお呼びし、ビットコイナー反省会Ep10を放送しました。
日向さんは日本でもトップレベルのビットコインおよびその他の仮想通貨の技術に関するエキスパートで、今回は通常の回よりリスナーを無視した技術に関する質問やトピックについて話しています。途中で「好きなBIPは何か?」という会話が出るくらい初心者などはガン無視しています笑
日向さんには主にZerocash、Zerocoin、Zcashなどについて説明してもらったのですが、今回の反省会の内容の一部をコメント付きで紹介します。
ちなみに今回の放送はあくまでZerocashなどの概要をはしょって説明してもらっているだけなので(少なくとも日向さん的には笑)、もっと深いテクニカルな話、ZK-SNARK、Equihash(Zerocashに採用されているPoWの仕組み)などについては後日個別に東京都内で勉強会を開催する予定らしいので、興味を持った人は是非そちらに参加してみてください。
Zerocash、Zcashについて
久しぶりに業界内でかなり注目度の高いアルトコインZcashですが、10月28日のPoloniex上場直後に3300BTCほどの価格をつけ、3日後の現在0.8BTCまで価格がクラッシュするという伝説を作っています笑
日向さんには、Zcashの基となっているZerocashについて、匿名送金が可能な仕組み、Zerocashの弱点、またZcashのPoW、Equihashの仕組みなどについて簡単に説明してもらっています。
結論から言うと、業界内の期待値はかなり高かった(今も比較的高い)ですし、技術的には面白そうなZcashですが、スケールの問題や、RAMの負荷が半端ない問題など、まだまだ実用面では問題が多いようですね。
最近のビットコイン開発事情
Zerocash以外には今月行われたScaling Bitcoinの話が主なトピックの一つでした。
Tumblebit、MimbleWimble、Lightningの実装など最近水面下でのビットコイン開発はものすごい進展があり、これらの技術が実際に実用的なレベルまで昇華されるのはもうしばらく先でしょうが、個人的にもものすごいワクワクする感じがあります。
同時にビットコインのコンセンサス形成の問題、スケーラビリティの問題、分散化の問題、匿名性の問題などまだまだ解決しなくてはいけない課題も山積みですが、スケーラビリティの問題についての合意がなんとかまとまった時点で技術的にもビジネス的にもドバっとビットコインの大きな進展がまた始まるんじゃないかと自分は期待しています。
というわけで今回のEp10は主催側の自分たちも結構気合い入ってましたし、かなり楽しかったので、まだの人は是非直接ビデオをチェックしてみてください。ちなみに次回のゲストはまだ決まってないですが、Ethereumに詳しいEthereum推しの人を誰か招待して色々質問できたらいいかなと思ってます。(というか冷静に考えるとそんな人は日本にいるのか!?笑)
それでは。
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