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支払い手段としてのビットコインを語る時に、よくコーヒーをビットコインで買う、という例が出されます。
日常的なものさえも、現在の現金の感覚でビットコインで買えるような世界を想定した時の表現です。
ただし、そのようにビットコインが広くあまねく流通している世界が理想なのか、という問いに対してはコミュニティー内でも意見がわかれます。
そのような動きに対して、Taakiという元Bitcoin Core Developerという人は反対している、という記事を以前書きました。
ビットコインの腐敗が始まっている? - ビットコインを語ろう2.0
今日は短く、本当にビットコインでコーヒーを買えるようになる日が来るのか、それが理想なのか、ということに個人的な意見を述べたいと思います。
ビットコインは高い?
ビットコインを語る上で、手数料が安い、とよく持ち上げられます。
ただし、必ずしもビットコインは決済手段として安いとは言い切れません。
特に100円程度の少額の決済をするのに、4円の手数料がかかるというのは小さくない損失です。そしてその負担をするのはクレジットカードと違い、店舗ではなく消費者なのです。コーヒー一杯250円だとしても、それに対して4円の手数料がいちいちかかるとしたら若干いらっとさせられますね。もちろん消費税は別に存在しますし。
多額のお金の移動であったり、海外送金でない限り、ビットコインの手数料の安さというのは生きません。少なくとも現金で特に問題ないと思われているやり取りを、ビットコインで置き換えるというのは実はそこまで理にかなってないような気もします。
ビットコインは遅い?
ビットコインの支払いが成り立つには、マイナー(採掘者)の確認作業が必要です。平均して10分に一度その確認作業が行われており、基本的には6つの確認作業が問題なく行われれば、ほぼ間違いなく支払いが完了、というのが一つのガイドラインです。つまり最終確認まで1時間くらいかかってしまうのです!
実際確認作業が6回終わるまで待たなくても、二重支払いが起こったりすることはほぼありません。ただ、同時に絶対にないとも言えないので、例えば牛丼の持ち帰りをお願いして、10分以内にお店を出たとしたら、もしかしたら支払いが上手く発生せず牛丼屋が損失を被る可能性もないことはありません。
1時間で確認というのは、クレジットカードと比べるとかなり高速なのですが、現金のような即時性を残念ながらビットコインは持っていません。
ビットコインは現金に勝てないのか?
上記の手数料とスピードを考えると、ビットコインは日常の支払いをする上で、現金より優れているとは言えません。
では、コーヒーや日常品などの少額の決済はやはり今後も円などの現金支払いが絶対にいいのでしょうか?答えは、そうとは限らない、です。
どっちなんでしょう、すいません笑説明します。
確かにコストとスピードという点では難点があるビットコインですが、現金には真似出来ない、ビットコインならではの特徴というのもあります。
例えば、過去のトランスアクションは全てブロックチェーンに記録され、自分で確認することもできるので、現金払いの時のようにいちいちレシートをもらって、後で家計簿をつける、と言った作業が不要になる可能性があります。
おそらくブロックチェーン家計簿的なサービスもいずれ出てくると思います。(ただし、ほぼ全ての買い物をビットコインでしないと意味ないですが・・・)
また、ビットコインとPOSシステムとの連携のようなものも面白いかもしれません。
例えば、レストランに入ったお客さんが、タブレット上のメニューを確認し、横のQRコードで注文と同時に先払いをします。すると、ブロックチェーン上のブロードキャストを確認した厨房が料理にさっととりかかれる、といったものです。また、先払いしているので、食べ終わるころには6つの確認がすでにとれていて、お店も安心できるかもしれません。
このようなシステムはすでに存在しますが、ビットコインのシステムを使えばほとんど設置費用もかからず、支払いと一体化した注文システムが作れます。
(こういうの作るのに興味ある人がいれば是非教えてください。一緒にやりましょう笑)
また、開発が進めば、そもそものビットコインの課題であるコストとスピードという問題が解決される可能性もあります。
もしくは確率はさらに低いかもしれないですが、国の経済政策の失敗などで円の価値が急落し、円への信頼が揺らいだとしたら、現金(円)での支払いというもの自体が成り立たなくなる可能性もありますね。
まとめ
私が上記でさっと考えた例よりさらに革新的で、利便性の高いビットコインのサービスが出てくるか、もしくは開発によりコストとスピードの課題を乗り越えた時、ビットコインは現金の便利さを超えると言えます。
その点ではビットコインでコーヒーを買うような時代は、思っているよりすぐ訪れる可能性はありますね。私は最近5年後の世界がどうなっているのか、楽しみなような怖いような気がします。
それでは。