ビットコインダンジョン2.0

Bitcoin (ビットコイン)やブロックチェーンを技術に詳しくない人たちのために、面白おかしく、そして真面目に語ります since 2014

CNPCOINアップデート トークンエコノミーの二年間を振り返る

なんと、CNPCOINが作られてからちょうど2年が経ちました!

 

正確にはCNPCOINを発行したのは2014年の11月1日なのですが、そこから色々テストをして、2014年11月3日にこのブログ上で発表して、当時多分10人いなかったくらいの数少ない読者に配り始めたのがスタートでした。なんかぼんやりと記憶があるのですが、過去の思い出が走馬燈のように…、今でも覚えているのですが、一番最初にCNPCOINをくださいと言ってくれたのはシットコイン収集家の一面も持つ、Bitcoin投資研究所のきつねさんでした笑



まさかの二周年ですね(一日遅れてるけど)。そしてこの2年間、最初は誰もトークンになんて興味もなかったしよくわかってもなかったところから、国内ではテレビで取り扱われたり、アイドルが自分でトークン作ったり、上場企業がカウンターパーティでトークンを発行するところまで来ました…。

 

何だかトークンエコノミーとか言って今年それが急に始まったみたいに言われることもありますが、自分としては2014年から自分以外にも個人的に色々協力してくれる人、大したユースケースも価値もないコインをもらうためにわざわざカウンターパーティのウォレットを作ってくれる人、自分でもトークン発行して実験したりする人たちが出てきたりして、ようやく今の状況にたどりつけたと思っているわけです。今となっては日本はトークンの領域で他の国と比べてもかなり進んでいます。

とりあえず自分もよくわかってないし、一緒に色々実験してもっとコンセプトに慣れてみましょう、というところから始めたんですが、想像した以上の結果が出てます。とりあえずやってみるものですね笑

 

というわけで今日はこの二年間にあったことの心の声を、自分のあいまいに記憶を頼りに振り返ってものすごく単純に並べていくと

 

 

CNPCOIN簡単歴史

2014年10月「ブロックチェーン上でこんなに簡単にトークン作れるのかすごい!これは色々面白いことができるぞ。やばいな」

「とりあえずブログで配ってみよう。読者数も少ないし拡散協力してくれた人に配ってみよう」

「すごい10人くらい価値のないCNPCOINをもらってくれる人がいるとは!読者数もおかげさまで増えてきた。こんな感じでトークンを利用すれば多分コンテンツクリエイターとサポーター間で新しい関係性やコミュニティを作れるんじゃないか」

2014年12月「ただし、まだまだウォレットなども使いづらいし、アプリがないとやりたいことがあまりうまくできないな→モバイルウォレット作りましょう」

「段々参加者が増えてきたな。まだCNPCOINに特に価値もないし、使い道もあまりないんだけど。とりあえず配っておこう笑」

2015年2月「CNPCOINで特別なプレミアム記事読めるようにしよう。支払いとかまだまだ面倒だなー」

2015年5月「ついにモバイルウォレット出た!!!まだまだだけど、とりあえずこれでやれることが広がりそうだ」

5月「ウォレットの実験にもなるし、ビットコインで寄付をもらったらトークンをお返しするというのをやってみよう。とりあえず多分ほとんど誰も寄付してくれないけど、とりあえずQRコード貼っておくか」

「げーーー、なんかすごい額寄付でもらったんですけど!!!間違えじゃないのか…笑とりあえず全て手動でお返し」

「ある程度ちゃんとした記事書いたら、ぽろぽろビットコインで寄付もらえるように。これすごい励みになるなー、頑張ろう。そして拡散協力の効果もあり、読者も増えてきた。この仕組みもうちょい自動化したいなー」

「しゅうまいさんのSHUMAIとか段々独自トークンを自分で作って遊ぶ人が増えてきたなー。段々一人だけではなくなってきた」

「CNPCOIN持っている人増えてきたし、ロゴが欲しい。→できた!超かっこいい…」

2015年8月「プレミアム記事だけじゃなくてなんかCNPCOINのユースケースを追加したいな。あ、SoGでコラボカード作ってCNPCOINで買えるようにしたら面白いんじゃねーの!?CNPCARD!」

「すごい、CNPCOINがユーザー同士でDexで勝手にトレードされ始めた!無価値だったものに価値がついたよ。これぞビットコインピザ現象!?」

2015年末
「ウォレットも大分安定してきたし、自分以外にもトークンを発行したいとか実験し始める人が増えてきた。これは来てるな。あ、そしてぶっちゃけ話みたいなのをやってみるか。プレミアム記事めんどうだし笑」

…そして2016年ですね。かなりはしょりましたが笑

2016年入ってからのことは特に説明しなくてもいいかなと思いますが、自分以外に同様にブログなどでトークンを発行したりする人も増えてきて、それが段々広がっていったり、有名人に使われるようになったり、色んな関連サービス出てきたり、想像している以上のスピードで日本国内の業界内で広がっていった感じです。そう考えると今年の年初ってほとんど独自トークンってCNPCOINとかSHUMAIくらいしかなかったと考えると、トークンの領域って1年でかなり進んだなーと今勝手に自分で感慨に浸ってます笑

 

 

上記の時系列とかもはや完全な自分の備忘録くらいでしかないのですが(笑)これを読んで、「あー、そんなこともあったな~」と思う人はこのブログの熱狂的なファンですね(マジでいつもありがとうございます涙)

 

 今後の展望

 

ちょっと最近CNPCOINでの実験があまり進んでなくて、もっと面白いこと、もう1段階上の実験が出来る気がしているのですが、いまいち何も進められず。反省してます…


最近は企業が使ったりする方で注目されたりもするトークンですが、自分としてはやはり個人の創意工夫や小さな努力みたいなところから始まることも多いと思うので、CNPCOINも元祖トークンとして何かもっと面白いことを個人的に試したいなーと思ってます。その点ではトークンエコノミーとはやはり個人から始まってなんぼなんですよね。(ちなみにトークンが盛り上がるのは素晴らしいですが、同時にちょっとした勘違いが始まっている気もしており、それに関しては記事にしたりもしました)

 

最近もPepeとか何か一風変わった現象が起きていて、このトークンの領域はコンテンツと組み合わせたり、一風変わった使い方を考えたりなどのクリエイティビティを活かせるのが最も面白いところの一つだとずっと感じています。(今思ったけど、CNPCOINでKojipepeとか売り出してみるかw)


とりあえず色んなサービスがさらに出てくることで、相乗効果が生まれてさらにこの領域が面白くなってくと思いますので、CNPCOINも老害コインではなく、さらに最先端の先細り目指して今日を区切りにまた何か活発的にやってこうと思います!またアップデートしていくので今後ともよろしくお願いします。

とりあえずBitgirlsのTorekabuをCNPCOINで買えるようにしてくれ

 

それでは!

 

Donate with IndieSquare

 

***
このブログではトークンを使った実験として、寄付+トークンという切り口で実験をしています。この記事が役にたった、もしくは面白かった場合は、上記の寄付ボタンをクリックして、IndieSquare Walletからビットコインで是非寄付をお願いします!このブログの独自コインCNPCOINをお返しします。

CNPCOINを集めると、CNPCOINを持っている人にしか見れないトークンフォーラムで自分のぶっちゃけ話を読めたり、トークンを使ったブロックチェーンゲームのカードの購入などに使えます!CNPCOINについて詳しくはこちらのページを参考にしてください。(もしくはサイドバーのCNPCOINについてという部分)

また、寄付金額やこのブログのアクセス数の推移により、お返しのCNPCOINのレートは変わっていきます。(初期に応援してくれる人ほどインセンティブがあるようにしています)最初は、CNPCOIN=1円から始めて、2016年8月時点でCNPCOIN=3円のレートでビットコイン寄付に対してお返ししています。

ビットコイン/ブロックチェーン業界の最近のトレンドは

最近はZcashのリリースで新たな伝説が生まれたり、その他にも色んなアルトコイン、プロジェクト、プライベートチェーン業界の動きなど何だか色々あり、ちょっと頭がごちゃごちゃしてしまうというか、全体像を把握するのが難しくなっていたと思うので、果たしてビットコイン業界内ではどんなプロジェクトが注目されているのか、最近の空気感はどんな感じなのか、について「ビットコイン&ブロックチェーン研究所」の今週のレポートでまとめてみました。

基本的は既存の情報をまとめなおしつつ、それぞれを簡単に解説、コメントを付けて、果たして今ホットなトピックは何なのか、今後重要になってきそうなトレンドは何なのかを、一応業界の最前線にいる人からの視点ということでまとめています。最近情報があふれすぎてどこら辺に着目すべきかよくわからなくなってしまった、海外のスペースを中心とした最新の空気感を理解したい方にはお勧めしておきます。

 

さて、業界全体像を見てその中でも書いたのですが、最近トレンドとして自分が感じいて、最も重要だと思っているのは「ビットコインの復活」という空気感が流れていることです。

 

復活というと以前は死んでたんですか、ということになりますが、もちろんそんなことはなかったのですが、スケール問題の論争による非生産的な議論による開発者たちの疲弊と不満の蓄積、SegWit公開の遅れによる失望感、みたいなのが確かに全体の空気としても漂っており、ビットコイン自体に興味を失う人もいました。自分の周りにもそんな感じの人はちらほらいました。

 

ただし、同時にSegWitがいよいよメインネットで稼働直前まで来ていること、また、表面化はまだしていないですが地道な研究、開発により新たな技術が数多く生まれたり提案されていること、など足場が固まってビットコインへのエネルギーが戻りつつあるようなそんな感じがします。自分としても最近ビットコイン周りがまた面白くなってきたな~、と必ずしも数値やデータとして証明できるわけではないことも多いのですが、そういう雰囲気を現場感覚的に感じます。

f:id:coinandpeace:20161103174956j:plain

f:id:coinandpeace:20161103175415j:plain

 

ちょっと無理やりかもしれないですが、データで考えるなら、Coinmarketcapのビットコイン VS アルトコインの市場規模比率というチャートが非常に面白く、過去二年間のグラフ+最近1年間のグラフを見ると、今年1月にはアルトコインの合計に対して90%以上の市場規模を持っていたビットコインの市場規模は段々萎んでいき、80%程度をしばらくうろうろしていましたが、ここ一か月くらいでぴょこっと反転(したように見えなくもない笑)しており、ビットコイン価格も現在上昇中です。だからこれから価格が上がりますとは全く言えないですが、空気感としてはポジティブに切り替わっており、こちらのチャートとも辻褄はあっているかな、と思います。

 

まあまだまだBitcoin Unlimited陣営がSegWitをブロックする可能性があったり、ビットコインコア開発者と分散コンセンサス形成みたいな部分で課題も山積みであることは間違いないですが、いちビットコイナーとして今なかなか楽しいです。

 

というわけで、自分はその他のプロジェクトの重要な部分はウォッチしつつも、しばらくビットコイン周りの技術やプロジェクトをもう一度初心に帰って勉強し直そうと思ってます。新しい技術もバンバン出てきたり、ビットコインだけでもまだまだ理解できないことだらけですね。

それでは。

Donate with IndieSquare

 

***
このブログではトークンを使った実験として、寄付+トークンという切り口で実験をしています。この記事が役にたった、もしくは面白かった場合は、上記の寄付ボタンをクリックして、IndieSquare Walletからビットコインで是非寄付をお願いします!このブログの独自コインCNPCOINをお返しします。

CNPCOINを集めると、CNPCOINを持っている人にしか見れないトークンフォーラムで自分のぶっちゃけ話を読めたり、トークンを使ったブロックチェーンゲームのカードの購入などに使えます!CNPCOINについて詳しくはこちらのページを参考にしてください。(もしくはサイドバーのCNPCOINについてという部分)

また、寄付金額やこのブログのアクセス数の推移により、お返しのCNPCOINのレートは変わっていきます。(初期に応援してくれる人ほどインセンティブがあるようにしています)最初は、CNPCOIN=1円から始めて、2016年8月時点でCNPCOIN=3円のレートでビットコイン寄付に対してお返ししています。

最近のビットコイン開発の盛り上がりとZcash(Zerocash)について(ビットコイナー反省会Ep10)

昨日、合同会社ジャノムの日向さんをゲストにお呼びし、ビットコイナー反省会Ep10を放送しました。

 

www.youtube.com

 

日向さんは日本でもトップレベルのビットコインおよびその他の仮想通貨の技術に関するエキスパートで、今回は通常の回よりリスナーを無視した技術に関する質問やトピックについて話しています。途中で「好きなBIPは何か?」という会話が出るくらい初心者などはガン無視しています笑


日向さんには主にZerocash、Zerocoin、Zcashなどについて説明してもらったのですが、今回の反省会の内容の一部をコメント付きで紹介します。


ちなみに今回の放送はあくまでZerocashなどの概要をはしょって説明してもらっているだけなので(少なくとも日向さん的には笑)、もっと深いテクニカルな話、ZK-SNARK、Equihash(Zerocashに採用されているPoWの仕組み)などについては後日個別に東京都内で勉強会を開催する予定らしいので、興味を持った人は是非そちらに参加してみてください。

Zerocash、Zcashについて

 

久しぶりに業界内でかなり注目度の高いアルトコインZcashですが、10月28日のPoloniex上場直後に3300BTCほどの価格をつけ、3日後の現在0.8BTCまで価格がクラッシュするという伝説を作っています笑


日向さんには、Zcashの基となっているZerocashについて、匿名送金が可能な仕組み、Zerocashの弱点、またZcashのPoW、Equihashの仕組みなどについて簡単に説明してもらっています。


結論から言うと、業界内の期待値はかなり高かった(今も比較的高い)ですし、技術的には面白そうなZcashですが、スケールの問題や、RAMの負荷が半端ない問題など、まだまだ実用面では問題が多いようですね。


最近のビットコイン開発事情

 

Zerocash以外には今月行われたScaling Bitcoinの話が主なトピックの一つでした。

 

Tumblebit、MimbleWimble、Lightningの実装など最近水面下でのビットコイン開発はものすごい進展があり、これらの技術が実際に実用的なレベルまで昇華されるのはもうしばらく先でしょうが、個人的にもものすごいワクワクする感じがあります。

同時にビットコインのコンセンサス形成の問題、スケーラビリティの問題、分散化の問題、匿名性の問題などまだまだ解決しなくてはいけない課題も山積みですが、スケーラビリティの問題についての合意がなんとかまとまった時点で技術的にもビジネス的にもドバっとビットコインの大きな進展がまた始まるんじゃないかと自分は期待しています。



 というわけで今回のEp10は主催側の自分たちも結構気合い入ってましたし、かなり楽しかったので、まだの人は是非直接ビデオをチェックしてみてください。ちなみに次回のゲストはまだ決まってないですが、Ethereumに詳しいEthereum推しの人を誰か招待して色々質問できたらいいかなと思ってます。(というか冷静に考えるとそんな人は日本にいるのか!?笑)

 

それでは。

 

Donate with IndieSquare


***

このブログではトークンを使った実験として、寄付+トークンという切り口で実験をしています。この記事が役にたった、もしくは面白かった場合は、上記の寄付ボタンをクリックして、IndieSquare Walletからビットコインで是非寄付をお願いします!このブログの独自コインCNPCOINをお返しします。

CNPCOINを集めると、CNPCOINを持っている人にしか見れないトークンフォーラムで自分のぶっちゃけ話を読めたり、トークンを使ったブロックチェーンゲームのカードの購入などに使えます!CNPCOINについて詳しくはこちらのページを参考にしてください。(もしくはサイドバーのCNPCOINについてという部分)

また、寄付金額やこのブログのアクセス数の推移により、お返しのCNPCOINのレートは変わっていきます。(初期に応援してくれる人ほどインセンティブがあるようにしています)最初は、CNPCOIN=1円から始めて、2016年8月時点でCNPCOIN=3円のレートでビットコイン寄付に対してお返ししています。