ビットコインダンジョン2.0

Bitcoin (ビットコイン)やブロックチェーンを技術に詳しくない人たちのために、面白おかしく、そして真面目に語ります since 2014

シリコンバレーのビットコイン事情についての印象

3週間ほどカリフォルニアのサンフランシスコ周辺にいたので、そこで見たことや印象を書いておきます。「シリコンバレーのビットコイン事情はこうです!」と言い切れるほどの人に会ったわけでも色々な角度から話を聞けたわけではないですが、個人的な気づきなどもいくつかありました。

 

今回、「Silicon Valley Meetup」「San Francisco Bitcoin Meetup」「Berkeley Meetup」の3つのミートアップに参加してきたのでそこで見たこと、思ったことについて何点か書いておきます。

 

シリコンバレーエンジニアの実力は?

 

まず「シリコンバレー」と聞くと優秀なエンジニアがぞろぞろいる、というイメージがあると思うのですが、実際これは本当です。

 

自分も昔このエリアに数年間住んでて、その時は特に意識してなかったのですが、やはり改めて考えてみると、ここまでエンジニアパワーが集積しているエリアは他にないでしょう。今回ミートアップに行って話してても、全体的にエンジニア達の平均能力の高さは感じました。後はもう単純に技術が好きで好きで趣味でもビットコインのことばっかりやっている人みたいなのも多かったです。案外趣味でやっている人こそ最強だったりするんですよね笑

 

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(このガチ勢の眼差し(隠し撮り)@ シリコンバレービットコインミートアップ) 

考え方の違い

 

自分は「シリコンバレーすげー」的な賛美みたいなのはあまり好きではないですし、日本でも優秀なエンジニアとかは普通にいると思いますが、今回改めて感じたのは、どちらのエンジニアが優秀とかではなく、どちらかと言えば「そもそもの考え方の違い」です。

 

カリフォルニアは元々州全体で(シリコンバレー含む北カリフォルニアの地域は特に)自由主義的な考え方やライフスタイルが根付いている場所でもあるので、「小さな政府」をよしとする人や、そもそも政府や企業などの干渉や監視などを嫌う人が少なからずいます。これは日本人の一般的な考え方とはそもそも全く異なるもので、実際にそこらへんの地域に住んだりすることで何となくわかることなような気もしますが、政府や企業などへの信頼みたいなものが強い、保守的な傾向の強い日本などとは正反対な感じです。

これがなんで重要かというと、ビットコインは元々こういう自由主義的な発想と非常に相性がよく、ビットコイン初期から、そして今もなおビットコインのコアの部分の開発を担うスーパーエンジニアのような人たちは、ほぼ例外なくこういう思想や考え方を持っている人が多いからです。だから金のためとかでなくともあそこまで頑張れるわけです。


実際ミートアップで話した何人かのガチエンジニアたちに、なんでビットコインに興味を持っているのかと質問をしたら、「技術のところはもうわかっているのでそこまでもう興奮はしないのだが、やはりビットコインが社会に自由をもたらせるか、そういう社会的な部分に興味がある」と言っている人もいました。ちなみにこの人は「ビットコインは自分の趣味みたいなものです。2011年くらいからずっと関わっています」ってさらっと言ってました(ちなみに普段は某有名動画ストリーミングサービスで働いているようで、なぜか最近のプレイステーションの状況はどうなんだ、と聞かれました笑自分は知らねーよって感じでしたが、彼のためにも情報求む笑)


日本ではビットコインのインフラ技術的な部分に携わっていたり、興味のある人もほとんどいないですし、どちらかというとEthereumとかスマートコントラクトを使ったDapps開発、みたいな方がおしゃれだし人気があるような感じすらあります。おそらくその理由の一つに技術力不足というよりは、そもそもこういう自由主義的な、権威からの管理やコントロールを嫌うようなエンジニアが文化的にあまりいないからなのではないか、と感じました。(というか前からそう思ってたのですが、結構確信に変わりました)

※ちなみに一応言っておきますが、どちらの考え方が正しいとかいう話ではないです。ただし、やはり自由主義的な考え方こそが技術としてのビットコインも最終的には支えているって感じですね。

 

技術的な話が中心/エンジニア主体

 

自分が参加したミートアップ3つの内、Silicon Valley Bitcoin MeetupとBerkeley Bitcoin Meetupはゲストスピーカーが来ていて、それぞれBlockstackとBitgoの開発者の人たちがそれぞれのプロジェクトの解説や、ウォレット開発やスマートコントラクト言語に関する説明などをしていました。

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 (シリコンバレービットコインミートアップで発表してくれたBlockstackの人。ビットコインのブロックチェーンを利用した分散ID管理プラットフォームですね。技術的にはカウンターパーティに近いことをしています。)

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 (バークレービットコインミートアップ。「このコードのどこに問題がありますか?」という話をEthereumのマルチシグウォレット実装を例に出して質問中)

 

発表内容も余裕で初心者とかは無視した開発者向けの解説なんですが、参加者の中にもかなりレベルの高い開発者などもいて、発表途中の質問もかなりテクニカルな鋭い質問がバンバン来ていました(アメリカ人はこの質問力が高いのがすごいですね)

 

また、San Francisco Bitcoin Meetupはどちらかと言えば、東京ビットコインミートアップみたいな軽いノリ系のイベントで、サンフランシスコの一角の結構怪しい感じのバー(笑)で開催されていたんですが、参加していた人の半分くらいは多分現役バリバリのエンジニアで、ビットコイン初心者も多かったんですが会話のレベルは概して高かったです。

日本のミートアップやイベントに来るのも開発者はもちろんいるのですが、結構投資層とか(もしくは怪しいセミナー開いてるお方たち…笑)が多く、雰囲気がちょっと違いましたね。

 

ただし、裏を返せば、初心者とか非技術者は無視してガンガン突き進んでいるとも言えて、Silicon Valley Meetupに確かライター(ジャーナリスト?)か何かをやっているビットコインはまだまだ初心者な女性も来てましたが、スピーカーの発表が終わった後に何を言っていたのか1ミリもわからなかったと苦笑してました笑(まあ自分も全部理解したわけではないですが)

 

逆にサービスレイヤーは弱い?

 
コアやインフラ部分の技術の開発者のレベルや関心は高いということはわかりましたが、サービスやアプリケーションの部分ではあまり面白い話は聞けませんでしたし、もしかしたらここらへんは日本の方が進んでいる分野ではと思いました。

日本だとビットコインの取引も盛り上がってますし、メディアでの露出やBitgirlsなどもそうですし、段々一般層向けのサービスとしての昇華が始まっている感じですが、アメリカではまだまだビットコインはそういうギーク層向けという印象を受けました。

 

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(こういう人たちがまだまだビットコインコミュニティーを作っているのです。ちなみにこの人は自分がバークレーで勝手に写真撮った人でビットコインとかは全く関係ないです笑)

ただし、これは現地の会社などと話した上での判断ではないのであくまで印象で完全に間違っている可能性はありますが、サービスとかアプリケーションは元々日本が強い部分で、アメリカに比べても先行している部分かもしれないですね。


ビットコイン使える場所は?


シリコンバレーでビットコイン支払いしてやるとかなり意気揚々としてたのですが、結果として言えば、シリコンバレーでもビットコインで支払えるお店や場所はかなり限定的です。実際サンフランシスコであっても、ビットコインで支払えるお店やカフェに行こうとしたら、かなり意識的に努力する必要がありました。これだと、店や駅が密集している東京の方が多分気軽にビットコインで支払えるお店がありますね。

 

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 (サンフランシスコでビットコインが使えるカフェ。にしても混みすぎてたので、実は自分入ってないです…)

 

同時に、ギフトカードを通してTargetという大手スーパーマーケットで間接的にビットコインを使えて、それはすごい便利でしたね。カリフォルニアに仕事などで行くことがある人は無駄にTargetでビットコイン払いをして、ドやってみてはいかがでしょう笑

 

 

ビットコインの全体的な浸透度は?

 
ビットコイン支払いも思ったより苦戦しましたし、ビットコイン関係ない友達や知り合いと話をしてて思ったのは、ビットコインやブロックチェーンって別にアメリカでもそこまで浸透していないということです。


中には無駄に詳しい人もいましたが(元コンサルかなんかで調べたことがあったらしい)、聞いたことはあるけどよくわかってない、何に使えるの?というくらいの人が多かったです。日本とそこまで変わらない感じですね。

 

また、日本だとビットコインというとMt. Goxで何か逮捕されたんでしょ?(笑)的な 印象が強いのですが、シリコンバレーでは、Mt. GoxよりSilkroadについて聞かれることが多かったです。実際Silkroadの逮捕があったのもサンフランシスコですし、みんなドラッグ買いたいからこれは納得ですね。

 

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(サンフランシスコの街角。何かオシャレとかキレイみたいな勝手なイメージを持っている人が多いですが、きれいな部分なんて中心部くらいで残りは全部ぐちゃぐちゃ、めちゃめちゃで浮浪者ばかりですよw臭いがそもそもすごい。)

 

その他のプロジェクトの知名度は? 

ビットコインの話が中心でしたが、例えばEthereumはどういう風に思われている?もしくはカウンターパーティのようなプロジェクトの知名度は?に関してですが、自分が参加したイベントに関して言えば「ビットコイン派」の人の方が圧倒的に多かったです。


Ethereumはもちろんみんな知っていますが、「Ethereumには興味はない」的な人も多かったです。露骨にEthereumに興味ない宣言する人は日本では多分むしろ少数派でEthereumファンも無駄に多いので、ここらへんは印象的でしたね。

また、日本ではトークンを使ったプロジェクトや「トークンエコノミー」とか言ってカウンターパーティの知名度も高いですが、自分がミートアップで聞いた感じではそこまで知名度は高くなかったです。(Colored Coinみたいなものと言うと大体わかるのですが)また、カウンターパーティについて知っている人についても、どうやって使えるのとかどんなサービスがあるのか、よりどういう風にデータを記録しているのか、とかノードのインセンティブは?とかそんな技術系の質問をされることの方が多かったです。日本とは全然違いますねw(そういうことを聞いてくる人はもちろん日本でもまれにいますが)

 

後は昨日ちょうどローンチしたZcashも割と注目されている感じでしたね。

 

 

総括

 

というわけで、十分な人や会社、プロジェクトと話をしたわけではないので、あくまで自分が見たものの中での印象になってしまいますが、

・エンジニア主体のコミュニティー。インフラレイヤーの技術とかの話がみんな大好き
・シリコンバレーでは自由主義的な文化が根付いており、そういう文化内のスーパーエンジニアがビットコインの強力な支持者としてコミュニティーを支えている
・技術志向で同時にサービスや実需の取り込みに関しては日本の方が進んでいるかも


まあこんな感じでしょうか。ちなみにプライベートブロックチェーン系はどうなのか、という話ですが、正直あまりそういう話すら出なかったのですが、プライベートブロックチェーン系の企業はどちらかというとニューヨークなどの東海岸中心で、西海岸では話出てたとしても、ディスの嵐に会っておしまいでしたね笑

まあ東海岸に行けばまたちょっと違う気がするのですが、自分はやっぱり西海岸がいいなー、サードウェーブ系目指してるし笑とりあえず自分も初心に帰れたというか、最近のビットコインに関する技術の革新はすごいですし、もっとビットコインに関して詳しくなりたいなーと身が引き締まりましたね。

 

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(こんな感じのサードウェーブ系ビットコイナーを目指しましょう) 



それでは。

 

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Wiredのブロックチェーン特集の読書感想文

2日前に日本に帰ってきて、ようやくWiredのブロックチェーン特集号を買いました。

 

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実はまだ時差とか気候の変動かわからないですが、若干体調悪いのでだらーっと雑誌を飛ばし読みしてたのですが、読書感想文を書いておきます。

 

 

まずはポジティブなところから入っておきたいのですが(笑)、630円でちょっとした記念というかエンターテイメント的に読めるので、このブログの読者でまだ買ってない人は買って損はないと思います。普通の本屋さんで売ってるので、店頭にあるうちに買っておきましょう。

 

内容も色んな業界内外の人へのインタビューだったり、ビジュアルもすごい凝ってますし、読み終わるとなんかものすごく意識が高くなります笑


というところまで言った時点で、以下に気になった点を述べておきます。

 

 

テーマは何だったのか?

 

冒頭の入り方などを見ていると、この特集のテーマは「ブロックチェーン」であり、「ビットコイン」は土台のブロックチェーン技術や分散台帳技術の進化の過程、「捨て石」でしかない、というようなものを伝えたかったのかな、と思います。

 

ただし同時にインタビューで特集されている人物たちの一部はビットコインに心酔しているハッカーだったり、Everlederなどのビットコインのブロックチェーン上に存在証明をするプロジェクトだったり、ビットコインを否定したいのか、それともブロックチェーンという広い意味で考えるためにあえて入れていたのかわからないですが、メッセージがかなりブレていた気がします。

 

「ビットコイン捨て石論」自体は別にいいと思うのですが、編集者も含めてどこまでそこの境界線を意識していたのかちょっとわからなかったというか、読み終わって意識は高まったのですが、結局何を言いたかったのか自分にはよくわからなかったです。

(※何かネチネチクレームつけてる人みたいに聞こえてちょっとあれなんですが、読んだ人で同じように思った人たちもいるのでは?笑)

 

 

ブロックチェーン技術と分散化と銀行不要論の混同について

 

もう一つ自分が気になったのが、今回の特集以外にも当てはまるのですが、ブロックチェーン技術と分散化の話と、銀行不要論が混同されて理論がめちゃくちゃになっているケースです。

 

今回の特集内でも、「ブロックチェーンの分散技術は銀行を不要にするかもしれない」と言ったメッセージが随所にあったのですが、ただ前後のトピックを見ると明らかにいかに銀行がブロックチェーン技術に注目して金融の世界を変革しようとしているのかなど書かれていたり、何か主張があっちこっち行ったり来たりしてしまってませんか!?笑

 

「あれ、ブロックチェーンは銀行を不要にするの?え、メガバンクもブロックチェーンに注目?R3と銀行がコンソーシアムブロックチェーン?ん、ブロックチェーンじゃないの?なに、結局ブロックチェーンは銀行不要にするの?へ!?」

 

何か今回に限ったことではなく、こうなっちゃうことが自分もあります笑

 

ブロックチェーン単体は信頼も置き換えられないし、改竄不能性も与えられない

 

これは業界内の人には結構前から何回も指摘されていると思うのですが、ビットコインを支えるブロックチェーン技術はすごい→ブロックチェーンは信頼を置き換えて、改竄不能性を付与する、というよくある図式は間違いです。

 

信頼を置き換えたり、改竄不能性を付与するのはマイニング、ビットコインで言えばProof of Workのコンセンサスメカニズムです。マイニングではない、単体、もしくは複数の参加者の相互信頼で成り立つブロックチェーンをプライベートブロックチェーン(コンソーシアムチェーン)などと呼んだりすることもありますが、これは新たに信頼の概念を持ち込んでしまっていますし、ブロックチェーンを使っているから過去の記録が改竄不能になるというわけではないです。ビットコインの場合ブロックチェーン上の記録が改竄不能と言われるのは、マイニングによりエネルギー消費があってのものです。

 

また、大切なのは通貨の部分ではなく、その土台の技術(ブロックチェーン)だと言われることも多いのですが、マイナーのインセンティブの付与などにやはり「通貨」の存在が必要であって、信頼不要で改竄不能な分散ネットワークがすごいという主張をするなら、通貨の部分は不要だということは本来同時に出来ないはずなのですよね。もしくはブロックチェーン技術の本質は、中央管理者不在とか信頼不要とか改竄不能とかではない、と主張するのなら通貨の部分は確かに無視してもいいと思うのですが、そこらへんがやはり混ざっているとは感じました。ここらへんの微妙な関係性は本当に難しいですね。

  

 

シルクロードの話面白そう

 

付録にシルクロードに関するストーリーが掲載されていて、それがすごい面白そうです。文字数が多かったのでまだ実は読んでないんですが笑もしかしたらこれが今回の特集の隠れた本命かもしれません。

 

 

まとめ

 

というわけで何かネチネチ文句言ってるみたいですいませんね笑

 

全体的には結構面白いなーと思いましたし、Wiredはもうずっと前に「ビットコイン特集」もしたことがあったりかなり進んでるなと思うのですが、同時にその時からこの「ブロックチェーン理論」の変質化がすごいとやはり違和感のようなものは感じてしまいました。

「ビットコインはダメだが、ブロックチェーンはいい」という論調は2015年の後半くらいから始まったのですが、おそらく今あたりが華で、同じ人たちがこれから「やはりブロックチェーンはダメ。分散DB技術が世界を変える。(ビットコインって何だっけ?笑)」というような論調にそろそろ移行していくのかなーとか思いながらパラパラページをめくってました。実際そういうようなトレンドもすでに出てきてますよね。

 

まあ何はともあれ他にもこの特集読んだ人がいたら、自分はこう感じました、その考え方には反対します、でも何でもいいのでコメント残してくれたら面白いかもしれないです。

 

それでは。

 

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Rarepepeの衝撃 Dogecoinの再来か!?

なんか最近こういう感じのカエルのよくわからないキャラクターをビットコインスペースで見かけたことありませんか?

 

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ついにはこんな写真まで出てきてます笑

 

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多分なんだこれ!?って感じだと思いますが、実は静かにかつてのDogecoinのようなインターネットMemeの再来があるかもしれないので紹介しておきます。

 

Pepe the Frog?

このカエル「Pepe」とか「Pepe the Frog」とか呼ばれるキャラクターで自分も全然知らなかったんですが、実は結構歴史があるキャラ/memeのようです。

 

もともとBoy's clubというコミックに出てくるキャラで2008年くらいから4chan(海外版2チャン的なもの)などで内輪ジョークみたいな感じで使われていて、最近Donald Trumpの選挙でなぜかいきなり大量にMemeとして使われ始めて、インターネット上の色んなところで見かけるような状態になっています。

 

Rarepepeカードとビットコイン

そして気づいたらこの波がビットコイン業界にも来ていたようで、1か月ちょっと前から気づいたらRarepepeとか言ってカエルのイラストを使って、業界内の人物や事件をコミカルに皮肉って、そのイラストカードをカウンターパーティ上のコインとして発行して、「これは超レアだ」とか「Rarepepeで将来家が買えるようになる」とかジョーク的に言い始める人が数人出てくると、いきなり爆発的に人気が広がって気づいたら無視ができないほどの参加者やカードの種類の増加、トランザクション数を誇るようになりました。(現在カウンターパーティ上のトランザクションの半分くらいがPepeになっているような状態)


基本的にはユーザーが勝手に作ったPepecardでクオリティが高いと認定されたものが公式化され、それをみんなが勝手に送りあったり、カウンターパーティ上のDexでトレードしたりしています。 

 

このようなMemeをベースにしたギャグコイン的なものはDogecoinでいきなり本格化したのですが、今となっては半死状態のDogecoinですが、一時期ものすごい規模になっていたり、本気でDogecoinがビットコインで成し遂げられなかったマスアダプションをするとか言ってた人たちもいたくらいで、一時的なものと中々侮れないわけです。

 

Rarepepeカードを一部紹介

現時点で215種類存在する個人的にツボに入っているRarepepeカードをいくつか紹介します。

 

 

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 なんかかわいいような不気味なような絶妙なバランス笑

 

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 ビットコイン投資研究所のきつねさんはきっともう買ってるでしょう!笑

 

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 えーっとどっかで見たことあるような人ですね…。 

 

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伝説のアルバムもPepeにかかると…

 

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かっこいい、というかツボる笑

 

 

などなど他にもビットコイン業界内の人をモチーフにしたカードだけでなく、政治家だったり、映画のキャラを題材にしたものまで好き勝手に作っています。

そしてなんと!!!!

Kojipepeカードも作ってもらって公式認定されています!笑

 

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これは笑うべきなのか、恥ずかしがるべきなのか、何だかすごい複雑な気がするカードです笑(特に英語のニュアンスがわかる人には失笑ものでは…w)

(※Kojipepeの入手方法などは後述)

 

Pepeに参加するには?

 

さて、ここまで読んだ時点で興味を持った人もいるかもしれないので、一応Pepeカードの集め方、もしくは自分でもPepeカードを作って応募してみようと思っている人にやり方を紹介します。

 

Rare Pepe Directory – Rare Pepes on the Bitcoin Blockchain.

 

基本的な情報、重要なリンクなどは全て上記のサイトに載っていますが、日本語でも重要なポイントをまとめると、

 

Rarepepeの集め方

 

基本的にCounterwallet、IndieSquare Walletなどカウンターパーティに対応したウォレット上なら問題なくPepeカードの送受信、トレードなどが出来ます。

ただし、Rarepepeに特化したウォレットも存在し、


Rare Pepe Wallet

というウェブウォレットでPepeのイラストを見ながら送受信Dexでのトレードもできます。

また、Book of Orbs上でも、秘密のPepeモードが存在し、モバイルアプリからPepeカードのコレクションの確認やトレードが可能です。

 

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(設定から秘密のコード「rarepepe」と入力すると現れる秘密ステージ…)

 

Pepeカードの基本的な入手方法は、DexでのXCPを利用したトレードが中心になりますが、英語が大丈夫な人はPepeのTelegramのグループで自己紹介でもして、ここのアドレスに送ってね、と言うとコミュニティー内の人が多分何かしら送ってくれると思います。

 

Rarepepeカードの作成方法

日本のビットコイナーの中にはかなりクリエイティブな人も多いので、もしかしたこのPepe戦争に参戦したいという人もいるかもしれないので、簡単に方法を説明します。

 

  1. まずカウンターパーティトークンを発行する

    とりあえず「PEPEMAX」でも「Tokyopepe」(あれ何かこんな名前の人いたような…w)でもなんでもいいので、使いたいカード名の名前のトークンを発行しましょう(トークン発行方法は色んなところで情報落ちていると思うの割愛。0.5XCPが必要です)

  2. Pepeイラストを作成

    これに関してはもうとりあえずPepeっぽいイラストをクリエイティビティを爆発させてください笑。特に題材とかに条件はないですが、人種差別的だったり、侮辱的なものはもちろんダメです。

    また、イラストに関して以下の条件に沿ってください

    ・400 x 560のサイズのファイル
    ・Gif使ってもOK。でもサイズは1MB以下にすること
    ・発行枚数は最低100枚以上で、発行数はLockされていること(だからRarepepeね笑)
    トークンはDivisibleのものはダメです、カードなので小数点以下割れないようにIndivisibleを選択してください。
    ・テンプレートは以下のものを使えます。(必須ではないですが、このカードのフレームを使うものが多いです)

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  3. Pepe scientist(笑)に投稿

    イラストの作成が終わったら、Pepeコミュニティーの有能な科学者があなたのPepeカードのオリジナルさ、クオリティを審査してくれます。これに通れば晴れてあなたのカードは公式Pepeカード認定(Certified)され、RarepepewalletやBook of Orbsでも見れるようになります。ここの部分はかなり手動なのですが、Telegram上でMike(@nola1978 )に連絡してイラストを送信します。(もしここの部分でヘルプが必要であればとりあえず自分に連絡してくれれば出来る範囲で助けます)

    f:id:coinandpeace:20161017154425p:plain


    ただし、審査料はただではなく、Pepecashというカウンターパーティトークンを6800pepecashを以下のアドレスに、自分がトークンを発行したアドレスから送る必要があります。PepecashはIndieSquare WalletやBook of Orbs上のDexから買うのが一番楽だと思います。

    1N5yy2nVJhGN3JvUuyYXXNMUMujve1NM56

    f:id:coinandpeace:20161017154726p:plain



  4. 認定後の話

    無時に自分のRarepepeカードが認定されたら、SNSなどで自慢しましょう笑

    イラストのクオリティが高かったり、むしろクオリティが低くてシュールだったりするとちょうだいとねだってきたり、Dexで買ってくれる人もいるのでイラストを描くことでもしかしたらちょっとお小遣い稼ぎにもなるかもしれません笑


というわけで以上が主なやり方です。これは勝手な予感なんですが、日本人ビットコイナーが参戦して、なんかさらに色々爆発しそうな気がします笑

そして、せっかくなら日本からも是非公式認定される人を奨励するために、もし日本から投稿して審査が通った人は、Kojipepeカードをプレゼントします!Kojiepeはなんだかんだ100枚限定発行ですでに10枚以上配ってるから、かなりレアですよ笑

Pepeのポテンシャルは?

というわけで、本来はジョークだったり冷やかしだったはずのPepeというmemeがちょっとしたムーブメントを海外のコミュニティーを中心に起こし始めてます。

多分大体の人は「こんなのただの一時的なお遊び」「意味ない」と思うかもしれないですし、Dogecoinのその後を考慮しても確かにそうなる可能性の方が高いですが、同時にこれもある意味ボトムアップでユーザー参加型の「トークンエコノミー」というものの走りの例になる可能性もあると思います。

特に何の使い道もないカード(トークン)であることは間違いないですが、イラストが面白いというだけでカードを買おうという人が出てきて、実際にかなりの額でトレードされるカードが出てきたり、自分で作ったカードを売ることで結構な額を稼いでる人もいるらしいです笑


また、すでにPepeカードを使ったカードゲームを作り始めている人が出てきたりしており、まさかの定着化みたいなのもありえますね笑

youtu.be



とりあえず何が起こるかわからないのがこの業界の楽しいところかもしれません。ちょっとでも興味が出てきた人は、このRarepepeのDopeな世界をのぞいてみては?

それでは。

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