Bitcoinで内部告発/ちくりが爆発的に増えるかも
久しぶりにCointelegraphの記事の紹介とそれに対する考察をしてみます。
Will Darkleaks Incentivize the Next Snowden?
簡単に言うと、このDarkleaksというソフトウェアを使うと、自分のアイデンティティを隠したまま、機密情報などをリークでき、それに対する報酬もビットコインでもらえるというものです。
NSAを告発したSnowdenさんのように、機密情報のリークは相当のリスクが伴います。事実、Snowdenの人生はその後アメリカの色んな政府機関から逃げ回る人生になってしまいましたね。Darkleaksを使えば、Snowdenは自分の素性をさらさなくても、NSAのプライバシー侵害を告発し、それに対して相応の報酬、情報料がもらえたのではないか、と記事でも紹介されています。
彼らは別にお金や名声欲しさで自分の身の危険を理解しながら、政府を告発したとは思えません。ただし、同時にSnowdenのような勇気あるような行動に対して、告発者を守りつつ、彼らに金銭的インセンティブを与えるという意味ではDarkleaksの意義は大きいと思います。
ビットコインの特徴の有効活用例
Darkleaksはビットコインの半匿名性を有効に活用した事例だと思います。
個人的には手数料、スピードなどでクレジットカードなどの既存の仕組みと戦うのではなく、この匿名的な性質を上手く利用したビットコインサービスの方が優位性があるのではないかと思っています。
内部告発のリーク以外にも、いわゆるいかがわしい系(笑)など、自分の名前と住所など絶対にばらしたくないサービスのダウンロード、支払いなどに関してはビットコインの威力がすぐに出ますよね。
また、それだけではなく薬の購入なども匿名でやりたいという需要はあるかもしれません。自分にどのような身体的疾患があるか、過去の薬の購入履歴などは極力知られたくない人は多いと思います。私も将来的に育毛製品買いまくってるとかはばれたくはないです笑
Google検索などで他の人に知られたくない検索結果やものもあると思います。それらが全て将来的にビットコインで匿名を保ちながら購入できるようになると考えるとポテンシャルがわかりやすいですね。
ちなみに、内部リークに近いサービスで私が考えたこととして、企業の実態ちくりサイトのようなものがあります。
何か真のブラック企業はネット上の悪評をもみ消すとか聞いたこともありますし、そもそも企業のやばい実態をばらしても、従業員にはあまりインセンティブはありません(仕返しという意味はあるかもしれませんがw)
ブラック企業を暴きつつ、就活生などへの情報提供料ということでビットコインで支払ってあげたら需要あるかもと考えたことがあります。暇なら誰か作ってください笑
課題は?
Darkleaksは良心的に上手く使えば社会的にもポジティブな気がしますが、間違いなく悪用する人たちもでてくると思います。
個人の秘密を有料で勝手に暴露して売り出したり、素性をさらさなくてもいいのでデマみたいな情報を売りつけようとする人たちも出てくることは容易に想像できます。
一定の匿名を保ちながらお金を受け取れるというのはビットコイン以前は不可能でした。この威力にネットの住人達が気づいた瞬間、今までにない面白い化学反応が起きる思います。それがいいことになるか、悪いことになるかはわかりませんが。
それでは。