ビットコインダンジョン2.0

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Koinifyでクラウドセール 未来予測市場Augurに関する速報

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全然速報ではないんですが、まだAugurに関する記事は日本語ではないようなので、先を越される前にとりあえず一番先に書いてしまいます笑

ただし、私自信まだ理解度がそこまで高くないところもあるので、本当にざくっとした概要だけ説明し、後日(もしかしたらプレミアム記事で)もう少し細かいトークンシステム、インセンティブなどについて説明する予定です。


Augurとは?

Augurは分散型の未来予測サービスです。集金をしたり、予想結果を仲介するディーラーのような存在がいなくても、ネットワークの参加者だけで、未来を予測し、予測結果を判定し、結果にもとづく報酬の分配ができます。

要は未来を予測して、その予測が正しければ仮想通貨の形で報酬をもらえるよっていう話です。それが分散的にできます、と。

Augurチームによると、既存の中央集権型の未来予測サービスは、信頼のおける運営体が必要であること、それゆえにそこに富が集中する傾向があること、また運営体がSingle Point of Failure(一か所の攻撃対象)になってしまうため、法律的な問題などがあった時などに簡単に潰すことができることが問題だったということです。

それに対し、Augurはネットワーク参加者が構築する分散型取引所ゆえ、ビットコイン同様攻撃対象が多数に分散し、潰したり検閲するのが難しくなっています。

 

Augurのどこがすごいか

有名な「群衆の知恵」(The wisdom of the crowd)という実験があり、数名の専門家の意見より、多数の素人の意見の平均値の方が、実際の値や予測値に近い、という実験結果が報告されています。

(このビデオでは、学生に瓶詰のジェリービーンズの数を予想してください、という実験をしていますね)


BBC - The Code - The Wisdom of the Crowd - YouTube

 

Augurは要はこの群衆の知恵を有効に活用し、今までより正確な未来の予測を可能にし、より良い意思決定などに役立たせようというコンセプトです。

 

最近だと、確かにビッグデータの分析などで未来の予測(選挙の結果など)をすることが、当たり前のようにできるようになってきています。Augurは、仮想通貨を通して正解者に金銭的インセンティブを与えることで、より正確な未来予測が可能になると考えています。

 

選挙の結果だけでなく、株価、地価、芸能トレンド....それこそなんでもかんでも正確な未来予測ができるようになったとしたら、すごいことですよね。

 

Augurのトークンモデルは?

 Augurには実は3つのタイプの仮想通貨が絡んできます。さらにSidechainを使用する予定であったり、中々複雑です。とりあえずこれは速報なのできもの部分だけ紹介します。

Augurでは、Reputation(評判)をトレード可能な有限なデジタル資産(仮想通貨)としてとらえています。

簡単に言えば、未来を正しく予想できた人はReputationを受け取り、失敗するとReputationを失う仕組みのようです。また、Reputationを保有することで、予測の結果が正しかったどうか報告(仲裁)することができます。

 

Reputationは5月からKoinifyのクラウドセールで売りに出される予定です。評判を売り出すって中々斬新ですね。

 

まとめ

かなり学術的な要素の強いプロジェクトの印象があります。チームメンバーもPhD保有者や、大学の教授などアカデミアの人が多いです。

未来予測市場の具体的な市場規模はわかりませんが、スケール感は感じますね。

クラウドセールが5月からスタートされる予定で、より詳細な情報や具体例なども5月までの間に色々出てくると思われます。この記事は速報ですので、より詳しい解説はおそらくまたします。速報でした。

それでは。

 


Augur Project - Forecast Foundation