ビットコインダンジョン2.0

Bitcoin (ビットコイン)やブロックチェーンを技術に詳しくない人たちのために、面白おかしく、そして真面目に語ります since 2014

「ビットコイナーとして生きていくには」インタビュー 初期のビットコイン業界と仕事の作り方など

先日平野さんの「世界で生きる実践・研究所」の方でインタビューされた動画を、特別に「コインストリート」の方でも公開させてもらいました。

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平野さんのサロンは海外での仕事の作り方、生き方、税金の話などなど、かなり真面目なグループなのですが(自分も実は個人的に参加してます)、今回の自分へのインタビューはかなり個人的な話だったり2014年に仕事どころか業界がほとんど立ち上がってなかった時にどう生き残ったのか、初期のビットコイン業界の様子など含め、平野さんのサロン参加者以外でも興味ある人いるんじゃないのかな、ということでコインストリートの方でも公開できるようにお願いしました。↓動画リンク

 

vimeo.com




今となっては取引所を中心に暗号通貨のトレード需要が爆発してかなり儲かっている事業者も多いですが、自分が色々やり始めた時は日本国内ではMt. Gox後、取引所もまだほとんど存在しないような状態で、ビットコインを買ったりするのだけでもかなり大変でした。(Local Bitcoin使ったり)

そこから3年ほどで状況はかなり変わり、規制が始まり一つの業界として確立された感がありますし、よくも悪くもそういう黎明期的なところを知らなくとも、「暗号通貨業界」「ブロックチェーン業界」で働きたい人というのが増えているような印象です。3年で変わると考えるとものすごいスピードですし、この業界の醍醐味かもしれません。(まあ何か油断すると色々事件が起きて心が休まらないのも事実ですが笑)

というわけで、少し昔話や自分の就活(にやる気がなかった)話など、割とどうでもいい話も多いですが、初心忘るるべからずというか、どうしてここまでビットコインに興味を持ったか、それ以降業界がどのように変わってきたか、など特に暗号通貨業界で今後働きたいという人にも興味深い内容かもしれません。(と思ってくれると嬉しいですがw)

 

他にも、英語の学習法とか、海外のチームとの仕事の仕方や違いについて考えること、などビットコインとは直接は関係ないけど少し役に立つかもしれない話もしてます。

(平野さんのサロンはビットコイン関連の話も実は結構あるのですが、海外で実際に生活して独力でビジネス作ったり、同様のインタビューを他の人にもしているのですが、結構生命力が強いというか、ガッツのある人もいて自分も結構面白いです)

 


さて、この動画内でも後半で言いましたが、今でもビジネスチャンスや仕事を作れる領域は技術者、非技術者問わずまだ色々あると思います。特に日本は世界でも有数の暗号通貨市場が立ち上がっており、工夫次第では今からでも全然遅くないのではないかと。むしろ海外の企業などが今積極的に日本の市場に参入しようと動いていたり、「これから感」が強いです。

同時に儲ける方法は色々でてきていますが、宣伝など個人的にはあまり見たくないような世界(スキャムICOやステマなど)が広がってしまっているのも事実だと思っており、そもそも暗号通貨に感動したことは何なのか、実現したかったことは何なのかという部分は今後も大切にしたいな、と自分でも思ってます。ただし、そういう方向性で考えると、中々ビジネスとしては難しかったりするので、中々バランスが難しかったりするんですけどね…。
 

というわけで、今明かされるインド人ルームメイトとの「蒲田デイズ」(笑)、何も考えずとりあえずフルタイムビットコイナーになったら数か月でビットコイン価格も3分の1になってしまったり、あまり真面目に業界に転職などを考えている人には参考にならない(しない方がいいw)話も多いですが、個人的なぶっちゃけ話だったり、最近特に消耗している人には面白いんじゃないかと思うので、興味がある人は是非コインストリート、もしくは平野さんのサロンの方でどうぞ。今回話さなかったけど他にも面白い話はいくらでもあるので、機会があればまた少しづつ何か話します笑

2x中止後のBitcoin Cashの躍進とBCHへの所感

いやー、すごいことが起きてますね。

 

現在進行形でこの数日でBitcoin Cash(BCH)の価格が数倍に爆上がりし、ハッシュレートでは現時点でBTCのハッシュレートを逆転しています。

 

結構前からSegWit2xのシナリオに関わらずビッグブロッカーはBCHに移っていくというシナリオをこのブログや、ビットコイナー反省会 でもしており、この動き自体はある程度事態を把握している人たちであればそこまでこの動きは予想の範囲内と思いますが、ハッシュレートの逆転も含め想定していたより一気に来たような印象です。同時にBTCは価格的にもハッシュレート的にも厳しい状態になってます。

 

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SegWit2x中止後、今回の一連の騒動はどのような意義があるのか、そして今のBCHの価格上昇(とBTCの下落)の理由とハードフォークや企業の動きなど短中期的にはどのようなことが想定されるかは、ビットコイン研究所のサロンの方で昨日レポートし、今もアップデートや質問に回答してます。あと数日はBitcoin Cashのハードフォークもあったりバタバタ動きがありそうなので、自分も注視してます。より細かい話を知りたい方はそちらをどうぞ。

 

さて、こちらのブログでは今回の一連のBCHの動きに関してどのように感じているかを共有します。(というか気づいたらBCC/BCHの表記がBCHで大体雰囲気のコンセンサスができたようなので、今後はBCHで統一します)

 

個人的には、SegWit2xが回避されてよかったと思っていたら今度はいきなりBCHへのハッシュレート移行やハードフォークなどが予定されており、中々落ち着かないもんだな、と(もう慣れ切っている…)ちょっと消耗している感もありますが、今回の動きは予想の範囲内ですし、避けられないのかなと考えています。

 

2xが中止になったことで、少なくとも当面のBTC上でのオンチェーン送金手数料は比較的高い水準が維持されることは間違いなく(今も攻撃されている可能性も含め、Mempoolがかなり肥大化してます)、数日の短期的な投機筋の動きよりむしろ重要なのは、中期的に高騰する手数料に耐えられなくなった企業がBCHに移行する動きだととらえています。同じような動きはBTCからEthereumへの移行でも見られましたが、Ethereumも決してここしばらくは手数料が激安というわけでもなく、今までEthereumに流れていた企業がBCHに流れたり、BTCとBCH両方をサポートする動きはまあ想像に難くないです。

 

 

というわけで前からある程度言っていた通り短中期的にはBCHへの追い風が来ていると考えています。短絡的に煽ったり、BTCやコアなどを攻撃したりするのは正直どうかと思いますが(Jihanも何かそんなようなことを言ってましたねw)、BTC視点からみるとこれは確かに中々の脅威だと思います。同じマイニングアルゴリズムを使用しているため、BCHの躍進はそのままBTCのセキュリティーの低下や承認時間の遅れ、それによるさらなるトランザクション手数料の増加なども意味します。

 

ただ個人的には最近はこれも含め「もうこうならざるを得ない」と考えているというか、フォークをする自由があり、今後もビットコインからフォークしたコインが複数出て競争しあうみたいな状況を考えると、自由市場で競争し、お互いに変なことをやらないようにある種の抑止力になるというところもあるので、フォークを含む拡大ビットコインエコシステムで考えれば別に必ずしも悪いことではないのかな、という考えを最近持っています。先日ビットコイナー反省会に来てくれたビヨンドブロックチェーンの斎藤さんも、「最近はフォークはポジティブにとらえるようにしている」という発言をしており、意図も含め自分も共感できる部分が多かったです。

 

というわけで自分は出来るだけニュートラルな視点で見れるように意識しつつ後数日は特にこの状況を細かめにウォッチしようと思っています。ちなみに自分は8月のフォークでもらったBCHも特に何もせずにHodlしてるので(基本Hodler笑)、別にBitcoin Cashが上がったところで少なくとも経済的な損失があるわけでも、何かポジショントークをしようとしているわけでもないので悪しからず笑

Bitpressで「コージー東のクリプトペディア」の連載をすることになりました

いやー、やってしまいました笑

 

ちょっと縁などもあり、ビットコイン、暗号通貨関連のメディアを運営しているBitpressさんに「コージー東のクリプトペディア」というコラムを不定期ですが連載することになりました。

 

コージー東のクリプトペディア

 

とりあえず突っ込みどころは色々あるのですが、最初にこの話が始まったとき、どちらかといえば真面目系の記事を寄稿して欲しいのかなーと思っていたら、

 

Bitpressの中の人「軽いノリの奴でいいです、ビットコイナーとかスキャムとかGoxとかを説明する短いコラム的なもので大丈夫です。」


自分「なるほど」(…そんなので大丈夫なのかな)

 

Bitpressの中の人「名前もすでに考えていて、「Cozy東のクリプトペディア」とかで考えていますが、大丈夫でしょうか?」

 

自分「…なるほど」(この人大丈夫なのかな?w)

 

 

(連載の詳細をミーティングで確認し終わったくらいのタイミングで)

 

Bitpressの中の人「というか本当にCozy東でいいんですか?」

 

自分 「いや、もはや勝手にコラ画像にされたり、勝手にPepecashの曲作られたりするんでもはや何でもいいです。心を無にします。」(まさか自分から提案してきたのに心配して確認してくるとは笑)

 

 

まあというわけで、内容もネーミングもちょっと個人的には面白かったんですが、せっかくの機会なので自分の息抜きも兼ねて短めのコラムや界隈でよく使われる単語の解説をコツコツやっていこうと思います。

 

実際真面目に考えてみても、普通の人からしたら意味不明の言葉を界隈で使うことは多く、最近入って来た人たちはよくわからない言葉や小ネタはかなり多いんじゃないでしょうか?Bitpressさんと話していても、例えば「Hodl」ってなんだよ、「Fiat」ってなんだよ、とかそういうのは結構多そうです。

 

自分も最初の方はそういう言葉も含めてちょっと説明してたりしてたんですが、最近はちょっと生活の一部に溶け込みすぎて(笑)、もはやこれ知ってて当たり前だよね、という前提で話すことも多いのでせっかくのこの機会に初心を思い出しつつ、暗号通貨界隈のサブカル言葉を説明していこうと思います。

 

bitpress.jp

 

ちなみに第一回は「ビットコイナー」という単語の説明。さりげなく手羽先コイナーなどもディスってます爆笑