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ビットコインダンジョン

Bitcoin (ビットコイン)やブロックチェーンを技術に詳しくない人たちのために、面白おかしく、そして真面目に語ります。独自暗号通貨を使った、日本初の読者参加報酬型ブログ。

なぜいわゆるブロックチェーン技術に自分はわくわくはしないのか

Bitcoin 2.0 比較

いやー、来てますね、ブロックチェーンハイプの波(ビックウェーブ)が。

 

もうこのブログも「ブロックチェーンを語ろう2.0」に改名した方がいいんじゃないかと思うくらい、一般メディアも含めた国内のブロックチェーン万歳祭りがもうここ一か月くらいですごいことになっています。いきなり来ましたね、何か。

 

ビットコインから始まったブロックチェーンという技術が一般メディアにも紹介されたり、ブロックチェーンを使った実証実験をすると世界中の巨大金融機関がアナウンスしたり、全般的に技術やその意義の正しい理解が進むとしたら、これは非常に素晴らしいことなのですが、残念ながらこの「技術やその意義の正しい理解」というのはハイプに若干置き去らている気がします。そもそもブロックチェーンの定義すらよくわからないまま、聞いた話をそのままコピペしているレベルの記事などが大半です。

今日は別に「Public vs Private chain」がどうだとか、どっちが優れているかとか、分散DBと何が違うのか、とかそんな話はしません。そういう議論はすでにだらだらやって来てますし、そんな議論をしたところで正直自分もあんまりおもしろくはありません。(まあ重要かもしれないですが)

 

今のところの自分の認識として、そもそもビットコインなどに代表されるいわゆるPublic blockhcainと、最近流行りのいわゆるブロックチェーン技術とか一般に言われ始めているPrivate blockchainでは用途も違いますし、将来的に対立するのではなく、用途、状況などに応じて使い分けるような形になることも十分あると思っています。

 

その程度の理解で大部分の人も十分だと思います。もうこれ以上机上の空論的にあーだこーだ言うのも不毛な気すらするので、特にもうしません。少なくともプロダクトが出て結果が出るまでは疑っておいた方がいいというのは、この業界ではある意味鉄則です。

 

ただし、どうしても自分が気になってしまう発言が、「ブロックチェーンすごい!」「ブロックチェーンわくわくする!」などとビットコインについては知らなかった、興味もない(理解もしてない?)層の人たちがなぜかブロックチェーンに大きな革新を期待したり、これはものすごいポテンシャルだ、などと言い始めていることです。

 

自分は、いわゆるブロックチェーン技術にはわくわくはしていません。自分が本当にわくわくしたのはビットコインなどの分散型のPublic chainの話ですし、それは今も変わってはいません。

 

※これ以降は「ブロックチェーン技術」とは、ビットコインなどのような通貨(トークン)にあたるものを持たない、Private chainの話をしていると想定してください。 

ブロックチェーン技術(Private chain)がもたらす恩恵

 

色々な話を総合すると、金融機関や、一般メディアが言い始めたブロックチェーン技術がもたらす恩恵は、

 

・ゼロダウンタイム

・改ざんが困難

・高度なセキュリティー

・コスト削減

 

などだと思います。さらに突き詰めて言えば、何がすごいかというと、既存の仕組み同様のセキュリティー、安定性の実現をするのに、ものすごいコスト削減ができるというのが、ブロックチェーン技術を利用する最大のメリットなのでしょう。少なくともそれが今ブロックチェーン企業が言っていることです。

 

このコスト削減だけで、ある試算によれば100兆円単位レベルでのコスト削減が望めるという主張もあるほどです。

もし本当だとしたらこれは確かにすごい!ブロックチェーンすごい!!

・・・確かにすごい話ですが、これはワクワクする話なのでしょうか?自分は必ずしもそうは思いません。

 

ブロックチェーン技術がもたらせないもの

 

上記のようにブロックチェーン技術を使うことで、既存の金融機関などの兆円単位のコスト削減を可能にすることも期待されていますが、同時にブロックチェーン技術が実現できないこともあります。気をつけなくてはいけないのは、どちらかといえばビットコインなどのPublic chainの強みや特徴を、意図的か知らず知らずかわかりませんが、混同したり間違って伝えているケースがあるということです。

 

例えば、

・スマートコントラクト、存在証明、IoTなどへの応用

・オープンな環境での競争によるイノベーション

・業界構造の変化

 

いわゆるブロックチェーン技術だけでは上記のようなものは実現できないと思っています。

 

おそらく、「いや待て待て」、と反論する人もいると思うので、ちょっとずつそれぞれ説明しますと、

 

スマートコントラクト、存在証明、IoT

 

まず、これもバズワードの一つになっているスマートコントラクトですが、自分は正直にPrivate chain上で作るコントラクトは果たしてスマートコントラクトと呼んでいい代物なのか微妙だと思っています。完全なPrivateなのか、複数金融機関などで作るいわゆるコンソーシアム型のものかなどにより微妙に変わってはきますが、信頼がベースになっているネットワーク上でコントラクトを作成しても、ネットワーク管理者の一存や政府や国家の介入でコントラクトを破棄したり出来てしまうのであれば、それは強制執行力のあるスマートコントラクトと呼べないのではないでしょうか?(まあこれはスマートコントラクトの定義の問題なので、機会があれば後日考えてみたいと思います)

 

同様に、ブロックチェーン技術で存在証明が出来るとかそういうことを言われたりすることもありますが、これもそれぞれのPrivateネットワーク上で存在証明した記録に果たしてどれだけの価値や正当性があるのでしょうか。

 

IoTへの応用としても、マシン同士が価値のやりとりをする土台として、ブロックチェーン技術が使えるとかいうこともありますが、それぞれの企業が仮にPrivate chainを作ってその上で通貨に当たるものを発行し、IoTに応用するとしても、色々な企業のIoTをつなぐ共通の価値基盤、つまり共通の通貨が必要になってきます。グルーロジックとかいう人もいますね。ここでつまりビットコインのようなPublic chain上のグローバル通貨が強みを発揮するわけで、Private chainだけでは不十分だと自分は思っています。

 

スマートコントラクト、存在証明、IoTへの応用などはビットコインなどの分散型の管理主体不在のパブリック型のもので使うから意義が大きいのであって、それをPrivate環境でやる意味はあるのでしょうか?まあ既存の仕組みと比べたコスト削減はここでもあるのかもしれないですが。

 

競争によるイノベーション

 

次に、競争によるイノベーションですが、これがPrivate chainの大きなネックになる可能性があります。Permissioned ledgerなどとも呼ばれる名前が示唆する通り、Private chainは単独、もしくは信頼できる参加者間でのみ構成されます。要は許可がなければ参加できない内輪のネットワークということです。

 

Private chainがイントラネット、Public chainがインターネットに例えられることがありますが、その例でいうと確かに社内のイントラシステムはインターネットのような多数のサービス間の熾烈な競争にさらされるわけではないので、使い勝手も機能などもインターネット上のサービスに比べて劣る場合が多いです。実際自分が会社にいた時のイントラのレベルが低すぎて、10~20年以上前のシステムをそのまま使っててびっくりしたこともあります。しかもそれに払っていたコストがめちゃくちゃ高かったりするんですよ(苦笑)(とりあえず先にそれどうにかしないと仕事効率上がらないよねって言って、一部改修したりしましたが・・・)

もちろんもともと用途が違うので、この二つを比べてイントラが劣るとかそういう話ではないのですが、オープンな競争が新しいアイディアやより良いユーザー体験を提供するということに関しては疑いはないと思います。その点では、Private chainを金融機関が立ち上げて、一部開発者に解放してその上にアプリケーションやサービスを作ってくださいと言っても、おそらく誰でも参加でき、誰でもイノベーションを起こせるPublic chainのような多様なイノベーションは期待できないのではないでしょうか?少なくとも今のところR3などのコンソーシアム型(信頼できる複数参加者同士で作るブロックチェーンネットワーク)のPrivate chain上などで可能に面白そうなアイディアは聞いたことがありません。全てビットコインの上などに作られているサービスやアイディアのコピペです。

 

業界構造の変化

 

最後に、これが自分がいわゆるブロックチェーン技術にわくわくしない最も大きな理由だと思いますが、ブロックチェーン技術が実証され、既存金融機関などに採用されたとして、何か今までの業界構造に変化はあるのでしょうか?

 

答えは、「そこまでない」、だと思います。

 

いやそうすると、「いやいやお前は金融業界をわかってない」「このレベルのコスト削減が起きれば全てが変わる」とか言われそうですが、確かに自分の金融業界の理解は大したことはないです。が、今ブロックチェーン技術を担いでいる金融機関の人たちも含めて、ブロックチェーン技術がインターネットが起こしたような根本的な業界構造変化を金融業界にもたらすとは思ってはないと自分は考えています。最も極端な例を上げると、銀行の大部分が潰れて、新興のベンチャー企業に置き換えられるとかです。

 

金融業界で見ると、つまり今まで通り信頼できる機関として銀行や証券会社が存在して、今まで通り世界中の送金などを担い、エンドユーザーは基本的に今まで同様に銀行や証券会社を信頼して、彼らを通して送金や証券取引など様々なサービスを受ける・・・。この構図はいわゆるブロックチェーン技術を採用しても変わらないと思います。ただし、それを実行するコストが下がるというだけです。

 

コストが劇的に下がることで、送金手数料無料/24時間365日稼働の新しい形のブロックチェーン銀行が出てくる可能性があるといった見方もあり、確かにそういうのはちょっと面白そうですが、銀行があって、ユーザーは銀行を信頼して、円やドルなどの法定通貨を使って、という基本構造は変わりませんよね。

 

ビットコインがなぜ自分をワクワクさせるのか?

 

上記の裏返しの話になってしまいますが、ビットコインの何が面白いかと言えば、今までの業界構造を根本から変え、新たなプレイヤーが既存のモデルを破壊したり、業界が様変わりしたりするポテンシャルを持っているということです。そして、それをするのに誰からの許可も必要としない、いわゆるPermissionless innovation(許可なきイノベーション)が可能、というよりそれがすでに起き始めていることが自分にとって面白いし、わくわくするわけです。

 

今は自分の中ではある意味当たり前になっていますが、冷静になって改めて考えてみれば、ビットコイン以前は銀行を使わないで例えばアフリカに送金をするのは非常に困難だったと思います。そもそも銀行口座を持っている人が発展途上国では少数派であったり、政府、金融機関の腐敗や非効率性などについても話を聞くことがあります。自分の目で見たり調べたわけではないですが、容易に想像はできることです。


ビットコインを使えばそういう金融機関を全て飛び越え、相手のビットコインアドレスさえ知っていれば、第三者を信頼したり、頼る必要なく、世界中どこでも低コストで高速に送金ができるわけです。しかも政府が発行、管理している今までの常識の通貨とは異なった、誰にも管理されない誰にでも容易にアクセスできて24時間365日世界中に散らばるコンピューターによって動き続けるネットワーク上のお金を通して、です。


ビットコインには金融機関は必ずしも競争相手ではありません。ビットコインは金融機関と独立しており、金融機関とは全く関係なく機能します。


ビットコイン知っている人にとってはもうこんなの当たり前ですけど、これって今の銀行振り込み手数料が300円から10円になることより、よっぽどすごいことだし、ワクワクさせられると思うのです。土台の常識や絶対に必要だと思われていたことが丸々覆されてしまったわけですから。今までの仕組みの改善ではない、非連続的な革新です。

よくインターネットとも比較されるビットコインですが、今までの金融や経済などの仕組みを根本的に破壊し、業界構造やプレイヤーを大きく変え、今まで想像してなかったようなサービスを生み出す可能性があるのです。そう考えるとワクワクしませんか?これは既存のフレームワークの延長に「ブロックチェーン技術」を応用するのとは根本的に違います。

 

最後に

 

色々言いましたが、ビットっコインとブロックチェーン技術どちらがより破壊的なポテンシャルを持っているか、より革新的か、ワクワクさせられるかと言えばそれは間違いなくビットコインです。それは巷でブロックチェーン、ブロックチェーンよくわからない人たちが騒ぎ始めてもずっと変わりません。

同時に、もちろんそれはポテンシャルの話であって、ビットコインを理解した上で、そのような仕組みは上手くいかないという批判や、技術的限界を指摘するのはまっとうだとも思います。現実的とも言えるかもしれません。もしかしたらその人たちの指摘が5年後に正しかったと証明されているのかもしれません。

ただし、自分が今日言いたかったのはどちらが現実的か、どちらが正しいか、という話ではなく、どちらがよりワクワクするか、ぶっちゃけた話感覚的なことです。

もし、ブロックチェーン技術(Private chain)が既存の仕組みにおいて大きなコスト削減を実現できるならそれは素晴らしいことですし、どんどん進めるべきだと思います。金融機関の人からしたらこの話だけでもすごい面白い話かもしれないですし、自分も本当は効率化とかコスト削減とかは実は大好きなのです。

 

ただし、コスト削減がもたらす変化というのはある程度想定できることですし、少なくとも自分がもっと面白いと感じる既存業界そのものを揺らしてしまうような予測不可能なイノベーションとは違います。今までの常識と全く違う、何が起こるかわからない、どんなものが出てくるのかわからないからこそ自分はドキドキするし、面白いと感じるわけです。そして、それが世界中のビットコイナーが感じていることで、いわゆるビットコイン企業が狙っているのもそのレベルの根本的な革命です。

もし「ブロックチェーンすごい!」「これはすごいポテンシャルある。面白そう!」などと思う人がいれば、自分は是非ビットコインについてももっと調べて欲しいな、と思います。人によってはもっと面白い世界を発見できることになると思うので。逆に技術やポテンシャルを理解してワクワクしないのは自分はちょっと信じられなかったりするんですけどね笑

それでは。



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