ビットコインダンジョン2.0

Bitcoin (ビットコイン)やブロックチェーンを技術に詳しくない人たちのために、面白おかしく、そして真面目に語ります since 2014

年始の自分のビットコイン/ブロックチェーン業界予想の答え合わせ!

さて、今年もそろそろ終わりということで、自分が今年の1月1日にした予想がどこまで合ってたか(間違っていた)かを答え合わせ、採点してみようと思います。

年始に予想した記事は以下です。

 

coinandpeace.hatenablog.com

 

価格

ビットコイン価格は現在進行形で今すごいことになってますね!正直上がり過ぎてて自分もちょっと困惑してるくらいなんですが(笑)、自分が年始にした年末の価格予想は650ドル、現在の価格が930ドル程度。一度850ドルくらいまで下がった後に1日ちょっとでここまでまた戻してきて、1000ドルをうかがっている感じでビビっています。

 

ビットコイン価格の予想は大きく下に外してしまったようです。が、これについて文句を言うビットコイナーはそんなにいないでしょう笑

絶対値は外しましたが、年始の時点でビットコイン価格はある程度強気でもいいんじゃないかという根拠として、ビットコイン半減期と既存の仕組みの混乱、金融危機などでビットコインに注目が集まるのではないか、というのが主な主張でした。

 

これに関してはある程度予想通りで、半減期直前でビットコイン価格が上昇し、また現在のビットコイン価格の高騰もやはり半減期によるマイナーへの報酬減というところがある種ボディブローのようにじわじわ効いてきている結果とも見れます。

また、ご存知の通りBrexitや、トランプの大統領戦勝利、インドでの高額紙幣廃止、ベネズエラのハイパーインフレーションなど、足元の経済の状況がなんだかグラグラしてきている感じはあり、そういう動きは総じてビットコイン価格に関して言えばプラス材料になることが多いですね。

  

また、今年後半にかけて一般企業やメディアへのビットコインへの注目が増して、ビットコインのイメージが改善されていくのではないか、という予想もしていたのですが、これに関してはほぼ的中というか、想定よりもむしろ特に日本国内でのビットコインのイメージの改善は大きかったと思います。Bitgirlsのようなテレビ番組にもビットコインをイメージさせるものが出てきたり、また先日bitFlyerが一般層に向けて有名な女優さんを起用したCMを始めたり、正直国内でここまでビットコインが盛り上がるというのは自分の予想の上を言ってました。

www.youtube.com

 

ただし、ネガティブ要因としてはやはりブロックサイズの問題などを挙げていて、自分は楽観的だと言っていたのですが、想像以上に泥沼、苦しい展開になっているという部分は間違っていたと思います。また、R3CEVなどが勢力を持つ可能性もビットコインに対する懸念としてあげてましたが、どちらかといえばこれは勝手にマイクハーンしそうな雰囲気が出てきてますねw


自己採点: B+

ビットコイン vs ブロックチェーン

 

年始の予想では、前半は(プライベート)ブロックチェーン無双が続き、ただし後半にかけてブロックチェーンの意義や効果が見直されたり、疑われたりして、ビットコイン回帰の動きが出てくるのではないか、と予想していました。

もはや今年前半がどんな様子だったのか覚えてないのですが(笑)、シナリオとしてはおおむね外してはないのかなと思います。

今もまだある程度ブロックチェーン神話みたいなのはありますが、段々ハイプや夢物語みたいなものは収まってきて、脱ブロックチェーンの動きが見られたり、業界内外からの冷静な批判も起きていたり、ビットコインの価格上昇なども含めてですが、エネルギーが段々ビットコイン周辺に戻ってきている感覚もあります。


ただし、想定以上にブロックチェーンハイプが強かったというか、勘違いなども含めて定着してしまった感じもあり、その点では自分が予想した感じ(大部分失敗して使い物にならない、みたいになる)とは少し違った様相になっているかと思います。

自己採点: B-

ビットコインの上のレイヤーの話

 

年始は、今年中にライトニングやサイドチェーンが実用されることはないけど、ただしその原型のようなものが現れてくるのではないかと予想しました。

ただし、実際にはSegWitの公開が予想より遅かったこと、ブロックサイズなどを巡る業界内での政治抗争的なものの影響もあり、想定したよりセカンドレイヤーの部分は進まなかったというのが正直な印象です。とはいえ、何も起きていなかったわけではなく、見えないところで開発は進んでいるわけですが、これに関して言えば自分が予想した楽観的なシナリオと現実は大きくかい離していると思います。

 

自己採点: C

ブロックチェーン2.0

ブロックチェーン2.0の領域はイーサリアムなどでスマートコントラクトを利用したDappsなどが盛り上がる、スマートコントラクトで全てを分散化しようとする動きが出てくる、ただし上手く行かないものがほとんど、という予想でした。

まあかなりざっくりした予想なので「予想通り!」とは言いづらいところもありますが、控えめに言ってもまあこんな感じです笑

f:id:coinandpeace:20161223134221j:plain

 
やはり一番衝撃的だったのがThe DAOのハイプと崩壊、他にも色々スマートコントラクトを利用したプロジェクトがバンバンICOをして数億円規模の資金を一瞬で集めたりなども相次ぎましたが、正直に言えば大部分は中身のないもので17年以降崩壊劇みたいなのが続くのではないでしょうか…(来年の予想はまた年始にやりますが)

 

また、イーサリアムに近い分散アプリケーションプラットフォームを標榜していたSynereoの空中分裂も記憶に新しいですし、その点では大きく盛り上がるけど、失敗が続くみたいな自分の予想はあっていたかな、と思います。まあでもこれは業界内の人ならそこまで予想するのは難しくなかった気もしますが。

自己採点: A

 

キラーアプリ

 

年始はキラーアプリは出てこないんじゃないか、ただしその中で可能性があるとしたら、ゲーム、国際送金、またIoTへの応用、というところにしていましたが、これはそこまで近くなかったかな、と正直思います。

 

まあ、ゲームの領域に関しては自分もここらへんをメインにやってるのでかなりバイアスがかかってしまうのですが、自分が中心に進めているProject ORBが正式に稼働したり、SoGとイギリスの有名テレビチャンネルChannel4とのパートナーシップ、他にもゲームの領域ではGameCreditsが注目されることもありましたし、ゲームとブロックチェーンという領域は着実に進んではいますが、まだキラーアプリと呼べるレベルまでは到達していません。全体的に見ると来年に向けて準備が進んだ年、くらいの位置づけでしょう。

国際送金ですが、Circleなどがビットコインを使った送金にフォーカスして一定の結果を残してはいるようですが、Abraについても最近ほとんど話を聞かないですし、想像以上にこの分野は今年盛り上がらなかったですね。やはりビットコインと法定通貨間の交換の部分での摩擦、お金受け取りの部分にかかる手間やコストのところなど、思った以上にこの分野は難しい、時間がかかるということが今年わかったと言えるかもしれません。

 

また、IoTへの応用もいくつか取り組んでいるプロジェクトはありますが、少なくとも今年中に何かインパクトを残した企業やプロジェクトがあるかと言えば皆無です。本当はSlock.itがここらへんでイケイケ行くはずだったんですけどね~…w


ふたを開けてみると今年ビットコイン躍進のキラーアプリになったというのは、中国元切り下げと資産移動、高額紙幣廃止問題やハイパーインフレーションなど既存システムの崩壊という意味合いの方が強かったですね。

 

自己採点: C-

 

国内の業界

 

国内の業界の予想は、前半はブロックチェーン祭りで後半にかけて失速という感じだったのですが、まあ遠くはないかな、くらいな感じです。

 

実際にはそこまで失速というほどではなく、むしろブロックチェーン関連の書籍がバカ売れしたり、よく言えば「ブロックチェーンの定着」、悪く言えば「勘違いの固定化」とでもいえる状況になったと思います。


企業はPrivate chain、もしくはスマートコントラクトから入ってくる、そして大企業も入ってくるというのはあってましたが、これはそこまで予想は難しくなかったので、なんともですね。

後は楽天結局何もやってないじゃん!笑

 

自己採点: B̠-

 

総評

 

というわけでどうでしょうか?

 

自分的には外したところもあるとは思いますが、概ね予想通りだったところの方が多いかな、と思います。

同時にイーサリアムの前半の躍進と後半の失速の落差、他にはMonero、Zcashなどの匿名系のコインへの注目辺りはちょっと想定してなかったりもありますが、Dappsのハイプと失敗など大きな視点からは外してはなかったかな、と。

 

というわけで最後に自分で総合評価をすると、ずばりB!(超微妙笑)くらいですね。ただ年始予想した時点では外れると思ってたことも多いので、むしろ満足してます笑


2017年の予想はまた年始にする予定なので、そちらも是非ご期待ください。今年は業界全体では前進の年であったことは間違いないと思いますし、見方によっては最も楽観的なシナリオの上を行くくらい業界全体として前進したと言えるかもしれません。同時にブロックサイズやスケーラビリティの問題など今年中に解決できなかった問題もあり、果たして来年ここらへんの話がどうなるか、もし解決の方向に向かったら17年はビットコイン、ブロックチェーン技術全般に関してさらなる飛躍の年になるのではないでしょうか。

 

そして最後にお知らせですが、明日12月29日に上記のような今年の振り返りも含めたビットコイナー反省会年末スペシャル放送があるので、是非リアルタイムで視聴して一緒にこの1年を振り返りましょう!

今回はリスナーを交えた投票なども行っているので、そちらも是非参加してください。詳細は以下です。

coinandpeace.hatenablog.com

 

 

来年はビットコイナーとしてワンチャン来るかな…笑

それでは。 

Donate with IndieSquare

 

***
このブログではトークンを使った実験として、寄付+トークンという切り口で実験をしています。この記事が役にたった、もしくは面白かった場合は、上記の寄付ボタンをクリックして、IndieSquare Walletからビットコインで是非寄付をお願いします!このブログの独自コインCNPCOINをお返しします。

CNPCOINを集めると、CNPCOINを持っている人にしか見れないトークンフォーラムで自分のぶっちゃけ話を読めたり、トークンを使ったブロックチェーンゲームのカードの購入などに使えます!CNPCOINについて詳しくはこちらのページを参考にしてください。(もしくはサイドバーのCNPCOINについてという部分)

また、寄付金額やこのブログのアクセス数の推移により、お返しのCNPCOINのレートは変わっていきます。(初期に応援してくれる人ほどインセンティブがあるようにしています)最初は、CNPCOIN=1円から始めて、2016年8月時点でCNPCOIN=3円のレートでビットコイン寄付に対してお返ししています。