お笑い芸人の会話に見る、一般人のビットコインに対する意識の変化
先日ビットコイン業者のcoincheckが確か「スタートアップ」という深夜番組に紹介されたと思うんですが(自分はテレビないので番組自体はみてない)、その番組のインタビュー側だった平成ノブシコブシの吉村さんが、ビットコインをその後100万円分購入したという話が記事になってました。
まあ全く大した話ではないんですが、一般の人のビットコインに対する意識も、「CEO逮捕」「詐欺」「何それ?」などなどから段々変化してきているのは、自分も業界の他の人もみんな感じてますし、このお笑い芸人達の会話が何か端的にそういうのを表している気もしたので、ちょっとコメント付きで紹介します。
※以下記事内の発言を部分的に紹介してコメントつけていきます。全体の会話は元記事を先に通して読んでみてください。
吉村崇:私、欲を出してしまいましてね。
コメント:
まあビットコインやその他の暗号通貨に興味を持つきっかけは、ほとんど儲かりたいという欲だったり、株式市場で負けた分を取り戻したいとかそういうものが多いです。最近ビットコインユーザーや保有者が増えていると思いますが、色々な話を総合してもやはり増えているのはこういうライト層というか、ちょっとした投資にビットコインを買ってみたいという人たちです。
まあこれはこれで別にいいと思います。儲けたいとかトレードしたいというのは通常の欲求ですし。ただし、秘密鍵は何か(特に秘密鍵をなくした時のリスクなど)、通常の仮想通貨(Suicaなど)と何が違うのかというとこらへんは出来れば理解して欲しいなと個人的には思います。
吉村崇:ビットコインを買ったんですよ。
加藤浩次:あららら…
有野晋哉:この前、ニュースになってた。
吉村崇:はい、なってたヤツが(笑)
コメント:
吉村さんのビットコインを買ったという発言に対する、加藤さんと有野さんの反応。
「あらららら・・・(ちょっとした笑い)」「(よくわからないけど)この前ニュースになってたやつ」
まあこれがまだ大部分の人の反応でしょう。まだまだ怪しいものとか、危険なものとか、特に知性派をきどっているタイプの人ほどこういう反応が多いような気がします。
今までとの違いは、ちょっと馬鹿にされたり、冷やかされたり、まだ知らない人が多かったりはあるかもしれないですが、ラジオで「ビットコインを買いました」、と宣言するのがOKなレベルの空気にはなったことだと思います。
Mt.Goxの崩壊前後の2年前くらいに同様の発言を芸能人などがしたとしたら、それこそ「占い師にはまっている」レベルのまずい反応をされていたと思いますし、そもそもそういう発言とかは事務所が許可してなかったんでしょうか。(まあ今回の発言も別に事務所の許可はとってないと思いますがw)
そう考えると、多分ビットコインを利用した地下アイドルグループとか何かそんなこんなが出てきて、特集されたりとかそういうのがもしかしたら段々出てくるのかもしれません。ほとんどの人からはまだ冷たい視線を浴びせられそうですが、テレビ、ラジオ、雑誌などで取り扱っても全然大丈夫という市民権はもう日本でも勝ち取ったんじゃないでしょうか。
加藤浩次:どういうこと?まず、ビットコイン分からない人もいるから、ビットコインの説明からしてみて。
吉村崇:俺も、詳しくは分からないんですけど…
有野晋哉:詳しく分からんのに買ったの?(笑)
コメント:
これもあるあるですね笑
今ビットコインを買っている人たちのほとんどが、「ビットコインって何か説明してください」と言われても出来ないでしょう。
というかビットコインとは何か、を説明するのは実はかなり難しいですし、初心者に色々質問攻めされてわかりやすく、要点を理解してもらえるレベルで説明できる人はそんなに多くはないと思います。(受け取り側の問題もありますが)もはやビットコインとは何か、をわかりやすく説明するのは一つの技能みたいなものだと自分は思ってます。
ちょっとした投資に、儲けると聞いたから、よくわからないけどちょっと買ってみる、というのが何だかちょっとずつ流行り始めている感じでしょうか。
加藤浩次:仮想の通貨だよね。
徳井健太:ネットのヤツですね。
加藤浩次:ネットの中での仮想通貨ってことだよね?
吉村崇:そうです、そうです。本当の紙幣とかではないんですけど。それで、為替みたいなもんですよね。「絶対に上がりますよ」みたいな噂があって。
コメント:
仮想通貨とかもよく言われるビットコインですが、これだけだともはや何の説明にもなってないです。ネット上の仮想通貨なんて、ある意味SuicaもBitcashも色々既存の中央主権的な電子マネーは存在するわけですし。
また、吉村さんが「本当の紙幣ではない」という発言をしていますが、おそらくこれは国家が発行する法定通貨ではない、そういうものでないと本当のお金ではない、というそういう意識からの発言だと思います。(まあそこまで深く考えた発言ではもちろんないですが)
そして、この「絶対に上がりますよ」みたいな噂ですが、・・・これはデマです!笑
当然絶対になんとかなるというものはないわけで、どれくらいのタイムスパンで考えるかにもよりますが、こういう噂にすぐに飛びついちゃう人は気をつけた方がいいのでは?なぜかというと、「ビットコインより絶対に儲かる」とか「ビットコインを超える次世代通貨」とかいう詐欺的なメッセージをうたって、高額を巻き上げる悪質な業者みたいなのも存在するので。
有野晋哉:でも、一回、ガスンって落ちて、凄い揉めたんじゃないの?
吉村崇:揉めました。アイスコーヒーかなんかずっと飲んでる人ですよね?
有野晋哉:もうちょっと説明して(笑)
吉村崇:俺も、詳しくは分からないですけど、アイスコーヒー飲んでる外国人の人が、ダメにしちゃったんですよね?一回(笑)
こいつか、こいつのことか!?アイスコーヒーかなんかずっと飲んでる外国人(笑)まあある意味あってるw
有野晋哉:暑がりなのかな(笑)
吉村崇:暑がりだと思います(笑)後々気づいたら、僕、その人と同じマンションだったんです、多分(笑)そのニュースに出てた人が。
確かにあまり突っ込まれていることもなかった気がするけど、カルプレス雪降ってるのに半袖(笑)
そしてその状態でスタバのアイスコーヒー。さすが芸人。ここらへんはちょっと笑ってしまいました。
しかも吉村さん、同じマンション住んでたとか。例の超巨大ベッドがあるマンションですね笑
吉村崇:それがもう、凄い値を下げてるんですよ。
加藤浩次:どのくらい?言ったら、ビットコインっていう通貨を、円で買うわけでしょ?
吉村崇:はい。僕が買った時、1ビット5万円だったんです。
加藤浩次:1ビット、5万円?
吉村崇:それは、0.1ビットとかでもいけるんですけど。100円からでも買えるんですけど。
加藤浩次:うん。
吉村崇:それがもう見たら、1ビット4万5千円になってるんです。
加藤浩次:うん。1割減ね。
吉村崇:それで、もう上がる気配が一つもないんですよ。ずっと下がってて。
コメント:
この一連の会話もちょっと面白いです。
まず「1ビット5万円」という「ビット」という単位の呼び方は間違っていますが、確かにビットコインは単位が小数点以下の場合が多かったり、単位の呼び方がまだ業界内でもバラバラだったり面倒なのは確かですね。
そして何より10%の価格低下で、もう上がる気配が1つもないともらす吉村さん(笑)
言っておきますが、この業界において10%の価格変動なんて本当に文字通り日常茶飯事のことで、100万円が90万円になってしまったとかいうレベルではない、儲けた、損したの色んな珍事件も起きてるような業界です笑
そしておそらくまだ買って1か月も経ってないと思うんですが、上がる気配が全くないとすごい短期的な判断をしているのもちょっと面白いですね。このブログを読んでビットコインの投資を考えている人がいたとしたら、土台の意義などをある程度理解した上で、基本的には1年とか数年とかそれくらいのスパンで考えることをおススメします。
最後に
あれ、もう吉村さんって破天荒キャラでは売ってないんでしたっけ?(テレビ見ないのでマジで知らない)
10万円損しただけで焦るなんて、全く破天荒じゃないですね~。もっと破天荒な事態を公表している人もいますし、今後はビットコインでひたすらに損をし続ける破天荒キャラを作って行って欲しいかも笑
ビットコインのことわからないんなら、ビットコインで四苦八苦するキャラを貫いていただけるなら、いつでも説明しに飛んでいきますよw
それでは。
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