ビットコインダンジョン

Bitcoin (ビットコイン)やブロックチェーンを技術に詳しくない人たちのために、面白おかしく、そして真面目に語ります。独自暗号通貨を使った、日本初の読者参加報酬型ブログ。

ブロックチェーンは便利な監視・スパイツール?

 

         f:id:coinandpeace:20150104115511j:plain

 

GoogleやFacebookは、個人情報を盗んで利益を得ているとよく批判されます。(少なくともビットコイナーの中では)他にもNSAのスパイ活動であったり、プライバシーに関する懸念や議論は尽きることはありません。

 

それに対し、ビットコインはよく匿名性を持っているとか、それゆえ違法薬物の売買に使われているだの報道されたりもします。では、ビットコインを使っている限りプライバシーは守られるのでしょうか。

 

全然そんなことはないようです。


Coinbase is monitoring your transactions. (Poorly) : Bitcoin

 

このRedditの投稿では、ビットコインの取引所(交換所)の最大手のCoinbaseが、ユーザーのトランスアクションを監視し、場合によってはCoinbaseの使用停止をすることもあると訴えています。

(このRedditの投稿主の話では、彼が支払ったビットコインが違法薬物の購入に使われたようです。Publicアドレスだけではビットコインを「誰が」所有しているかまではわかりません)

 

実際にこの投稿が事実かはわかりませんが、ビットコインの透明性は、政府などの中央機関による、ビットコイントランスアクションの監視や校閲の危険性を持っていることを示唆していると言えます。

 

ビットコインにプライバシーはない?

ビットコインは匿名どころか、個人と特定のAddressが結び付けられた時点でプライバシーが筒抜け状態になります。もし、これを正しく理解しない人が給与受取や、貯金に特定のビットコインアドレスを使い、それを公開かつ使い回しすると、その人の所得や貯金額というのが誰にでも確認できる状態になってしまいます。

 

現状すでに、取引所でビットコインを購入する時は、パスポートなどの個人の証明情報の提出が義務付けられています。これはつまり、あなたが取引所から引き出したビットコインは追跡が可能になっているということです。

 

資金洗浄などを防止するため、消費者保護の観点のため、個人情報の特定は必要だという政府の主張はわかるのですが、私は個人的にこの事態を非常に危惧しています。ブロックチェーンの透明性を上手く(悪く)利用すると、政府にとって今まででは不可能であったレベルの、所得や資産の監視が簡単に可能になってしまうからです。

 

一方、2016年1月から、納税や年金などの管理をするのに、マイナンバー制度が導入されます。社会保障の業務の効率化などが期待されますが、その一方で医療情報、生活保護などを含むセンシティブな情報を一元的に管理することへの懸念もあります。(※マイナンバー制度については、ビットコインを絡め後日考察しようと考え中)

 

仮に政府がブロックチェーン技術を悪用してスパイ活動などに応用した場合、マイナンバー制度以上の大規模なプライバシー侵害が起こる可能性が高いです。

 

どう対策すればいいのか?

政府や警察、取引所などからのビットコイントランスアクションの監視から自分を守るにはいくつか方法があります。

 

まずシンプルな方法は、取引所ではなくビットコインを持つ他の個人と直接売買をすることです。もちろん、取引をしている相手が取引所を使っていれば、結局トレースされてしまう可能性はありますが、取引所から直接ビットコインを購入するよりは追跡が難しくなると思います。もし個人で売買をしてくれる人が周りにいればその人にお願いしてみればいいかもしれません。

 

また、同じPublicアドレスを極力使わないということです。特に間違っても自分の保有ビットコインの大部分が入っているアドレスを誰かに教えないことです。ビットコインを盗まれることはなくても、中にいくら入っているかの情報などが筒抜けになります。最近の財布アプリはほぼデフォルトで毎回毎回新しいパブリックアドレスを生成してくれるので、知らず知らずのうちにこの条件を満たしている人も多いと思います。

 

また、先日Decentralized Exchangeの記事も書きましたが、Decentralized Exchangeを利用することで政府からの追跡を難しくすることも、将来的には可能だと思います。ただし、このDecentralized Exchangeについて政府がどのような対応をするか、という懸念があります。国によっては禁止されるところも出てくるでしょう。

 

最後にミックシングサービスの利用です。詳細は後日単発の記事にしようと思いますが、ミックシングサービスを利用することで、どのアドレスにお金が入っていったかが極限までわかりづらくなり、追跡をほぼ不可能にすることも可能になってきています。BitmixerやDarkwalletなどがありますが、まだ試作段階のサービスも多く、現状では若干使いづらいという印象です。後日具体的な使い方、主なサービスなどを紹介しようと思います。

 

まとめ 

政府や特定グループなどからの監視の危険性と簡易対策方法について書きました。政府から身を守るなどというと、何かいけないことをしているようにも聞こえますが、自分のプライバシーというのは他者に侵害されるべきではない基本的な人権です。

 

プライバシーというテーマはビットコインを無視しても、間違いなく今後大きなディベートになってきます。そして、私はその議論の中でビットコインが大きな役割を果たすとも思っています。

 

このテーマはかなり重要かつ面白いテーマですので、ミックシングサービスも含めて今後も複数記事を書こうと思います。

 

おまけ

NSAを告発したSnowdenさんはビットコインで寄付を受け付けているようです。よければ是非寄付してあげてください。Blockchain.infoで確認したところ、すでに10BTCほどの寄付が集まっていますね。(これを簡単に調べられちゃうこともある意味プライバシーの侵害?)

彼のPublic Address

1snowqQP5VmZgU47i5AWwz9fsgHQg94Fa


Edward Snowden is Turning to Bitcoin | CoinBuzz

 

 


時事ドットコム:民間企業、準備に遅れ=情報流出懸念も−マイナンバー導入まで1年

 

真の分散型取引所を目指すBitsquare - ビットコインを語ろう2.0