ビットコインダンジョン2.0

Bitcoin (ビットコイン)やブロックチェーンを技術に詳しくない人たちのために、面白おかしく、そして真面目に語ります since 2014

なぜビットコインを受け入れてくれないのか?

過去にビットコインを受け入れてくれない人たちへの勝手な嘆きを書いたり、ビットコインは自分にとって衝撃的だった、ということを記事にしたりもしました。

 
 
なぜ一般の人はビットコインに興味を持ってくれないのでしょうか?
 
それを考えた時に、自分が個人的に他の人に何を言われても興味をあまり持てないことと比べてみようと思いました。政治です。
 
12月に解散総選挙が行われることが決まりましたが、正直私は誰に投票すればいいかもわからないですし、多分投票自体も行きません。あまりいいことではないですが、どうして私はここまで政治に興味がないのでしょうか。
 
その理由を考えればなぜ一般の人がビットコインに興味を持たないかわかるかもしれません。
 
 
 

1. 理解するのが難しい

 
政治の仕組み、政治家の主張、政策が社会に与える影響などを正しく理解するのは、普通の人にはかなり難しいことです。大半の政治家本人達が、本当に色々な政策を正しく理解して意志決定してるかも正直怪しいくらいです。
 
少なくとも私は日本の政治についてほぼ全く理解していません。国民平均以下の知識だと思います。今から正しく理解しようとすると、かなり骨が折れる作業だと思います。
 
 
ビットコインを正しく理解するのは、政治を正しく理解するより難しいと思います。技術的な知見が必要な部分もありますし、何より日本語で得られる情報も限られています。

私はビットコインの方が政治よりは理解度が高いですが、それでもまだまだわからないことだらけです。

 
私が政治を理解しようとするのが難しいように、普通の人がビットコインを理解しようとするのは思っている以上に難しいのです。
 

2. 無力感

 
私が政治に興味がない理由として、無力感というものがあります。
 
どうせ自分が政治を正しく理解し、自分が最も適当だと思う政治家に投票し、数々の政策を把握し、意見を持ったとしても、どうせ何も変わらないんじゃないかと思ってしまうのです。清き一票とは言ったものの、自分だけが仮に政治を正しく理解していても、結局世間一般はよくわかってないまま、メディアの人気投票的な基準で政治家を選んでるだけだ、と。結局政治も政治家も変わりはしない。
(もちろん現実がどうか、は全く別問題で、私が個人的に感じる印象です)
 
 
ビットコインに関して一般の人がもつ印象も同じかもしれません。
銀行に頼らなくても個々人のやりとりが可能、政府と独立して自分の資産を自分で管理できる、真のグローバル通貨として世界の戦争や貧困問題を解決できる、と熱く説明したとしても、どうせ世界は変わらない、結局自分の生活には影響がない、という感じの一種の無力感のようなものが、ビットコインへの興味を削いでいる可能性があります。
 

3.ネガティブな思い込み

 

私には政治家はみんな私腹を肥やす悪人だ、みたいな思い込みがあります。

もちろんそんなことはないのは頭ではわかっていますが、なぜかはわからないですがいつごろからかそういう見方で全ての政治家を見るようになっています。

SMバーにものすごいお金をかけて行っていたりとかもその一因だとは思いますが。

 

私の政治家に対する情報というのは、基本的にテレビやメインストリームのメディアなので、その点で私の政治、政治家に対する考えというのは、メディアの影響が大きいと言えるかもしれません。メディアが特定の政治家を好意的にとらえていれば、自分もそのように思ってしまうのかもしれません。

 

ビットコインに対する世間一般の認識も、メディアの影響が大きいです。

 

Mt. Goxの事件などで、スキャンダルは大きく報道されましたが、ビットコインの正の側面についての報道は日本ではほとんどありません。ネガティブなイメージ、思い込みがすでに世間には刷り込まれています。

ビットコインについての話をする時にもほぼ例外なく、怪しいんじゃないのとか、取引所がどうの、とかいう質問を受けます。

そういう印象、イメージ、思い込みというのはどんなに論理的にビットコインについて説明したところで、中々消えるものではありません。

 

どうしたらいいのか?

ではどうしたら私に政治に対して興味を持たせられるのか、そしてどうすれば一般の人にもっとビットコインについて正しく理解してもらえるのでしょうか?

 

私が政治に興味を持つには、かなり大きなスキャンダル、政策の変更などが必要だと思います。例えば、北海道、沖縄独立投票とか、憲法改正とかです。それくらい大きなインパクトがないと、投票しに行こうとか、政治について真剣に考えてみよう、とは中々ならないと思います。

 

ビットコインが一般の人に浸透するにも、それくらいのショックが必要なのかもしれません。

 

円のデフォルト、銀行の破たん、国民預金の強制徴収など、国家や銀行などへの信頼が揺るがない限り、普通の人は、ビットコインについて真剣に考えてくれない可能性はあります。

それくらい、国民の政府、銀行への信頼は強いです。国民性もあるとは思いますが。

 

とりあえず以上です。悲観しててもあまりいいことはないですが、選挙についてのニュースを見た時になぜこんなに自分は政治に興味がないんだろう、と思い、比較しました。時間はかかりそうです。

 

それでは。