CEATECとビットコインを無理やり結びつけてみる
幕張で開催されているCEATECに行ってきました。結論から言うと楽しかったです。最新の技術に触れるのは別にテクノロジーおたくじゃなくても楽しいはず。
さて、モバイルペイメントとか、POSシステムの簡易化のサービスの出展が私が見た限り、三社あったのですが、それらのサービスとビットコインを比較してどうなのかせっかくなので考えてみます。基本的にはどこもコストがある程度安くなるなどのメリットはありますが、革新的なサービスというには及ばないといった印象です。
- ワンストップで全て完了できるのは、わかりやすくて素晴らしいと思う。
- クレジットカード含め、大体の決済方法には対応していて〇
- タブレット端末は、分厚くて重くて正直ださい
- システムのUIが非常に面白くない。業務用のシステムだとありがちだと思いますけど、もう少しおしゃれにできないのでしょうか・・・。する意味がないと思っているのですかね。
- 端末本体が10万~20万と高い。ただし、通常のPOSシステム専用の端末(いわゆる普通のレジのイメージ)よりは大分安いが。+月額使用料の発生。
ざっと述べると以上です。
まとめると、確かに全然悪いサービスではないと思いますが、革新的とまでは言えないし、少し便利、少し安くなるかな、と言ったところ。そこまで大きな可能性は感じませんでした。
では上記のサービスとビットコインを比較するとどうなるのでしょうか?
まずビットコインが優っている点として、
- 店舗への手数料が安い
- 店舗への初期導入費用がほぼゼロ
- セキュリティーがクレジットカードより高い(過去のブログでも書きましたが)
逆にビットコインが劣っている点として
- POSとの連携
- ユーザー数
- 設置の手間、サポート
まず、POSとの連携ができないのは店舗としては大きいと思います。やろうと思えばできるんだと思いますが、まだビットコインのサービスというのはペイメントシステムのみ、のようなものが大きいと思います。とは言え、ビットコインで買ったものは、全てブロックチェーンに記録されるので、すでに購入履歴などは残っていると言えますがね。すぐにこういうサービスも出てきます、間違いなく。
また、ユーザー数に関してもビットコインは残念ながらクレジットカードにはまだまだ太刀打ちできません。あるお店がビットコインの決済を導入しても、ユーザー数が少ないためあまり意味がない、というのが現実です。ただ、導入費用はほぼゼロに近いので、それでもビットコイン支払いを受け入れるのはありだと思いますが。
最後のポイントとして、ビットコインの設置の難しさ。わかっている人にとっては、シンプルなものだとは思いますが、ビットコインの仕組みに詳しくない人からすると、ビットコインは確かによくわからない怪しいもの。セキュリティーを高めるためにこうしなくてはいけない、などはある程度わかっている人が教えてあげなくてはいけないですが、そこまで詳しく説明できる人も限られています。
結論を言いますと、現時点ではビットコインより、上記のプチイノベーションの、クレジットカード対応タブレットサービスの方が、残念ながら店舗視点で見ると優れていると言えると思います。
ただし、それは今の時点ではの話。今後もビットコイン関連のサービスは増えていき、初心者にも安心してわかりやすく使えるように工夫がされていくと思います。また、店舗としてもビットコインを導入するデメリットはあまりないので、少しづつでも導入をしてくれるお店を増やしていく地道な努力が重要かな。もしこれを読んでて、ビットコイン決済を取り入れてみたいという店舗オーナー、個人事業主の人がいれば連絡していただければ、相談に乗りますよ!
それでは。