ビットコインダンジョン2.0

Bitcoin (ビットコイン)やブロックチェーンを技術に詳しくない人たちのために、面白おかしく、そして真面目に語ります since 2014

BraveのYoutuber寄付支援機能の感想とICO共通の問題点として感じること

 

日本語でも紹介記事が出てましたが、2週間くらい前に公開されたBraveの新しい機能を試してみました。簡単に言えば、Braveを通してYoutuberに簡単に寄付が出来るようになるという機能なのですが、すでに自分も設定済みなので「ビットコイナー反省会」にBrave(Basic Attention Token)を通して寄付できるようになっています。是非Braveユーザーの方がいたら試してみてください!少額で大丈夫なんですが、本当に上手く機能するか気になります。(実際はニュースがあった直後にセットアップしたんですが、記事を書くのが永遠に遅くなってしまいました笑)

 

japan.cnet.com


今回Brave Paymentをいじりながら気づいたこと、Braveの取り組みや類似サービスに関しての感想がいくつかあるので、簡単に共有しておきます。

 

BraveのBasic Attention Tokenの寄付モデルは本当に成立するのか?

Braveの基本的なコンセプトとして、「ウェブサイト上の滞在時間をベースに、オンラインのコンテンツクリエイターに自動的にBATトークンを寄付できる」というモデルです。ブロガー、アーティスト、YoutuberなどのファンがBraveを通してクリエイターに寄付するというものです。

 

似たようなモデルは暗号通貨界隈外も含めて文字通りいくらでもあるのですが、自分はこの「簡単に寄付できるよ」モデルが持続的に上手くということに結構懐疑的です。

 

と言いながらも、逆にノリで自分もチップを送ったり、ボランティア的に役に立つ記事を書いてくれていたり、イベントを開催していたり、オープンソース開発に参加している開発者にビットコインなどを使い寄付を送ることもあります。なので感謝や敬意を示すために寄付を送るということは実際ありますし、暗号通貨は特にオンライン上での寄付をより簡単にしたのは間違いないと思います。

 

ただし、この寄付モデルには根本的なフリーライダー問題があり、別に寄付をしなくても同じコンテンツを消費出来るなら大部分の人は寄付はしないですし、自分も含め寄付をしたとしても気持ち程度の少額であることがほとんどなので、実際のコンテンツの価値に見合う金額を寄付から期待するのは難しいです。コンテンツクリエイターとしても寄付を当てに生活したりするのはかなり苦しいと思います。(そういう人もいるとは思いますが、少ないはず)

 

実際今回のYoutuber用の寄付ツールがリリースされたということで、市場でも好感されていたようですが、正直クリエイターとして設定するのも大変、寄付を支払う方も設定して、BATを用意してデポジットして、そして動画をBraveブラウザから見なくてはいけないなど参入障壁がまだまだ高く、かつチップをするため(お金を無償で支払うために)にそこまで頑張るインセンティブも乏しかったり、少なくとも今の時点ではクリエイターとしても大きな収益は望めません。良く言えば発展途上、悪く言えば根本的に難しいのではないかと。

 

単純に完全な善意に基づく寄付用のツールというのは、響きはいいですし、個人的には応援したいとも思う一方、どんなに寄付が簡単に出来るようにしてもそもそもこのモデルが宣伝されているように機能するのか自分は懐疑的です。少なくともオンラインのコンテンツ消費の概念が数年とかで変わるものでもないかなーと。

BATトークンを組み込んだことによる問題点

また、今回Brave PaymentとYoutubeを通しての寄付受付をセットアップしたのですが、基本的に寄付は全てBATトークンを通して行われることに若干の摩擦と押し付け感を正直感じました

 

例えば自分が寄付をするために、10ドル分のビットコインをBrave Paymentにチャージすると、そのビットコインは裏で即BATトークンに変換され、寄付はBATで行われます。

ただ、いちいちビットコインやEtherをBATに変えるのも本来無駄なステップだと思いますし、その変換に何かしらの手数料やスプレッドが乗っけられていたり、逆に寄付をもらう側としてもBATトークンじゃなくて、より利用用途が広いビットコインやEtherをもらった方が正直使いやすいです。


BATはICOをしたプロジェクトの中では、すでにかなりイケてるブラウザを企業として持っていたり、むしろかなり筋のいい方だと思うのですが、やはりBATトークンを組み込む必要性があるのか疑問です。


ホワイトペーパーを一度さっと斜め読みしただけなので、むしろBATトークンはこういう使い方をされるから意味があるはずだ、という反論があればむしろ是非お願いしたいのですが、寄付の媒体として使われることをメインに考えられているとしたら、1つ目のポイントも含めてなかなか厳しいんじゃないかと思います。

無駄なトークンをICOで組み込むこと全般について

BATに限らず、ICOをしたいが為だけに無駄なトークンを組み込むプロジェクトが正直多すぎると思います。

自分がICOに批判的なのはかなり明らかだと思いますが(ビットコイナー反省会でも複数ビデオにしたり、BTCNでプロダクト開発の不在について指摘したり)理由の大きな一つに不必要なトークンを組み込むことで事実上そのプロジェクトの中長期的な失敗可能性を大きく引き上げると考えているからです。

トークンを組み込むことで、「コミュニティーからの協力が得られる」みたいなことが言われることもありますが、実際には「価格が何で下がってるんだ」とか「サービスの設計を無理やり変えてでもトークンに価値を乗っけるようにしろ」とかホルダーやコミュニティーから妙なプレッシャーがかけられることも多いです。また当然リーガルやコンプライアンスなどのリスクを大幅に引き上げる側面もあります。


一言で言えば、特にあまり必要性のないトークンを組み込んでしまうと後々邪魔でしかなくなる、デメリットの方が多くなる、というのが経験則からの自分の私見です。


ただし、人によってはこの多くのプロジェクトがトークンを持つ将来は避けられないとか、むしろいいことだ、という人もいますし、まあその可能性は否定はまだできないとも思います。また、Ethereumなどを中心にトークン同士の分散取引や高速化、シームレス化に取り組んでいるプロジェクトも複数出てきており、技術が進化することで今回自分が感じたような「UX観点からのトークンの摩擦」も気にならなくなるのかもしれません。

なので、これはまだどうなるかわからない、というのが本音ですが、個人的には大小多数のプロジェクトが広く投機的なトークンを組み込んで、それらのトークンがシームレスに行き来する、という姿は懐疑的です。トークンが悪いのではなく、むしろトークン間の分散取引などはかなり期待してるのですが、中長期では今のICOトークンの大部分も自然と淘汰されていき、必要な形でトークンを組み込んでいるものだけが生き残るでしょう。

 

最後に

というわけでBraveとBasic Attention Tokenに関してどちらかといえば批判的になってしまいましたが、途中でも言った通りBraveはそれでもまだまともなICOプロジェクトの一つだと思います。

また、無償の寄付ベースのモデルは上手くいかないのではないか、ということも言いましたが、同時にWikipediaという「インターネットの奇跡」だと自分が考えているんですが、基本的に善意に基づいて作られているけど上手く行って、社会にものすごい貢献しているようなものもあるので、全否定はよくないな、ということでとりあえず自分でもセットアップしてみました!(にしてもいまだにWikipediaがファンディングを含めてある程度上手くいっていることが信じられないというか、感動的w)

 

この記事書いた後に、数々のハードルの乗り越え、Braveを通して1ドル分でも寄付が集まったら感動します笑

 

それでは。

「タイムバンク」をやってみることにしました

ちょっとひょんなことから?メタップス社が少し前から始めた、時間売買プラットフォーム「タイムバンク」にいわゆる専門家として参加することになりました!自分が売りに出す時間の購入は11月22日(今日)から始まり、すでに購入したい人がいれば秒単位で「時間」を買えます。

なんでタイムバンクやろうと思ったのか

正直言うと実は別に元々やる気があったわけでもないんですが、数か月前はVALUがめちゃくちゃ盛り上がって、その少し後にこのタイムバンクが出てきたり最近この「自分の時間や信用の販売&トレード」的なコンセプトが流行っているなーと遠目で見てました。VALUに関しては一応入出金がビットコインだったり一部暗号通貨が関連する部分があるのですが、タイムバンクはコンセプトは近いですがビットコインとかは全く今のところ関係ありません。

 

ただし、ご存知自分も一緒に仕事している大石さんもタイムバンクで専門家としてリストされていたので、実験がてら自分も確か1か月くらい前に試しに申請してみました。とはいえ、タイムバンクの場合特に初期はすでに知名度のある人を優先してリストしていたので、自分の知名度なんてせいぜい界隈で言えばエコビットレベルなので審査通らないだろう、と特に何も期待せず、申請も「フルタイムビットコイナーです」的な適当なことをめちゃくちゃ短く書いて提出しました。(もはや半分運営への冷やかし行為に近いw)

 

それでほぼ申請したのも忘れてたのですが、後日タイムバンクの運営の方から連絡が来て、「申請を承認させていただきました」と通知され、「は、はぁ…」となってしまったのですが、話を少しして、まあせっかくなのでやってみます、ということで今日にいたります。

 

ちなみに、「別に自分はそこまで業界の外で知名度も高いとは思わないですし、なんで申請通してしまったんでしょうか?」、と聞いたら、何か運営の方で暗号通貨に関して積極的に勉強している方がいたようで、「ビットコイナー反省会も見させてもらっています!」、という出来レース?だったことが判明笑

そうなんですよ、反省会はなんか色んな人が実は見ていたりするからちょっと面白いんですよねw

 

自分の時間で何が出来るようにするのか? 

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というわけでせっかくなのでタイムバンクやってみることにしたのですが、普通にやっても面白くないなー…、と。

他の「専門家」がやっていることを見ると、(いくつかの例外はありますが)今のところ「オンライン会議でのコンサル」みたいなのばかりで、正直時間を切り売りして相談料として使っても、使用する人もそこまでいないような気もしますし、案外需要があったとしても正直あまり面白くはないです。それなら別に自分で1時間3万円、とか設定して個別に支払い請求したりすればいいだけの気もしますしね。

 

なのでやるならよりオープンな使い方でもう少し面白い/盛り上がりそうな方法ないかなーと考えて、結局「ビットコイナー反省会への出演」という形でとりあえず自分の時間を提供することにしました。

 

購入した時間を消費することで、ビットコイナー反省会のチャンネル上の動画に出演し、自分のプロジェクトや会社を紹介できる、もしくは適当に公開で質問などを出来るようにします。例えば、ICOをやるプロジェクトでもっと自分たちのプロジェクトを知ってもらいたい、でもいいですし、会社やプロジェクトの求人活動に使ってもいいですし、そこは極力フリーでやってみようと思います。

 

ただし、出演する=一緒に宣伝する、ということではなく、例えばICOプロジェクトが来たとしたら、本当に意味のあるプロジェクトなのか、どんな人たちが関係しているのか、どこかに落とし穴がないのか、などリスナーと一緒に多分結構細かく質問します。その結果次第では、むしろ出演しない方がよかった、みたいになるかもしれませんが、まあまともなプロジェクトならそんなエグいことはしないので安心してください笑

 

最終的には視聴者がそれを見て判断してくれればいいと思います。

 

というわけでやってみながら需要がなさそう、もしくはもっと面白い使い方を思いついたら提供内容を変更していく可能性はありますが、とりあえず出来るだけ時間を消費してもらうことを念頭に設計、時間も販売しようと思ってます。

最初の価格設定はおよそ1時間3万円で、反省会への出演料(とある程度の露出効果)を考えるとある程度妥当なラインかな、と思いますし、出来るだけ変に価格が釣り上げられたりしないようにある程度考慮してます。

 

また、一応「番組への出演時間」を提供することで、ビットコイナー反省会の視聴者が今後増えていくと仮定すれば、最初に時間を買ってくれた人たちにもある程度のベネフィットを提供できるかもしれません。そもそもタイムバンクみたいなサービスのコンセプトって、「まだそこまで有名でもない人やサービスを支援して、一緒に成長していく」というのが本来のコンセプトだと思うので、すでに有名な人がやるより、自分位(エコビーレベル)の知名度の人がやる方が多分面白いんですよね。

タイムバンクに関して気を付けるべきこと

これはタイムバンクで時間を売っている側が言うことではないかもしれませんが、「時間の購入者」は立場的にはかなり弱い存在になります。時間を消費したり、もしくは後で誰かに売ろうと思っている人もいるかもしれませんが、これはあくまで寄付行為の延長で、買った人に何かしら絶対に特定の権利が付与されるわけではありません。ある日突然もうやめます、と自分が言ったらそれまで買った分の時間は文字通り無価値になってしまう可能性があります。(今後タイムバンク全体でそういうケースは間違いなく出てくるでしょう)

そういう購入者へのリスクも考えて、自分は基本的に「現実的に消費できる範囲」でしか時間を売らないことにしますが、購入する側も本当にこんなもの買う価値があるのか、いつか大人の事情で無価値になるかも、などはちゃんと考えといた方がよいかと。ずーっと言ってますが、ICOとかも同じですね、基本。

 

タイムバンクでの時間の購入方法など

正直自分も別にそこまで詳しくないのですが、こちらの記事などを参考にしてください。基本的には銀行入金でタイムバンクにお金を送り、それを使ってiOSアプリから時間の売買が出来ます。なお、現在タイムバンクはiOSアプリしかなくて、アンドロイドユーザーが参加できない状態で、Android派の自分としてもこれはかなり悲しいので早くAndroid版がリリースされることを祈りましょう…。


最後に

 

というわけで、あえてそこまで深く考えずにとりあえずやってみます。やってみていまいち面白くない、不必要に時間がとられる、となると段々フェードアウトしていく可能性もありますが、時価総額1番を目指そうとかではなく、とりあえずタイムバンク上で一番時間消費されている人、位を緩く目指します。

あ、そしてこの実験がある程度上手くいったら、CNPCOINとかHANSEIトークンでも同様の企画は出来るかな、と考えており、しばらく何もできてなかったのですが自分が発行していたトークンでも少しづつ出来ることをまた提供したいと思っています。

正直タイムバンクが始まる前から似たようなことは実験したり考えてたりしたし、本当はトークンとかを使うことでもっと面白いサービス作れるのになーと思うところもありますが、まあそれはまた別の話…w

暗号通貨と訴訟(既存の法律)の微妙な関係 ICOトークン編

鳴り物いりで200億円以上のお金をICOで調達しにも関わらず、結局内部崩壊で何もできないまま終了しそうになっているTezosが訴訟されるということで一部界隈で話題になってます。

markethack.net

マーケットハックのこちらの記事でも簡潔にまとめられていますが、この訴訟は今後のICO市場全体に影響を及ぼす可能性があるので自分も注目しています。

 

で、Tezosの件に限らないですが最近(まあ以前から)暗号通貨業界でもこの訴訟とか、訴訟リスクが話題に上がることがあり、暗号通貨やICOなどに訴訟や既存の法律がどのように関わってきているかを今回考えてみます。法律の解釈の話ではなく、このような判決になったらそれは暗号通貨にどのように影響を及ぼしうるか、という話です。(正直法解釈などは自分には全く出来ないのであしからず)

 

今回はとりあえずICOトークン編で、次以降の記事でハードフォク、フォークコインと訴訟(リスク)の関係について書いてみる予定です。

 

ICOトークンと訴訟リスク

ICOトークンと訴訟の話は本来そこまで難しい話ではありません。

 

これは確か以前別の記事か動画でも説明してましたが、ビットコインなど特定の発行主体が存在しない、いわゆる「暗号通貨」と、ICOなどの発行主体が存在する「トークン」は本来分けて考えられるべきものです。

 

そもそもビットコインの革新性は「発行主体がいない」「プロトコルに従うことで直接コインが生成される」部分であり、発行主体がいないから誰を訴えるんだ?という問題がありました。

 

過去にもデジタルマネーを作ろうというサイファーパンクの動きなどが最終的に失敗したのは、究極的には発行主体がいたから、そこを抑えてしまえば訳なく潰せたから、とも言えるそうです(この辺もうちょい自分でも歴史を学ぶ必要がありますが)

 

なので、暗号通貨は本来設計的にも訴訟リスクなどには強いはずですが、ICOトークンはコインの発行主体が存在してそれを投資家に売るという行為をしているわけで、それが証券を売る行為などと見なされればモロに規制や訴訟、罰則などを食らうリスクがあります。これは前から言われているし、そこまで真新しいことでもないです。


特定のICOトークンが証券とみなされ、ICOの多くが違法に証券を販売しているという判断が仮にされたとしたら、ICOトークンの価格が軒並み爆下がりしたり、取引所がICOトークンを除外したり(トレード出来なくなったり)、場合によってはトークン保有者へ責任が追及される可能性があることも、ICOの訴訟リスクとして当然考えておくべきでしょう。

 

ただし、ここで一点興味深い点があります。

ビットコインなどは発行主体がいないから訴訟リスクに強い、という話がありましたが、今回ニュースにもなっているTezosはどうなのか?という話です。

最近のICOの大部分は、イーサリアムというプラットフォーム上でトークンを発行して、それを何かしらのサービスやプロジェクトに組み込んで事前に売り出す、というパパターンが大半です。

一方、Tezos自身は本来イーサリアムなどと競合することが期待されていたスマートコントラクト「プラットフォーム」です。ICOで売りに出されたコインも、いわゆる「Utility token」(機能ベースのトークン)ではなく、Tezosの場合はProof of Stake型のコンセンサス形成に必須となる「Protocol token」(プロトコルトークン)でした。

このようにプロトコルトークン自体を事前にICOで売りに出したプロジェクトは他にも複数あり、有名なものでは「Lisk」「Waves」など、そして「Ethereum」自身がプロトコルトークンICOの走りでもあります。

 

今回仮にTezosのプロトコルトークンのICOでの販売が違法な証券販売とみなされるなら、これはその他の「明らかに」法律を破ってそうなUtilityトークンICOだけではなく、プロトコルトークンのICOにも疑問を投げかけることになりかねません。その場合、Ethereum、Lisk、WavesなどそれぞれにFoundationが存在するので、確率は低いと思いますがそこが訴訟対象に将来なってきたりするのかもしれません。
(実際イーサリアムのEther ICO自体のスキームに疑問を投げかける人も少数派ではありますが存在します)

Tezosの場合、結局トークンの分配すらままならない段階でのプロジェクト崩壊ということで解釈が少し変わってくるのかもしれないですが、本来訴訟リスクなどに強いと考えられていたビットコイン含むプロトコルトークンさえも、ICOをすることで訴訟リスクが付きまとう、場合によっては開発停止、返金要求などが起きる可能性があるとすると考えさせられる部分も多いです。

 

ICOにとって訴訟は悪いことか?

自分個人としては今のICOの大部分は悪質だと思ってますし、ただのレモン市場に過ぎないと思っているので、今回のTezosのケースなどで訴訟→判例が出てくるのはICO全体の健全化の点では悪いことではないと思っています。正直わけのわからないICOのステマなどで界隈があふれていたり、今がチャンスとばかりに昔から業界にいる人たちさえよくわかってない人たちからお金を巻き上げているような現状は、何か大きなショックがないともう変わらないと思いますし、Tezosの件が目覚めになるならそれはそれで問題ないんじゃないでしょうか。

 

というわけでTezosの件は単純なICO判例というだけでなく、プロトコルトークンのICOの側面からも重要なケースになるかもしれず、やはり注目です。

 

The DAOに関してSlockの管理や大きな影響を認めたSECの告知も興味深かったですが、今回の判例次第では管理主体がいないプロトコルトークンだ、という主張が跳ね返される可能性もあり、果たしてどこまで既存の法律が「暗号通貨」を裁けるのか興味深いです。場合によってはビットコイン自体の将来にとっても疑問符が出てくるかもしれないですしね(最近自分は政府や金融機関がビットコインやフォーク問題に与える影響をモヤモヤ考えてます)

自分はむしろTezosにはむしろ少し期待してたくらいなので、こんなダサい形で終わってしまうのは少し残念だと感じてますが、まあICOハイプを正式に終わらせることになったらある意味歴史に残るのかもしれません笑

あ、そしてICOレモン市場の続編、どういう風にICOを規制すべきか、規制なしでブロックチェーン技術やスマートコントラクトを応用してICOを健全化させることが出来るのか、という考察動画も近く公開予定なので是非見てください。Soon tm!!!笑

ICOレモン市場①ビデオ

www.youtube.com