Core vs Unlimited SegWitはこのままブロックされてしまうのか?
SegWitの支持率がなかなか上がりません。
今の時点で支持率は25%で頭打ち。なんでここまで支持率が低いままなのか理解できない人もいると思います。
(宣伝)というわけで自分自身も全体像が少し見えないところもあったので、現状のブロックサイズ、ハードフォーク、SegWitを巡る議論について調査しなおして、ビットコイン&ブロックチェーン研究所の方で、背景、現在の状況のまとめ、Unlimited派の主張、Core派の主張、今後の展望の考察と予測、などに関するレポートを書きました。
詳細は是非サロンの記事を読んでください、ということになりますが、今後の展望の部分だけ一部自分の考えを紹介します。
SegWitはこのままではアクティベートされない?
まず今回の件について詳細を調査するまで、自分はなんだかんだジワジワとSegWit支持率は上がっていって結局数か月以内に95%のハッシュレートの支持を受けて、SegWitは起動されるだろうと考えていました。ただし、色々調べていくと、ちょっと甘い予想だったかも、と今思ってます。
こちらのBitcoin Magazineの記事に主要マイニングプールへのSegWitのスタンスをまとめている記事もあり、これは是非読んでみて欲しいですが、明らかにSegWitを支持しているのはBTCCとBitfuryくらいで、他は静観していたり、コアに不満を持っているとされるプールか、Unlimited派なのです。その点で言うと、SegWit95%の前に過半数のハッシュパワーがBitcoin Unlimitedに傾いてもおかしくはない状況ともいえるかもしれません(今の時点では可能性はまだそこまで高くないと思いますが)
最大のマイニングプールAntpoolの動向が全てを決めるような気もしますが、「クリスマスプレゼント代わりにSegWit始まるよ」という楽観的な声も一時期あったのですが、クリスマスどころかこのままではまた数か月間膠着状態が続いてしまう可能性もあります。そうすると、ライトニングの実装などが止まってしまったり、ネットワークの混雑がユーザビリティに影響したり、開発者が議論で消耗したり、苦しい時期が続いてしまうかもしれません。
全体としてみればビットコインの今のトレンドとしては(価格なども含めですが)上昇傾向です。水面下での技術の進歩、インドやベネズエラなどの国でのビットコイン需要の増加、認知やイメージの向上など後は現在のスケールの問題が解決さえすれればもう一段階上のレベルにステップアップ出来るところまで来ていると思います。ただし、もしまたSegWitアクティベーションの部分でドロドロ状態になり何も進まない状態が数か月続くと、せっかくきている流れが途切れて、1、2年分くらい成長や浸透が遅くなってしまう可能性もあると若干懸念もしてます。
とはいえ数か月先がよくわからないのがビットコインの常識。この先急展開があってなんだかんだ問題が急速に解決に向かうのか、逆にさらに大きな問題が出てくるのか、ビットコイナーなら先行き不透明さにむしろ興奮するのかもしれないですけどね笑
というわけで、より詳細な解説や予想は、オンラインサロンに入らないと読めないので、よければそちらもチェックしてみてください、と宣伝も入れておきます。
それでは。
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このブログではトークンを使った実験として、寄付+トークンという切り口で実験をしています。この記事が役にたった、もしくは面白かった場合は、上記の寄付ボタンをクリックして、IndieSquare Walletからビットコインで是非寄付をお願いします!このブログの独自コインCNPCOINをお返しします。
CNPCOINを集めると、CNPCOINを持っている人にしか見れないトークンフォーラムで自分のぶっちゃけ話を読めたり、トークンを使ったブロックチェーンゲームのカードの購入などに使えます!CNPCOINについて詳しくはこちらのページを参考にしてください。(もしくはサイドバーのCNPCOINについてという部分)
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ビットコインメディアリテラシー&自分のプロジェクトに関して(ビットコイナー反省会Ep11)
というわけで昨日毎月恒例のビットコイナー反省会Ep11を放送しました。
今回はゲストなしということでさくっと終わるかと思ったんですが、ふたを開けてみれば2時間弱の過去最長のエピソードになってしまいました笑
重要なトピックをあげるとすれば、SegWitの移行状況とCoreとUnlimitedの話、そして今月のマイクハーンも結構盛り上がりました笑
また、今回はゲストがいなかったので、ザキヤマさんとビットコインメディアの質の話や、どうやったらこの業界内でリテラシーをあげられるか、おすすめの情報収集方法などについても話しています。ご存知の通り、あからさまにスキャムっぽいプロジェクトから冷静に分析するとちょっと怪しそうなプロジェクトのようなものがまだまだ業界内に多いですが、質の低い記事や広告記事のようなものをいかに判別し、正しい判断をできるかはもし暗号通貨への投資のようなことを考えている人たちにとってはかなり重要でしょう。
また、これは仕事をする上でもかなり重要で、なんかパートナーシップなどを考えるときなどに、「このプロジェクト本当に大丈夫なのか?」「なんか盛ってるんじゃないか?」とかの判断で失敗すると痛い目にあったりすることもあると思います。なのである意味この業界内で最も重要なスキルの一つと言えるかもしれません。詳細は是非実際のポッドキャストを聞いてくれれば参考になることもあるかと。
また、それ以外に今回は自分あてに、今自分が取り組んでいるトークンのゲーム分野へ応用する「Project ORB」についての質問やカウンターパーティプロトコルの開発状況についての質問などもありました。
ゲームアイテムのパブリックチェーン上でのトークン化のポテンシャルについては以前以下の記事に結構頑張ってまとめたので、まだの人は是非そちらを読んでいただきたいですが、
平たく言えば、この領域はすでに需要が見込める領域かつ、ブロックチェーンを利用するメリットを大きく出せるユースケースになると自分は考えています。この記事で書いたことが、Project ORBとして段々形になってきていますし、これからもっといろんなゲームなどが参加することで、さらに盛り上がるんじゃないかな、と思います。
また、以前記事にしたPepeなどもありますが、トークンとコンテンツなどを結び付けることで思いがけない効果や展開が出てくるようなケースも今後まだまだ出てくると思いますし、その点ではもうかれこれ2年以上色々やってきてますが、アッというようなものが出てくるのは多分これからだと思います。(トークンの分野はすでに日本でもかなり盛り上がってますしね)
というわけで最後に一応宣伝もしておきます(普段あまりこのブログでは自分のプロジェクトの話は意図的にあまりしてないのですが)、今日の夜11時から(もうすぐ!)Project ORB上のタイトルの一つ、Force of WillというゲームのトークンWILLCOINの販売が今日始まります。このコインを使うことでブロックチェーン上で直接ガチャを引いて、トークン化されたカード(ORB)を受け取れるような仕組みになっているのですが、そちらも是非チェックしてみてください。(詳しくは以下に)
というわけでビットコイナー反省会もほぼ丸一年で次回は年末特番というか、今年1年を振り返るビットコイナー必聴の年忘れ会になると思うので、自分でも今からそちら楽しみですね。いやー、今年ももはやビットコイン/ブロックチェーン以外のことで何かやった記憶がないですよwやばいやつです笑
それでは。
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銀行離脱が始まった!? R3CEVはもうダメですか?
Goldman SachsとSantanderの突然のR3CEV(R3)脱退に衝撃を受けた人も多いのでは?
世界の主要なメガバンクなどをまとめあげるコンソーシアムチェーン(というかバンクチェーン)として、ブイブイ言わせてたはずのR3に黄信号のようなニュースでゴールドマンが抜けるという報道が出た少し後に、サンタンデールも同じく脱退というニュースも出て、この影響で他にもどんどん参加銀行が抜けていくような状況も考えられます。
ただ、今回のニュースはビットコイナーにとって驚きなのでしょうか?
前々からビットコイン業界内では、メディアでのハイプやPRは抜きにした時に、R3の技術やブロックチェーンに関する応用、やり方に関して批判的だったり、非常に懐疑的な人も多くいて、またちらちら噂話程度では「R3は結構やばそうだ」みたいな話は以前から自分の耳にも入っていました。
なので、自分は多分そこまでは驚きはしなかったのですが、R3は実際もうマイクハーン状態(もうダメです)なのでしょうか!?ビットコインはもうダメです、と宣言したマイクハーンが移った先がR3だったのですが、もし本当にもうダメ状態なら皮肉というか(ざまあ)何かちょっと面白い感すらありますが…。
まず、自分はR3に関して特に内部の様子を知っているわけでも、Cordaに関して深い理解をしているわけでも興味もないのですが、自分は今回の脱退が原因でR3が崩壊するとは思ってません。ゴールドマンサックスの脱退で追加でさらに数行抜け、段々ネットワークが萎んでいって資金調達なども失敗して死亡みたいな可能性はもちろんありますが、おそらく大部分の銀行はなんだかんだ残るんじゃないでしょうか(勘です)
一定数以上の銀行がいる限り、コンソーシアムチェーンとしてのR3は機能するはずですし、参加銀行間だけでもある程度のコスト削減などの効果が見込めるなら、今回のニュースが死刑宣告にはならないでしょう。諸事情で今後もどこかの銀行が抜けて、別の銀行が入ってきたり、などの入れ替えもあるでしょうし、R3も公式声明でそのような自体は元々想定していたと述べています。
なので、今回のニュースは間違いなくR3にとっては大きな打撃ですが、致命傷にはならないと思っています。ただし、ビットコイナー的な視点としても面白い少し別の見方をすることも可能で、ゴールドマンサックスの脱退は抜きにして、もともとR3というコンセプト自体がスタートした時点から破たんしていたんじゃないかということです。
先日、R3の人たちが出ているポッドキャストをだらーっと聞いてたら、元々R3は、銀行間のネットワークをつなぐような役回りをいていた人により始められた、みたいな発言がありました。この発言すごく面白いなーと思ったんですが、どういうことかと言えば、要はどの社会にもいる、「顔の広い人」「銀行と仲の良い人」の存在ありきで、世界中の主要な投資銀行などに声をかけ、それがR3のコンソーシアムチェーン拡大の直接の推進力になっているようです。
よくある話です。逆に言うと、よくある話だからR3のモデルは元々破たんしてたんじゃないかっていう主張が出来ます。
R3やその他の多くのプライベートチェーン、コンソーシアムチェーンは参加者同士の信頼を前提としています。なので、参加者がみんな仲良しで、協力し合えば上手く機能するはずです。コストも削減できると思いますし、国際送金のコストやスピードも多分大きく改善されるでしょう。スマートコントラクトも機能するでしょう。美しい世界です。お互いを信じあいさえできれば。
でも、コンソーシアムチェーン内の銀行はお互いを信じあえるんでしょうか?むしろ今まで信じあえなかったから、現在のような非効率な仕組みが出来上がってるんじゃないでしょうか?この信頼関係の問題は、プライベートチェーンが魔法のように解決してくれる問題ではないです。
このネットワークの参加者や、中央集権的な政府が信頼できないから(信頼は裏切られるようなインセンティブ構造になっているから)、そういう人たちを信頼しなくても機能するような、そういう仕組みとして考案されたのがビットコインでした。ビットコインは高いとか遅いとか、マイニングはエネルギーの浪費だとか言われたりしますが、これはむしろ意図的とも言えます。
信頼を分散化し最小化するための仕組みとして、PoWのマイニングを採用した結果、コストとスピードとの一定のトレードオフのような関係があるからです。なのに、ビットコインは遅くて高くてスケールしないし、無駄なエネルギーを使うので、信頼できる人たちとだけのネットワークを作ってしまおうと言ったら、完全にスタート地点に戻っているだけな気がしませんか?
まあともかく、R3が今回のゴールドマンサックスの脱退が直接の原因となって失敗するとは思わないのですが、これはむしろもっと根本的な構造的な問題が段々顕在化しているだけなのかもしれません。リーマンブラザーズの崩壊が金融危機をもたらしたというか、元々の経済がすでに崩壊していて、そのほころびがたまたまリーマンだったみたいなそういう話かもしれませんね。(まあ諸説ありますがw)
まあ自分は内部が実際どういう風になっているかどうかは全く知らないので、予想などはあまりあてにしない方がいいでしょうが、色々話を聞いたり、読んだりしてても何かR3の未来はマイクハーン気味でしょうか。内部情報持ってて反論出来る人がいれば是非教えてもらいたいです。
それでは。
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