Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)のアップデートと今後の展望
ビットコイナー反省会のチャンネルの方で、ビットコインキャッシュの最新状況と私見、今後の展望などを説明してみました。記事でも一部内容の紹介と動画で話せなかった部分の補足をします。
ビットコインキャッシュの現在の状況
ビットコインキャッシュの最新の価格、ブロック承認時間、難易度、ハッシュパワーとそれらのビットコインとの比較をするにはBitinfochartsというサイトが超便利です。
こんな感じで横並びでそれぞれの統計が比較できます。
これによると現在Bitcoin Cashの価格はBTCのちょうど10%ほど。ブロック承認時間も分裂直後の8時間~12時間などから大分改善し、現在20分に一回ブロックが発見される位のペースまで来ています。
難易度はBTCの17%まで落ちており、この難易度調整のからくりとマイナーの反応などについては動画で詳しく話しています。
その他の詳細はBitinfochartsもしくはCoin.danceでも確認できるので是非自分でも確認して欲しいですが、分裂直後のゴダゴダも落ち着き、Bitcoin Cashは安定期に入ってきており、この時点でハードフォークは完了して少なくともしばらくはBitcoin Cashという新しいコインが存在することになりそうです。
ちなみにBitcoin Cashの呼び方が問題になってますが、自分はBCH派です。
SegWitの話で1年以上消耗してきて、結局SWは導入される流れになりましたが、結果としてビットコインからハードフォークして新しいコインが生まれるとは当時は考えてなかったので、実は結構衝撃的な展開でもあります。まあ何が起きるのがわからないのがある意味ビットコインの楽しさでもあり、今後の展開次第では11月にまた同様の展開を迎えて、2つどころか3つにビットコインが分かれる可能性もありますしね。
今後の展望
動画でこちらも説明したので詳しくはそちらを見てほしいですが、Bitcoin Cashは今後SegWit2Xのハードフォーク議論で重要な意味を持つ可能性があると自分は予想しています。実使用はあったとしてもしばらく先だと思っており、当面はビットコイン政治の綱引きやトレーダーの投機ツールとして機能しそうです。ただし原理的にはBTCよりブロックサイズが大きく、より多くのトランザクションをより低い手数料で送れるようになるので、Bitcoin Cashへの支持が何かしらの理由で増えていけば店舗決済などももしかしたら始まるかもしれません。
ただし、この展開があったとしても宣伝目的というか限定的だと自分は予想しており、そもそも手数料が安いだけだったら「Litecoin使えばいいんじゃないの、Litecoinの方が承認時間も短いし、Bitcoin Cashよりもまだ分散化されている」とかの指摘もすでにあります。まあBitcoin Cashはまだ始まったばかりなので、ハッシュレートの分布や実利用もこれからどう変化していくか、判断するまでもう少し時間を上げてもいいと思います。
というわけでビットコインキャッシュは、何かしら大きな動きや騒動があるまで安定期に入ったといえます。次の大きなイベントはやはりBTC上のSegWitのロックインとアクティベート。待望のSegWitですし、その前後でまた色んな事件が起きそうな気もするので、引き続きウォッチしていきます。
(※サムネイルに使用させてもらっているのは、エヌ 🦁RETPYRCのメモリーチェーン作品です。)