ビットコインダンジョン2.0

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日本の投資家が仮想通貨バブルを引き起こしているのではないかという話

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タイトルの通り、仮想通貨のバブルと言っても問題ないくらいの、短期間での急激な仮想通貨全般の価格上昇は、日本人の投資家層が引き起こしている、もしくは最低でも日本人がトレンドをリードしているのではないか、という話をMediumの方で二つ記事にしました(英文)

medium.com

 

medium.com

 

こちらの記事を書いた狙いとしては、海外のコミュニティー内で日本で今起きていることを理解している人はほとんどおらず、今回の仮想通貨バブル(特にアルトコイン)の要因に関してもかなりずれた議論をしている人が多いという印象があったので、情報提供という意味でまとめました。想定してたより中々反響あったので、やはり同じようなことを疑問に思っている人は多かったようです。

 

日本人のトレーダー、業界関係者の人たちはすでにどんな現象が起きていて、どんな空気感なのか、というのはすでにわかっていると思うので日本語では書いてなかったのですが、日本語でもまとめて欲しいという声もあったので、せっかくなので便乗して日本語でも動画で軽く説明したので、興味のある方は是非どうぞ。

www.youtube.com




動画で解説しているキーポイント+アルファですが、

1.日本人がアルトコインバブルの原動力になっているのが、GW後の展開で明らかになった(という説がより濃厚になった)coincheckの一時的閉鎖前後のXEM、XRP、その他のコインの値動きなどから判断しても日本での出来事が全体の市場に大きな影響を与えている。


2.海外では日本の事情を理解している人はほとんどおらず、Coinmarketcapなどにも日本の取引所の実績は反映されていないので、まだ懐疑的な人も多い。またcoincheckの取引高もPoloniexの取引高に隠れているので、日本の実態は確かにデータなどからはつかみづらい。


3.公開されている情報とアンケートの結果などを総合して、日本人によるNEMの取引高グローバルシェアは35%程度、XRPに関しては経験則的にはそれより高い40%以上あるのではないかと自分は推定(※実際の数字と大きく乖離している可能性もあるので、あくまで参考値の一つとしてとらえてもらえれば)

4.この動きをどう解釈するかは人により大分異なるとは思うが、個人的には投機熱が大分先行しており、現状のような状況は長くは続かないのではないかと考えている。また煽り現象のようなものも見られ(前からあったけど)、理解度が低い層がかもにされていくような状況に今後なっていくような懸念も。

5.また、業界関係者も含めて価格やトレードの話に振り回されているような人も多いが、生産的な議論や開発の前進などが一部阻害されているのではないか、感じている。価格の話ばかりだけでなく、ちゃんとしたサービスやインフラを作るのに集中すべきだとは自戒も込めて。ビットコインのスケールの問題なども本質的にはまだ解決していないし、史上最高値も正直あまり嬉しくはない。(実際手放しに喜んでいるビットコイナーもそこまで多くない)