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ビットコインダンジョン

Bitcoin (ビットコイン)やブロックチェーンを技術に詳しくない人たちのために、面白おかしく、そして真面目に語ります。独自暗号通貨を使った、日本初の読者参加報酬型ブログ。

ブロックサイズ問題に前進? +何より重要なのは分散ネットワークの維持

ニュース マイニング

香港で昨日まで行われていたScaling Bitcoinが終わったようです。

 

結果から言うと、ブロックサイズ問題に関してこうしようという合意、最終的な方向性は決まりませんでしたが(元々目的はコンセンサス形成ではなかったようですが)、Segregated Witnessの提案など、ブロックサイズの引き上げなしでも、ハードフォークなしでビットコインを数倍にスケールできる可能性が示唆されたりしました。まとめはBTCNのこちらの記事を参考にしてください。

 

ネットワーク分裂のリスクをはらむハードフォークなしで、数倍にビットコインをスケール出来るとしたらそれはかなりの前進ですが、かと言ってブロックサイズをこのまま1MBのままにして今後も問題がないと考えるのは少し甘い想定な気もします。


個人的にはブロックサイズはいずれにせよ少しは引き上げるべきだとは思っていますが、BIP101の最終的な8GBまでブロックサイズを引き上げる提案は、正直不必要にアグレッシブな気がしますし、スケールさせるためにはブロックサイズを引き上げれば解決するという考えは非常に安易な気がします。


そもそも1MBから2MBにするのか、8MBにするのか、それとも20MBにするのかという基準もデータや経済的モデルに必ずしも基づくものではなく、なんとなくそれくらいがよさそうな気がする、何とかなるだろう、という類のものな印象すらあります。かといって、トランスアクション数に基づいてダイナミックにマイナーが議論の上にブロックサイズを変更するタイプの提案も個人的には上手く行かないんじゃないかと考えています。

そもそも今回のカンファレンスでマイニングプールの代表もそういう責任は与えられたくはないし、それはコアデベロッパーなどのエンジニアが決めてくれればいい、というスタンスでした。そもそもマイナーにも最も合理的なブロックサイズなどわからないと思います。

 

まあそういうことをごちゃごちゃ考えると、「適切なブロックサイズ」というのを決定するのは不可能なんじゃないかとすら思います。2MBにしたらそれじゃ小さすぎるとまた議論が再燃したり、20MBにしたら不必要だったとか、マイニングの中央集権化がさらに進行した、とかいずれにせよ批判される気がします。 

 

なので、理想としては、(少なくとももうしばらくは)1MBの現在のブロックサイズを維持して、ビットコインの上のレイヤーの技術、またはプロトコルで送金の大部分などを処理することだと考えます。そうしているうちにブロックサイズに関する議論やテストなどをもっと行い、もっとデータを蓄積してより合理的な数値までブロックサイズを引き上げればいいというのが、今のところの自分のかなり希望観測的な結論です。


上のレイヤーの技術の候補として、具体的に言うと、

 

・サイドチェーン(Rootstock、Liquidなど)

・Open Transactions(この次の記事でOTについては書く予定です)

・Lightning Network

・Permissioned Ledgers(Openchainなど)

 

などが今のところ考えられます。ただし、まだまだ実用的なレベルにまで至ってないものがほとんどで、結局あと1~2年ほど実用レベルに行くまでにはかかるんじゃないかと思います。その点でも今回のカンファレンスで提案された、SegWitが現在のブロックサイズを維持したまま数倍のスケーラビリティを実現できるなら、時間稼ぎの点でもかなり重要な意味をもちます。

 

 

そもそもブロックサイズの前に分散化は大丈夫なのか?

 
ブロックサイズとスケーラビリティの話をしましたが、自分はそれ以上にビットコインの分散化の方を最近は特に懸念しています。

今回のScaling Bitcoinで一番強烈だったのが、ビットコインプールをコントロールしている中国のプール運営者が一堂に会したことではないでしょうか。

 

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中国を中心とした巨大マイニングプールの管理者が集まったわけですが、この7人だけで世界中のビットコインネットワークのハッシュパワーの90%以上をコントロールしていることになります。この7人がある意味でビットコインを支配しているとも言っても過言ではないかもしれません。

 

日本人にもっとわかりやすい言い方をすると、One Pieceでいう七武海並のポジション、実力の持ち主ななわけです。そんなかっこいいもんじゃないですけど・・・笑

 

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(この画像勝手に使っていいかわからないですが、自分はジャンプでワンピース1話から読んでるくらいの長年のファンなので、許してください尾田先生笑)


冗談はさておき、この7人のうち数人が談合したり、もしくは政府に脅されたりしたらその時点で51%攻撃が可能になったり、ビットコインにとって大きなリスクになるわけです。なので、こんなのほほんとみんなでカンファレンスに参加しているのは、実は自分はかなり危ないことだと思ってしまいます。

 

実際、マイニングの産業化、プールの巨大化などの影響で、すでにビットコインは分散化に失敗しているという厳しい見方をする人もいますし、フルノードの数も少しずつ減少していますし、そういう批判や指摘は必ずしも間違ってはいないと思います。

 

ブロックサイズの議論、スケーラビリティの話にも関係しますが、もしブロックサイズの引き上げがさらなるマイニング中央集権化につながるのであれば、それはかなり慎重に議論、テストされる必要があります。ビットコインのブロックサイズを引き上げ、結果として分散化のバランスが崩れてしまっては、本末転倒というかビットコインの存在意義すらなくなってしまうからです。分散化を保つのがまず第一で、仮にそれとスケーラビリティが共存できないとしたら、捨てるべきなのはスケーラビリティでしょう。

幸運にも、世界中のスーパーエンジニアがこの問題に取り組んでおり、最終的には分散化の維持、強化をしつつ、スケールできるような技術改善が行われていくと自分はある程度は楽観しています。自分はこの点では全く貢献できないので、他力本願ですね・・・。

 

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