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ビットコインダンジョン

Bitcoin (ビットコイン)やブロックチェーンを技術に詳しくない人たちのために、面白おかしく、そして真面目に語ります。独自暗号通貨を使った、日本初の読者参加報酬型ブログ。

シリコンバレーのビットコイン事情についての印象

3週間ほどカリフォルニアのサンフランシスコ周辺にいたので、そこで見たことや印象を書いておきます。「シリコンバレーのビットコイン事情はこうです!」と言い切れるほどの人に会ったわけでも色々な角度から話を聞けたわけではないですが、個人的な気づきなどもいくつかありました。

 

今回、「Silicon Valley Meetup」「San Francisco Bitcoin Meetup」「Berkeley Meetup」の3つのミートアップに参加してきたのでそこで見たこと、思ったことについて何点か書いておきます。

 

シリコンバレーエンジニアの実力は?

 

まず「シリコンバレー」と聞くと優秀なエンジニアがぞろぞろいる、というイメージがあると思うのですが、実際これは本当です。

 

自分も昔このエリアに数年間住んでて、その時は特に意識してなかったのですが、やはり改めて考えてみると、ここまでエンジニアパワーが集積しているエリアは他にないでしょう。今回ミートアップに行って話してても、全体的にエンジニア達の平均能力の高さは感じました。後はもう単純に技術が好きで好きで趣味でもビットコインのことばっかりやっている人みたいなのも多かったです。案外趣味でやっている人こそ最強だったりするんですよね笑

 

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(このガチ勢の眼差し(隠し撮り)@ シリコンバレービットコインミートアップ) 

考え方の違い

 

自分は「シリコンバレーすげー」的な賛美みたいなのはあまり好きではないですし、日本でも優秀なエンジニアとかは普通にいると思いますが、今回改めて感じたのは、どちらのエンジニアが優秀とかではなく、どちらかと言えば「そもそもの考え方の違い」です。

 

カリフォルニアは元々州全体で(シリコンバレー含む北カリフォルニアの地域は特に)自由主義的な考え方やライフスタイルが根付いている場所でもあるので、「小さな政府」をよしとする人や、そもそも政府や企業などの干渉や監視などを嫌う人が少なからずいます。これは日本人の一般的な考え方とはそもそも全く異なるもので、実際にそこらへんの地域に住んだりすることで何となくわかることなような気もしますが、政府や企業などへの信頼みたいなものが強い、保守的な傾向の強い日本などとは正反対な感じです。

これがなんで重要かというと、ビットコインは元々こういう自由主義的な発想と非常に相性がよく、ビットコイン初期から、そして今もなおビットコインのコアの部分の開発を担うスーパーエンジニアのような人たちは、ほぼ例外なくこういう思想や考え方を持っている人が多いからです。だから金のためとかでなくともあそこまで頑張れるわけです。


実際ミートアップで話した何人かのガチエンジニアたちに、なんでビットコインに興味を持っているのかと質問をしたら、「技術のところはもうわかっているのでそこまでもう興奮はしないのだが、やはりビットコインが社会に自由をもたらせるか、そういう社会的な部分に興味がある」と言っている人もいました。ちなみにこの人は「ビットコインは自分の趣味みたいなものです。2011年くらいからずっと関わっています」ってさらっと言ってました(ちなみに普段は某有名動画ストリーミングサービスで働いているようで、なぜか最近のプレイステーションの状況はどうなんだ、と聞かれました笑自分は知らねーよって感じでしたが、彼のためにも情報求む笑)


日本ではビットコインのインフラ技術的な部分に携わっていたり、興味のある人もほとんどいないですし、どちらかというとEthereumとかスマートコントラクトを使ったDapps開発、みたいな方がおしゃれだし人気があるような感じすらあります。おそらくその理由の一つに技術力不足というよりは、そもそもこういう自由主義的な、権威からの管理やコントロールを嫌うようなエンジニアが文化的にあまりいないからなのではないか、と感じました。(というか前からそう思ってたのですが、結構確信に変わりました)

※ちなみに一応言っておきますが、どちらの考え方が正しいとかいう話ではないです。ただし、やはり自由主義的な考え方こそが技術としてのビットコインも最終的には支えているって感じですね。

 

技術的な話が中心/エンジニア主体

 

自分が参加したミートアップ3つの内、Silicon Valley Bitcoin MeetupとBerkeley Bitcoin Meetupはゲストスピーカーが来ていて、それぞれBlockstackとBitgoの開発者の人たちがそれぞれのプロジェクトの解説や、ウォレット開発やスマートコントラクト言語に関する説明などをしていました。

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 (シリコンバレービットコインミートアップで発表してくれたBlockstackの人。ビットコインのブロックチェーンを利用した分散ID管理プラットフォームですね。技術的にはカウンターパーティに近いことをしています。)

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 (バークレービットコインミートアップ。「このコードのどこに問題がありますか?」という話をEthereumのマルチシグウォレット実装を例に出して質問中)

 

発表内容も余裕で初心者とかは無視した開発者向けの解説なんですが、参加者の中にもかなりレベルの高い開発者などもいて、発表途中の質問もかなりテクニカルな鋭い質問がバンバン来ていました(アメリカ人はこの質問力が高いのがすごいですね)

 

また、San Francisco Bitcoin Meetupはどちらかと言えば、東京ビットコインミートアップみたいな軽いノリ系のイベントで、サンフランシスコの一角の結構怪しい感じのバー(笑)で開催されていたんですが、参加していた人の半分くらいは多分現役バリバリのエンジニアで、ビットコイン初心者も多かったんですが会話のレベルは概して高かったです。

日本のミートアップやイベントに来るのも開発者はもちろんいるのですが、結構投資層とか(もしくは怪しいセミナー開いてるお方たち…笑)が多く、雰囲気がちょっと違いましたね。

 

ただし、裏を返せば、初心者とか非技術者は無視してガンガン突き進んでいるとも言えて、Silicon Valley Meetupに確かライター(ジャーナリスト?)か何かをやっているビットコインはまだまだ初心者な女性も来てましたが、スピーカーの発表が終わった後に何を言っていたのか1ミリもわからなかったと苦笑してました笑(まあ自分も全部理解したわけではないですが)

 

逆にサービスレイヤーは弱い?

 
コアやインフラ部分の技術の開発者のレベルや関心は高いということはわかりましたが、サービスやアプリケーションの部分ではあまり面白い話は聞けませんでしたし、もしかしたらここらへんは日本の方が進んでいる分野ではと思いました。

日本だとビットコインの取引も盛り上がってますし、メディアでの露出やBitgirlsなどもそうですし、段々一般層向けのサービスとしての昇華が始まっている感じですが、アメリカではまだまだビットコインはそういうギーク層向けという印象を受けました。

 

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(こういう人たちがまだまだビットコインコミュニティーを作っているのです。ちなみにこの人は自分がバークレーで勝手に写真撮った人でビットコインとかは全く関係ないです笑)

ただし、これは現地の会社などと話した上での判断ではないのであくまで印象で完全に間違っている可能性はありますが、サービスとかアプリケーションは元々日本が強い部分で、アメリカに比べても先行している部分かもしれないですね。


ビットコイン使える場所は?


シリコンバレーでビットコイン支払いしてやるとかなり意気揚々としてたのですが、結果として言えば、シリコンバレーでもビットコインで支払えるお店や場所はかなり限定的です。実際サンフランシスコであっても、ビットコインで支払えるお店やカフェに行こうとしたら、かなり意識的に努力する必要がありました。これだと、店や駅が密集している東京の方が多分気軽にビットコインで支払えるお店がありますね。

 

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 (サンフランシスコでビットコインが使えるカフェ。にしても混みすぎてたので、実は自分入ってないです…)

 

同時に、ギフトカードを通してTargetという大手スーパーマーケットで間接的にビットコインを使えて、それはすごい便利でしたね。カリフォルニアに仕事などで行くことがある人は無駄にTargetでビットコイン払いをして、ドやってみてはいかがでしょう笑

 

 

ビットコインの全体的な浸透度は?

 
ビットコイン支払いも思ったより苦戦しましたし、ビットコイン関係ない友達や知り合いと話をしてて思ったのは、ビットコインやブロックチェーンって別にアメリカでもそこまで浸透していないということです。


中には無駄に詳しい人もいましたが(元コンサルかなんかで調べたことがあったらしい)、聞いたことはあるけどよくわかってない、何に使えるの?というくらいの人が多かったです。日本とそこまで変わらない感じですね。

 

また、日本だとビットコインというとMt. Goxで何か逮捕されたんでしょ?(笑)的な 印象が強いのですが、シリコンバレーでは、Mt. GoxよりSilkroadについて聞かれることが多かったです。実際Silkroadの逮捕があったのもサンフランシスコですし、みんなドラッグ買いたいからこれは納得ですね。

 

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(サンフランシスコの街角。何かオシャレとかキレイみたいな勝手なイメージを持っている人が多いですが、きれいな部分なんて中心部くらいで残りは全部ぐちゃぐちゃ、めちゃめちゃで浮浪者ばかりですよw臭いがそもそもすごい。)

 

その他のプロジェクトの知名度は? 

ビットコインの話が中心でしたが、例えばEthereumはどういう風に思われている?もしくはカウンターパーティのようなプロジェクトの知名度は?に関してですが、自分が参加したイベントに関して言えば「ビットコイン派」の人の方が圧倒的に多かったです。


Ethereumはもちろんみんな知っていますが、「Ethereumには興味はない」的な人も多かったです。露骨にEthereumに興味ない宣言する人は日本では多分むしろ少数派でEthereumファンも無駄に多いので、ここらへんは印象的でしたね。

また、日本ではトークンを使ったプロジェクトや「トークンエコノミー」とか言ってカウンターパーティの知名度も高いですが、自分がミートアップで聞いた感じではそこまで知名度は高くなかったです。(Colored Coinみたいなものと言うと大体わかるのですが)また、カウンターパーティについて知っている人についても、どうやって使えるのとかどんなサービスがあるのか、よりどういう風にデータを記録しているのか、とかノードのインセンティブは?とかそんな技術系の質問をされることの方が多かったです。日本とは全然違いますねw(そういうことを聞いてくる人はもちろん日本でもまれにいますが)

 

後は昨日ちょうどローンチしたZcashも割と注目されている感じでしたね。

 

 

総括

 

というわけで、十分な人や会社、プロジェクトと話をしたわけではないので、あくまで自分が見たものの中での印象になってしまいますが、

・エンジニア主体のコミュニティー。インフラレイヤーの技術とかの話がみんな大好き
・シリコンバレーでは自由主義的な文化が根付いており、そういう文化内のスーパーエンジニアがビットコインの強力な支持者としてコミュニティーを支えている
・技術志向で同時にサービスや実需の取り込みに関しては日本の方が進んでいるかも


まあこんな感じでしょうか。ちなみにプライベートブロックチェーン系はどうなのか、という話ですが、正直あまりそういう話すら出なかったのですが、プライベートブロックチェーン系の企業はどちらかというとニューヨークなどの東海岸中心で、西海岸では話出てたとしても、ディスの嵐に会っておしまいでしたね笑

まあ東海岸に行けばまたちょっと違う気がするのですが、自分はやっぱり西海岸がいいなー、サードウェーブ系目指してるし笑とりあえず自分も初心に帰れたというか、最近のビットコインに関する技術の革新はすごいですし、もっとビットコインに関して詳しくなりたいなーと身が引き締まりましたね。

 

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(こんな感じのサードウェーブ系ビットコイナーを目指しましょう) 



それでは。

 

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