ビットコインダンジョン2.0

Bitcoin (ビットコイン)やブロックチェーンを技術に詳しくない人たちのために、面白おかしく、そして真面目に語ります since 2014

自分の使用用途から考える、現金、電子マネーなどと比較したビットコインのメリットとは?

あなたは日常的にビットコインを使っていますか?

 

以前に「ビットコインで全ての取引をする」のが必ずしも現実的でも理想でもないかもしれない、という話をしたことがあると思いますが、そもそも円じゃなくて、電子マネー(Edy,ID,Suicaなど)でもなくて、ビットコインを使うメリットって何なのか?というのは根本的かつ重要なトピックだと思います。

 

今日はビットコインが現金や既存の中央集権型の電子マネーと比較してどこが優れているのか、というのを自分自身がビットコインを使用するシチュエーションを交えつつ考えてみます。このトピックはかなり重要で本格的な考察をしようとすればものすごく長くなってしまいますが、今回は自分がビットコインを使用している状況に限定してサクッと書いてみます。

 

 

国際送金

ビットコインの威力が現在最も発揮されるエリアが国際送金でしょう。

 

私も個人的に国内外の関係者とビットコインの送受信をしたりすることもありますが、銀行口座で国際送金をしようとはもう絶対に思えません。

 

そもそも例えば、日本からアメリカに国際送金をする時に具体的に何をどうすればいいんでしょうか?送金を希望する相手側に一体どんな情報を与え、手数料はどれくらいなのかすぐに回答できる人はおそらくほとんどいないでしょう。(銀行により手数料や必要な情報は変わると思いますし)

 

また、着金のタイミングも銀行や国によって数日~1週間などかなりばらつきがある気がします。もうとりあえず悪夢です。

 

ビットコインで送金しようとする時に必要なのは送り先のパブリックアドレスだけです。メールなどで相手のアドレスをもらえばそれだけで送金の準備は完了ですし、手数料はほぼゼロ、送金も1時間かからずに終わります。私はもうこれに慣れてしまったので、国際送金に関しては今後も絶対に銀行を使用しないことを勝手に自分に誓っていますw
(もし相手がビットコインを知らなくても、Bitpayなどのペイメントプロセッサーか何かに登録させてビットコインで送らせます)

 

日用品の購入までビットコインでするような時代が来るかは不明なところはありますが、少なくとも国際送金時にみんながビットコインを当然のように使う日は私には想像は出来ます。もしくは銀行の送金のバックエンドシステムに知らぬ間にRippleのようなテクノロジーが使われているかもしれませんね。

 

ネット上での寄付、送金

ビットコインはパブリックアドレスさえわかれば、匿名性をある程度保ちつつオンライン上で少額からの送金が可能です。

 

少し前からこのブログでもトークン付きの寄付の実験を始めましたが、ありがたいことに大小の寄付を読者の方からいただいています。面白いのは、私はパブリックアドレスの情報を除いて、基本的に誰が自分に寄付を送ってくれたかわからないことです。私はたまたま自分の写真も名前も公開していましが、著者も読者もお互いの素性が全くわからないのにお金のやりとりが出来るというのは私は非常に面白いと感じます。

 

もちろん同様の匿名送金のようなことは、サーバーを使用した電子マネーですることも可能ですが、ビットコインは特定のサイト、サービスプロバイダーなどによらないオープンな性質を持っているのがもう一つ重要な要素だと思います。

例えば、はてなブログが読者からブロガーへの投げ銭的なポイントシステムを作ることは可能だと思いますが、それは両者がはてなブログのエコシステムに参加していることが前提です。これは楽天ポイントやマイルなども基本的に全て同じ仕組みです。自社の仕組みに参加していることを前提に各社がそのエコシステムを広げようと営業努力し、ある意味無駄なリソースを使っている気がします。

 

ビットコインはオープンなプラットフォームです。企業の思惑などにより特定の経済圏に縛り付けられたり、受け入れが制限されたりすることがありません。YoutubeでもFacebookでもLINEでもはてなブログでも他のどこのウェブサイト、サービスでも関係ありません。メールアドレスを貼るように自分のパブリックアドレスさえ教えてあげれば、半匿名に安全に少額でもお金を送ったり受け取ることができます。これだけでも結構革命的だと思いませんか?

 

その他

自分の日常の使用用途で、他に現金や既存の電子マネーよりビットコインが優れていると思うところは正直に言うとそんなにありません。

 

確かに店舗でビットコインを使って、飲み物を買ったりすることもできますが、現金やクレジットカードを使用すればいい話ですし、そもそもビットコインを受け入れているお店はまだまだそんなに存在はしません。あくまでビットコインを使って支払っているという気持ち的な満足感を得られる以外は、ビットコイン払いに大きなメリットがあるとはいいがたいです。

 

ただし、「こういうところでビットコインを使えればいいのになー」という希望はいくつかあります。例えば紙の請求書とかをいちいちコンビニに行かずに、その場でQRコードを読み取って支払い出来たら便利だと思いますし、オンライン予約とかもビットコインで出来ればいいなとかも思います。

 

また、Purse.ioやFoldapp.comなど、ビットコインを通してディスカウントを得られるタイプのサービスが国内でも出てくれば、そちらもガンガンに使っていくとは思います。

 

coinandpeace.hatenablog.com

 

まとめ

私は日常的にビットコインを使っている少なくとも国内では数少ない一人だと思いますが、国際送金と、オンライン上のプラットフォームに縛られないオープンなペイメント手段という部分以外ではビットコインの大きなメリットは感じられないというところが正直なところです。

 

現金やクレジットカードで十分なところをビットコインであえてやることもありますが、いわゆる普通の人でもメリットを感じられる部分、明らかなベネフィットは何かの意識は忘れないようにした方がよいでしょう。特に自分がw

 

 

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このブログではトークンを使った実験として、寄付+トークンという切り口で実験をしています。この記事が役にたった場合は、カウンターお財布などのCounterparty対応のWalletから是非寄付していただき、実験に協力していただければ。詳細についてはこちらの記事からどうぞ。このブログの成功を読者と分け合うwin-winの関係を築けるか、という実験です。

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