ビットコインダンジョン2.0

Bitcoin (ビットコイン)やブロックチェーンを技術に詳しくない人たちのために、面白おかしく、そして真面目に語ります since 2014

ビットコイン初心者FAQ その三

ずーっと前に書いていたあえて口語で聞かれた質問にQ&A形式で答えるやつをやってみようと思います。

最近このブログでは割とビットコインの基本に関することを理解している人向けに、ビットコイン2.0や業界のことなどについて書くことが中心でしたが、初心者の人向けにも本当はもう少し書いてみたいとも思ってます。むしろそっちの方が難しいんですけどね。

 

Q. ビットコインを取引所に預けるのはなんで危険なの?

このブログでもしょっちゅう基本的には取引所にビットコインを置いておくのはやめておいた方がいいということを書いていますが、なぜか?というのはよく聞かれます。

 

A.ビットコインを取引所におかない方がいい理由は、まあ色々あるけど、取引所の運営自体が詐欺だったり、もしくは悪意がなくてもハックにあったりする危険性があるからかな。

 

取引所には色んな人の大量のビットコインが集まるわけだから、ハッカーからの攻撃の対象になりやすいし、実際一回や二回ではなくビットコイン取引所はハックされているし、これからも取引所とハッカーのいたちごっこのようになってハックがなくなることはきっとないよね。

 

あと、ちょっと前に日本でも大分騒がれてたマウントゴックスの事件も、要はあの取引所を信じて自分のお金を預けていたら裏切られて着服されてしまった、ていうのがどうやら真相のようだし、そもそも取引所に預けておくというのはその行為自体にリスクが発生するし、ビットコインの信頼不要とか、自分だけがアクセスできる資産という理念からもずれるから、頻繁にトレードしない場合などは特にやっぱり自分のWalletをちゃんと用意してそこに保管しておいた方がいい。

 

ただ、最近はコールドウォレット、マルチシグネチャーアドレスなど取引所のセキュリティーも上がっているので、セキュリティー管理が上手く出来ない初心者はむしろ安全な取引所に預けていた方が安全なんじゃないかっていう人もいるね。

 

たしかに、秘密鍵をコピペしてEvernoteとかに入れている人よりは、安全な取引所を信じた方がいいような気もするけど、それはまあやっぱり個人でリスク管理を最終的には考えなくちゃいけないし、それができないならまだビットコインに手を出さない方がいいのかもね。

 

Q. ビットコインって今買ったらもうかるの?

 

えー、これは多分最もよく聞かれる質問の一つです笑

 

A. 少なくとも自分は損しかしてないよ笑

ビットコインは最終供給量が2100万btcとプロトコルのルールで決まっていて、希少性があることから今後需要が増えていくにつれ価格も上がっていくはず、という意見が多いけど、もちろん今後価格がどうなるかはわからない。少なくともここ1年半くらいはビットコインの価格は下がり傾向が続いているし、ちょっと上がったらすぐに下がったりを繰り替えてしてるね。

 

多分2013年に何十倍になった!という話を聞きつつけてもっと上がるんじゃないかと考えている人も結構いると思うのだけど、そもそも2013年の急激な価格上昇はマウントゴックスの価格操作だったというまことしやかな説もあるくらいだし、今後、1年くらいの間にビットコイン価格が何十倍になることは二度とないかもね。

しかも今ビットコインのブロックサイズ引き上げ問題というのが起きてて、最悪の事態一年以内にビットコインが二つに分裂して価格も爆下がりする可能性すらあるからね。

 

まあ夢を壊すようであれだけど、儲かりたかったら真面目に働けば?笑

 

と言いつつも、自分はもちろんビットコインの周辺ビジネスやエコシステムは今後もどんどん成長していくと思ってるし、一般の人でも使えてベネフィットがあるいわゆるキラーアプリが出てくればビットコインの価格も自然と上がる可能性はあると思っているけどね。それがいつ来るかはもちろんわからないけど。

 

Q. ビットコイン2.0って何なの?

 

ビットコイン2.0って何?というのはまあ当然の質問ですが、短くまとめるのは中々難しいですね・・・。

 

A. ビットコインの土台にあるブロックチェーンという技術の通貨以外の分野への応用を総称してビットコイン2.0とか、ブロックチェーン2.0とか呼ぶことがあるんだよね。

 

ビットコインってただの新しい電子マネーだと思っている人も多いんだけど、ビットコインの送金システムを可能にしているBlockchain(ブロックチェーン)というグローバルな巨大レジャー(台帳)は送金だけでなく、他にも色んなことに使えるんだよね。

 

ブロックチェーンって要は、絶対に後から書き換えたりできない世界中の人が共有できる記録手帳みたいなもので、AさんがBさんに何月何日にいくら送った、なのでAさんの残り残高は何、Bさんの残り残高は何、といった情報を記録し続けていけば送金システムとして使えるし、その便利な手帳に他の色んな情報を記録することも可能なんだよね。要はそれがビットコイン2.0というものなんだけど。

 

例えば、その手帳(ブロックチェーン)に送金記録じゃなくて、誰かへのメッセージや文書、もしくは約束などを記録しておけば、後でそれを消しゴムで勝手に消したりすることは出来ないので、もしかしたら裁判とかでも使える永遠に消えない証拠として使えるかもしれないよね。例えば、「この絵画の所有権は私に帰属します」という宣言とそこに自分と絵画の前の所有者のサインを書いておけば、消えることのない証拠になるっていうこと。後で誰かがその所有権を疑ってきても、その手帳を見せれば簡単に自分の権利を証明できるよね。

 

同じように、このグローバルで公共な手帳に約束や契約を書き込んでおけば、そこに書いてある約束は絶対に履行される、といったような使い方もできる。例えば、友達と「1年以内に私は結婚します。しなかったら友達に10万円支払います。」というような約束をこの手帳に書き込んでおいたとするよね。

そして1年後にまだ結婚できてなかったら、この手帳に記録されている約束に沿って友達に強制的に10万円が支払われることになる。そんなの嫌だって泣いてもこの手帳に書いてあることは絶対だから。その10万円はどこから出てくるかというと、もちろん現金10万円が空から降ってくるわけではなくて、この手帳上の自分の預金残高から10万円分のビットコインが自動的にマイナスされて、友達の残高に10万円分のビットコインが強制的に足されることになるってこと。要はこの手帳に書いてある罰ゲームは絶対に実行されるってことだね笑これがまあいわゆるスマートコントラクトってもののイメージにちょっと近いんだけど。

 

他にもブロックチェーンを使ってできることは色々あるけど、こういう見方をすると、ブロックチェーンに書いたことは絶対に実行されるし、消すこともできない魔法の手帳みたいな風にも捉えられるかも。マジでデスノートだよ、ある意味笑この魔法の手帳を使って色々と工夫するのがビットコイン2.0と考えたらまあ正確ではないけど、イメージはしやすいかな。


もちろんブロックチェーンに書き込んでも人は死なないけど(まあそういう使い方も将来的にきっと出来るようになるかもしれないけどね)

 

 

とりあえず3つ書いてみましたけど、是非コメント、質問などあればお願いします。そのうちその四もやってみたいと思います。

 

それでは。

 

※※※

このブログではトークンを使った実験として、寄付+トークンという切り口で実験をしています。この記事が役にたった場合は、カウンターお財布などのCounterparty対応のWalletからビットコインで寄付してください。詳細についてはこちらの記事からどうぞ。このブログの成功を読者と分け合うwin-winの関係を築けるか、という実験です。

 

また、寄付金額により、お返しのCNPCOINのレートは変わっていきます。最新のレートについてはこちらのスプレッドシートで確認できます。

 

1ABG119jVm2jRw6sz4ewurc5jFRJkwu6aj

f:id:coinandpeace:20150519182542p:plain