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ビットコインダンジョン

Bitcoin (ビットコイン)やブロックチェーンを技術に詳しくない人たちのために、面白おかしく、そして真面目に語ります。独自暗号通貨を使った、日本初の読者参加報酬型ブログ。

β版が公開間近のAugurって実際どうなの?→実際にβ版を少しいじってみました

Bitcoin 2.0

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 ※実際にβ版を使った感想を

Etherの暴騰も一段落着いたようですが、どうやら今度はβ版が近くリリースされると噂のAugurに注目している人が日本でも多いようです。

 

分散型の予測市場(賭け事市場)ということで、ブロックチェーンのキラーアプリになる可能性があると言われることもあるAugurは、Ethereum上のプロジェクトとしても最も注目されているものの一つです。


Augurって何だよ?という人は、Augurの日本語での情報は、Augur Japanの公式ページ、またAugurに関する概要説明などは、大石さんのこちらの記事を読んでおけばいいでしょう。

 

doublehash.me

 

このブログでも去年クラウドセール前にAugurに関してはいくつか記事を書いたりしましたし、自分もAugur内で使えるトークン「Rep」も少し買いました。同時に、自分はAugurに関する懸念点や本当に上手くいくのか?と思うところはいくつかありました。

 

詳しくは去年クラウドセール前に有料プレミアム記事として書いたものがあるので、今回もう時効ということで無料で公開してしまいます。

 

分散予測市場Augurのポテンシャルと懸念点とは.pdf - Google ドライブ

 

まあめちゃくちゃ噛み砕いて言えば、Repを使って分散型の賭け事市場を作ろうという試みは面白いと思うが、そんな簡単にいくものなのか?色んなところに落とし穴があるんじゃないか?という感じのことを書いています。(詳しくは記事を是非読んでください。元々有料だったのがタダになってるし)

 

ふたをあければAugur上のトークンRepのクラウドセールはかなりの成功を収め、6億円程度の資金を調達しました。これは分散賭け市場に対するコミュニティー内からの期待が高いことがわかる一方、大きな部分はマーケティング活動の結果とも言えるとも思います。日本からも結構な額のRepを購入した人たちもいるようです。

 

結局、このブログではクラウドセール後、Augurについては特にフォローアップはしてなかったですが、今回ちょっと要望もあったりしたので、β版リリース直前ですがAugurはぶっちゃけどういう感じになっているのか、少し調べました。

 

β版に含まれる機能

おそらく早ければ数日、遅くとも数週間以内にAugurのβ版がリリースされますが、リリース時に使える主な機能として

 

  • 複数選択肢、数値質問マーケット

例えば、Q「2016年の大統領選で勝つのは?」A1「クリントン」A2「トランプ」A3「その他」、などのような形で複数選択肢から答えを選択して、賭けることができるようです。

 

数値を回答するタイプのマーケットは、「2016年年末の日経平均はいくらか?」というタイプの質問だと思われます(が、自分で数値選択するものだとどのように回答の値段が決まるのだろうか・・・。それとも○○以下、以上というYes、Noで判断する必要があるのか)

 

  • マーケットの価格チャート

例えば、トランプが大統領になるという選択肢の価格のチャートが確認できます。Augur上の回答の価格とはつまりその事象が起こりうる確率を表している考えられ、トランプの回答の価格がチャートで上がって行ったとしたら、トランプが大統領になる確率が高くなっていっている(と市場が考えている)と捉えられます。

 

  • マーケット検索、分類

 

キーワードやジャンルにより自分の興味のある予測項目を見つけることが出来ます。Augurは未来の事象のGoogleという表現も自分たちで確か使っており、すでに起きたこと、事実などについては通常のGoogleなどの検索で、未来のイベントについて調べるにはAugurを使う、というイメージでしょうか。

 

 

  • ストップオーダー、リミットオーダー

Augurでは要は株のように、未来の事象の確率をユーザー同士がトレードすることになるので、通常の取引所などのように、一定価格以上に回答の価格が上昇したら強制決済などのオプションが与えられます。βでもここの部分はブロックチェーン上にコードしたスマートコントラクトになると想定されます。(じゃなかったらそもそもブロックチェーン使う意味ないし)

 

  • 自分のトレード結果

自分がトレードでいくら儲けたか/損したかを確認できるとのこと。トレードプラットフォームの基本ですね。

 

上記のように、簡単な賭け事が実際に作成可能で、その予想をEtherを使ってトレード(賭け)て、その結果などを管理出来るようになるまでが今回のβ版リリースのようです。実際のデモページのようなものは実はすでに存在し、こちらのページから確認できます。

 

逆に、今回のβ版では、

  • 本物のEtherを使ったトレードは出来ない

β版ということで、Faucetを用意しテストネットEtherを使用するようで、実際のお金が動く賭け市場は今回のアップデートでは実現されません。

 

  • Repを使った事実の報告はできない

Augurの最も重要かつ最も難しいのがおそらくRepを使った正しい事実の報告のインセンティブが果たしてうまく機能するのか、という部分だと思います。分散ネットワークを形成する上でこれはかなり重要で、今回のβ版では事実の確認、報告はおそらくAugur開発陣が一時的に代行するため、完全に中央集権的です。

 

今回のアップデートはどちらかといえばクライアント側の動きのイメージを見せるのが主目的のリリースだととらえていますが、Repを使った部分が実装されるまで山は全く超えてないと言えます。

 

今のところの結論と今後の展望

 

というわけで、すぐにβ版がリリースされ、何となく市場の見た目というかそういうイメージはつかめるようになると思いますが、自分はこれはマーケティング的な動きくらいにしか考えていません。(ちゃんと作ってるよー、というのをアピールという意味で)

最も重要な部分はこれから開発されるようですし、実際のRepを使って事実報告などがどういう感じの体験になるのか、自分はそこを待ってます。

 

ただし、Ethereumがリリースから比較的安定していて、すぐにHomesteadに移行することなど、自分は正直に言うと前よりはAugurに期待してもいいかな、と思ってます。

 

果たして本当に上手く行くのかはまだまだわからないところもあると思ってますが、仮に上手くインセンティブスキームが機能して分散的に自律的に回り、外部からの攻撃や、悪用しようとする人への耐性があるような予測市場を実現できたらポテンシャルはすごいですし、賭け事の市場なので、間違いなくものすごい額のお金が動くことは簡単に想像できます。

 

本物のRepのトレードがいつ始まるのか、どの取引所で始まるのか(ほぼ間違いなくPoloniexは扱うと思います)などはまだわからないですが、トレード解禁になったら実際の開発の進捗などとは無関係に結構暴騰しそうな予感が今のところしてます。まあ市場はハイプで動きますからね笑


Augurに関してはアップデートが何かあれば継続的にウォッチしようと思ってます。

 

それでは。

 


追記(3月23日):Augurのβ版を試していくつか思ったこと

というわけで、少し前に記事に書いたAugurのβ版が出たので、手短に思ったことを書いておきます。

 

サイトの見た目やデザインはすでに結構いい

Intradeという、よく引き合いにも出される中央集権的(通常の)予測市場・賭け事市場のフロントエンドエンジニアを雇ったようで、サイトのパッと見は非常にクリーンでいいな、と思いました。まあ数億円以上もファンディングに成功したので、ここらへんは当然と言えば当然でしょう。

 

Augurの動き、フローを確認したいならβ版で十分

β版の目的はまさに、自分のような非技術者も含めて、こんな風になるよ!というイメージを伝えることでしょうが、その点では今回のβ版でフローや動作イメージがよりクリアになりました。

 

予測(シェア)を購入すると、そのコントラクト(誰が何にいくらかけて、この結果になったらこうする、といったようなコード)が自動的にブロックチェーン上で作られ、結果に応じて報酬が分配されるような仕組みになっています。画面下部で確認できるように、予測を買うと、ブロックチェーン上の承認に数秒~10秒くらいかかり、Confirmationがつくと購入確定になります。

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以下のような形でキーワードやカテゴリーで検索したり、絞ったりも可能。好きな、もしくは自分の得意なトピックに関する賭けを見つけることができます。

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気になったこと

自分はAugurに対して期待と不安が結構同じくらいあるのですが、今回のβ版をみていくつか気になったことも当然あります。

 

質問がかなり曖昧なものが多い

例えば、3月20日にAugurに投稿される質問の数は100以上、100以下、みたいな質問がテストで結構投稿されているのですが、どこの国の時間を使うか、などによってこれってかなり曖昧な質問だと思います。

将来的にはおそらく例えばこのタイムゾーンを使ってください、というような感じでより正確に洗練されていくのでしょうが、こういう低レベルな質問が増えて、Repで事実報告をする時に困るっていう問題は永遠になくならいと思うんですが、どうなるんでしょう。(この辺はさらに後述)

 

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Repを利用した分散報告スキームにやはりちょっと疑問がまだ多い

 

これも前から言っていますが、今回のβ版をいじってやはりここの部分の疑問は解消されませんでした。

例えば、「3月25日のビットコイン価格は400ドル以下になるか(コインベース価格で)」という質問があるのですが、何かの価格などを予測する場合に、結局価格を報告する人たちが必要になってくるわけで(この場合はCoinbase)、そういう風に考えると情報ってそもそもメディアとか検索エンジンとかがコントロールしてるとも言えますし、分散型で大量の人が報告するから事実が正しく報告するとは限らないな、と。(まあかなり細かい話ですが)

この例で言えば、Coinbaseにバグがあったり、事実とは違う価格をフィードするインセンティブがあれば間違った情報を流す可能性だってあるわけですし、そこはCoinbaseを信じますということなら、そもそもRep使って報告するなんて手間かけずに最初からCoinbaseのAPI引っ張ってきてそれに応じて報酬の分配すればいいですからね。

このRepを使った報告システムは大体のケースで機能する気もしますが、でもいまだに機能しないシチュエーションがかなり簡単に色々想定できちゃう気が。もちろん対策は考えていると思うので、今後どういう風に改善するかは気になりますが、β版の点では色々不整合なところもある気もします。

 

 

Unethical question?(不適切な質問?)

 

そしてもう一つ非常に気になったのが、Unethical questionという報告が出来るということです。

 

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報告者の60%がUnethical(不適切)という判断をした質問は無効になる?ようですが、そもそもこの不適切とか非倫理的とかそういう判断はまさに主観的で事実の報告とは全く逆の話な気がします。

しかも自分がUnethicalという報告をして、大部分がこの質問は問題ないという反応をしたら自分のReputationに負の影響があるのでしょうか?もしそうだとしたら、Unethicalという判断をするかどうかの判断は難しいですし、全員Unethicalにすれば自分にダメージがないのだったら、多分段々報告者全員がリスクを回避するためにUnethicalを選択し始める気もします(ゲーム理論的な考え方でいうと)

ほとんどの質問では問題にならない気もしますが、エグイ質問をする人が出てくることなんて今から想像できますし、この辺の報告者のインセンティブ設計がなんかちょっとふにゃふにゃしている気がするんですよね。このシステムを破壊しようとするハッカーや悪質なユーザーが出てきた時に果たしてAugurが上手く機能するのか、ここらへんは今回のβではやはりまだ見えてこないです。(Augurに対する大部分の批判も大体はこの辺の話か、開発者の実力に対する批判、Ethereumの安定性に対する批判などですね)

 

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というわけで、Augurの使用イメージがわかったという点では今回のβ版はよかったと思いますが、前に書いた通り、実際のお金、実際の報告サイクルが始まらないと何とも言えない部分はまだ不明確なままだな、と自分は思いました。

日本でもAugurに期待している人がなんか結構多い気もしますが、β版をいじってみてどう感じましたか?


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