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ビットコインダンジョン

Bitcoin (ビットコイン)やブロックチェーンを技術に詳しくない人たちのために、面白おかしく、そして真面目に語ります。独自暗号通貨を使った、日本初の読者参加報酬型ブログ。

ビットコインでは国際送金は安くならない?

初心者

ビットコインは国際送金を安くする。

 

ビットコイナーならこれは公式のようにみんな信じていますし、もともとビットコインへの興味が発展途上国への安価な国際送金の可能性、という人も結構いると思います。

 

自分自身も国際送金はビットコインに興味を持つ大きなきっかけの一つだったと思いますし、以下のビットコインに関するショートドキュメンタリーのようなものを見ても、発展途上国における国際送金の高い手数料や銀行維持費は大きな問題だと感じ、ビットコインがそういう状況を魔法のように変えられるのではないか、とも一瞬思いました。

www.youtube.com

 

しかし、よくよく考えてみるとビットコインは国際送金をそこまで安くすることはまだ出来ていません。なぜか?ビットコインの国際送金サービスの大手Rebitの元共同設立者の記事を元に説明します。

 

結局キオスクや店が介在するのは今までと変わらない。

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(※ 元記事から画像は参照)

Rebitおよびその他多数のビットコイン国際送金サービスでは、ユーザーから現金を受け取ったり、現金を支払うキオスク、ATM、店舗などが存在します。

 

Rebitのケースで言えば、カナダ、香港などに住むフィリピン人の人口をターゲットに、ショッピングモールのキオスクなどで入金、Western Unionなどにも対応しているフィリピンのPawnshop、日本語で言えば質屋でしょうか、で現金引き渡しに対応しています。

ビットコインは上の図の③のように、キオスクと質屋間の送金時に使われ、Rebitのユーザーは直接はビットコインを知らなくても送金することが出来ます。

問題は、現金→現金での受け渡しを可能にするために結局今までと同じように、キオスクや質屋を利用しているわけです。例えば、ショッピングモールに設置してあるキオスクは収益を上げるために一回の送金で最低でも数百円+1%程度の手数料をチャージするのが一般的です。また、フィリピンではこの質屋ネットワークが国際送金のほとんどを独占しており、それゆえに6~7%の手数料をチャージする力を持っているそうです。

なので、結局最も手数料をとられる部分、そして最も力を持っているこの引き取り、受け渡しの部分(First mile, last mile)が残る限り、送金手数料はそこまで安くならないのです。

国際送金にビットコインを使うメリットはあるのか?

ではビットコインを国際送金に使うメリットはあまりないのかというと、必ずしもそうではありません。既存のチャンネルに比べてビットコインがメリットを持つのは、送金スピードです。

Western Union、Paypalなどを使用すると、銀行などの複雑な仕組みを通すため、送金確定までに基本的に数日以上かかります。なので、フィリピンの質屋などは送金が完了(セトルメント)するまで通常待つことは出来ず、事前にかなりの額を自分でデポジットして手持ちで動かせるようにしておく必要があります。送金を受け付ける質屋を始めるには中々の大金が必要ということです。

 

一方ビットコインの送金は24時間365日稼働し、国境も関係なく10分から1時間で通常完了します。なので、手持ちに資金がそんなになくても、受け取ったビットコインをすぐに換金して受け取り側に渡すことが出来るようになります。ビットコインを使うことで、事業開始時のコストが大幅に下がるのです。

 

仮に質屋の参入障壁が下がって競争が増えれば、質屋がチャージする手数料も下がる可能性があり、その点ではビットコインの国際送金は現時点では大した手数料削減にはつながらないかもしれないですが、中長期的には効果があるのかもしれません。

どうすれば送金手数料を安くできるか?

ビットコインは中長期的には効果があるかもしれないですが、もっとビジネスとして短中期的に考えた時にどうすれば国際送金手数料を下げられるのでしょうか。

 

Rebitの元共同設立者によれば、

The perfect solution appears to be a hybrid between the current Bitcoin remittance startups and the ubiquitous mobile-money network that currently exists only in our dreams.

完璧な解決策として、ビットコインを利用した国際送金と、現地でみんなが使っているようなモバイルペイメントネットワークの組み合わせが考えられます。(が、それはまだ夢の世界の話)

 

と語っています。Mpesaなどが有名ですが、日本からケニアにビットコインを送金し、それを瞬時にMpesa上の残高に付け替え、ユーザーが瞬時にそれを使って買い物などが出来るようにするような世界でしょうか。

 

他の手段として、ビットコイン国際送金サービスAbraが考える「人間ATM」の案も中々面白いです。

 

Rebitのケースでは質屋が握っている現金受け渡しの部分を、Abraでは個人が代替するということです。例えば、街の広場で対面で会ってそこで直接現金とビットコイン取引が出来れば、質屋のように土地代やその他経費がかからないですし、人間ATM間の競争もあるので、手数料もぐっと下がることが期待されています。

 

また、最もビットコイナー的に望む状況は、ビットコインで直接買い物が出来る店が増えることです。もし、スーパーマーケットなどがビットコイン支払いを受け付けるようになれば、受け取ったビットコインを現金化せずにそのまま日常品の買い物に利用できるので手数料はほとんど無料になりますよね。現金化するところがやはり常にボトルネックになっているのです。

最後に

ビットコインの国際送金はビットコイナーが期待するほどは、国際送金の根本的な解決にはまだなっていません。キオスク、質屋など、既存の身体的に現金を受け渡すポイントが発生する限り難しいかもしれません。


ビットコインで身のまわりのものが全て買えるような世界が実現されれば問題は解決しますが、現実的に考えればそういう日はまだまだ来ないでしょう。

その点では、Rebit、Abraのようなビットコインを使った国際送金サービスが抱える課題はまだまだ多いですが、新しい発想や手法でビットコイン系ベンチャーがこの問題に切り込んでいってくれることを期待しています。

国際送金の手数料問題がビットコインで解決されれば、それはビットコインのキラーアプリになりえますから。

 

それでは。

 

※※※

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