隠れビットコイナーのすすめ
先日まで自分は九州にいてノープランで屋久島の縄文杉見に行ったりしたんですが、長崎もふらっと寄ったんですよ。特に行く理由はなかったんですが、独特の文化があって想像以上に気に入って、チャンポンもめちゃくちゃ美味しかったので是非機会があればまた行きたいな、と思ったんですが。
それで長崎の歴史・文化の一つに「隠れキリシタン」というのがあるようで(歴史で聞いたことある人も多いと思いますが)、キリスト教徒への迫害に耐えつつ地下に隠れて信仰を続けて最終的に宗教の自由を勝ち取る、というターミネーター的(笑?)な歴史的経緯です。
そして現代。いますよ、隠れビットコイナー。社会からの迫害に耐える人たちが…。
妻にばれたら離婚届提出の危機に震えつつ日々暗号通貨トレードにいそしむ人、会社でビットコインやっているというのがばれたらすでに高くもない(笑)同僚からの評価がさらに下がるのではとため息をつく人、合コンに行ってもビットコイナーカミングアウトをすることで冷たい視線を浴びせられることも金融機関のブロックチェーンばりに実証実験されましたし、一体いつ地下から這い上がって胸をはってビットコイナー宣言できるのかと苦難の日々を過ごしている人もいると思います笑
でも思ったんですが、もしビットコインが一般化されたり、価格がすごい上がって儲かる人が出てきたとして、隠れビットコイナーはカミングアウトするべきなのか…。
冷静に考えてみてください。
もしビットコイン価格が高騰してものすごい儲かった時点で家族にカミングアウトしてみたとしましょう。おそらく「すごーい。さすがね」なんて言われることはなく、
「は?なんでもっと早く教えなかったんだよ?上がるってわかってたらもっと買っとけばよかっただろうが。」
↓
「いや、でもThe DAOとか取引所のGoxとか詐欺っぽいやつもあったり、リスクも大きかったからそんな全部お金突っ込むとかは危険だったというか…」
↓
「は?なんだそれ、そんなの関係ないだろ。子供の養育費いくらかかると思ってんだ?使えねーな、ちっ(舌打ち)」
多分こっちの方に近いことになる可能性が笑(勝手な妄想)
そして仮に独身でビットコインがTo the Moon(暴騰)して、色んなところでビットコインが使えるようになったとしても、彼女や女友達から、
「今表参道でバッグ見てるんだけど、財布忘れちゃったみたいでー(てへぺろ)支払いのQRコードの写メ送るからビットコインで払っといてくれない?」
「(合コンで)えー、すごーい。ビットコイナーなの?いいなー、私タワマンに住むのが夢なの(ちらっ)」
とかになるんじゃないのかと!?(勝手な妄想)
実際昨日フィスコがエスニックグッズとかを販売しているチチカカでビットコインのオンライン決済をできるようにする、というちょっとしたニュースもありましたが、ビットコイン持っている人がたかられる未来にまた一歩ずつ近づいている気がします。それで拒否ると、ケチが、とか心の中で思われるやつです。
実際あえてビットコインやその他暗号通貨をいじっているのを黙ってこっそりやっている人もいるようですが、実はそのまま黙って墓場まで持って行ったほうがいいのかもしれないですね。隠れビットコイナーのみなさん、カミングアウトのタイミングと相手は間違えないように笑
でもたかられるリスクが増えても、やっぱりビットコインでできることが増えるのは素晴らしいです笑(ちなみに自分はどちらかというとたかる側だからなんでもいいけどね)
それでは。
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ビットコインはやっぱりダメなのか? ビットコイナー反省会 斉藤賢爾さんをお呼びして
気づいたら超久しぶりの更新になってしまってました。最近確かにまともな記事書いた記憶ないなー笑まあでも今日を皮切りにネタ記事をいくつか投入しようとか考えているので、安心?してください。やっぱりまともな記事は増えない…
さて、タイトルの通り昨日は日本最大のビットコインポッドキャスト!(笑)ビットコイナー反省会に慶應義塾大学SFC研究所上席所員やブロックチェーンハブにも関わっている斉藤さんにお越しいただきました。
(昨日のビデオ)
斉藤さんはデジタル通貨などの専門家ですが、一貫してビットコインには否定的なスタンスを貫いている人でもあり、今回の放送はビットコインやその他のブロックチェーン技術の欠点や限界の指摘をたくさん含む非常に勉強になる回でもありました。
詳しくは上記のビデオを見てくれって感じですが、以下に自分が印象に残った話などをちょっとだけピックアップして記事としても紹介しておきます。
ビットコインの最大の課題は分散コンセンサスの部分
詳しくはビデオの斉藤さんへの質問コーナーの部分を見てほしいですが、ビットコインの最大の課題は技術のガバナンスの問題で、ビットコインのような構造ではそもそも完全な分散コンセンサスを形成するのは技術的に不可能だし、自律的なプロトコルの改善やアップデートが出来ない、もしくは時間がかかりすぎることと指摘しています。
これは現在のスケーラビリティの問題でもまさにビットコインが直面している問題ですね。
MUFGCOIN実はすごい?
MUFGCOINをディスってる人も関係者にはいましたが(自分じゃないですよ!笑)、東京三菱UFJがいかに先進的なことをやっているか、MUFGCOINがいかにすごいものになるかという話も出ていました。わかりましたか?関係者のみなさんMUFGCOINをディスるのはやめましょう。(自分じゃないですよ!)
Ethereum Classic派じゃない人いるの?プライベートチェーン意味ない?
特に細かい話はしないですが、節々でどっきりするような発言も飛び出しました。
Ethereumのハードフォークはあちゃーという発言があったり(斉藤さんの直接の発言ではないですが)、なんでもかんでもブロックチェーン扱うの意味ないよね、的な発言がさらっと出たり中々面白かったです。
今後は脱ブロックチェーンの動きが加速する?
PoW、PoSなど含めてブロックチェーンを利用した分散コンセンサス自体の欠陥を斉藤さんは指摘して、今後は「分権構造」など脱ブロックチェーンの動きが進んでいくのではないかという話も出ました。 現在ブロックチェーンハイプの頂点にいるとも言われますが、プライベートチェーンが思っているような効果が出せなかったり、分散コンセンサスの問題を解決するために脱ブロックチェーンへのシフトが始まるのではないか、などです。
ビットコインの将来は?
というわけで、ビットコイン、イーサリアム、プライベートチェーン含め結構ボロボロに言われている感じの回でしたが、ではやはりビットコインやイーサリアム含む第一世代のテクノロジーはいずれ崩壊し、新しい分権構造やブロックチェーンを利用しない分散プロトコルが採用されていく将来、というかもはやMUFGCOINが通貨市場を牛耳る世界になったりするでしょうか。
自分もこの後少し考えていたのですが、まずビットコインが失敗する可能性は当然ありますよね。そこはビットコイナー含めてリスクとしてきっちり頭に入れておくべきことだとは思います。
じゃあ同時にR3のCordaやその他の新しい技術を採用した非ブロックチェーンがデジタル通貨プロトコルとしてはより優れているので、完全にビットコインのようなものを置き換えるかというと必ずしもそうではないんじゃないかと考えていました。
通貨として、技術としてより優れたデザインをすることは絶対可能だと思いますし、今後もどんどん出てくるはずなのですが、昨日の話を聞いていて多分前提が違うなと思ったのは、法定通貨の位置づけや企業や金融機関への信頼の部分の考え方が根本的に違うんじゃないかということでした。
金融機関のブロックチェーンの実証実験の取り組みなどもそうですが、前提として法定通貨のシステムが今後も(ある程度以上)上手く機能し続けるという前提があったり、銀行が通貨を発行するとしても銀行を信頼するモデルの部分はより新しい技術を使っても変わらない気がします。少なくとも政府や銀行はその部分は手放したくないでしょうから、一生懸命戦うと思いますし。
昨日斉藤さんが言っていたCordaなどの分権構造の仕組みがどういうものか完全に理解しているわけではないので間違っている可能性もありますが、例えばCordaなどのプロトコルにネイティブの通貨が存在するわけではなく、分散的にデジタルJPYや企業コインの発行や流通が出来るという話で、結局通貨の発行主体とかが存在するIOUモデルに近いものなんじゃないか?という印象を受けました。
ビットコインの技術的欠陥などの指摘はごもっともの部分も多いと思いますが、自分とかがビットコインを使って改めて感動を覚えるのは、やはり既存の仕組みと全く別の次元でグローバルな新しいデジタルゴールド的な価値を生成、維持することが出来たことです。つまり、様々な理由で政府や企業に頼らないで既存の枠組みから抜けたい人たちに、新たな選択肢が生まれたということじゃないかなーと思います。例えばMUFGOINが最新の技術を使って今のペーパーマネーを置き換えてオンライン、オフラインで非常に便利な送金ネットワークを生み出して世界が便利になったとしても、自分にとってはそれは今の日銀券の仕組みとそこまで変わらないような気がしてしまうんですよね。これはでも実利の問題ではなくて、思想とかライフスタイル的な話になってきている気もしますが。(同時にビットコインのようなものがあれば今まで出来なかった新しいサービスなど実利益も生み出せるとも信じていますが)
通貨論的に、より優れた通貨を新しい技術で作ることは出来るのは事実だと思うんですが、自分個人としては必ずしもより優れた技術より、今までと違う構造、よりラディカルなものに惹かれますし、そもそも政府、中央銀行、金融機関、企業などをどれだけ信頼するか(したいか)、というところでビットコイナーかどうかのラインが引けるような気もします。
突き詰めると、もし別に中央銀行や法定通貨、もしくは銀行、企業などが発行する通貨的なものを使うのに別に何も問題を感じないし、今より便利になればいい(通貨としてより優れたものが欲しい)という考え方であれば別にビットコインより優れた技術はいくらでもあるし、別にビットコインのようなものを追求する必要もないのかな、と。逆に、例えば円のハイパーインフレや通貨危機が来る、とか既存の政府、銀行、企業に頼るモデルに根本的に問題を感じている人はビットコインのようなグローバルデジタルゴールド、分散コンセンサスにこだわるのは意味もあるのだと思います。
自分は別に金融機関に恨みがあるわけでもないですが(日曜の夜にATM使えないとか以外は笑)、まあビットコイン以前から後者のようなラディカルな考え方が好きだったのでやはり今後もビットコイン含めたブロックチェーンの仕組みを追っていきます。その点ではMUFGコイナーにはビットコインが失敗してもならないでしょうね笑
というわけでちょっと特に最後の部分ごちゃっとわかりづらい感じになりましたが、まだであれば一度ビデオを見ていただければ色々と気づきがあると思いますので是非。
それでは。
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ブロックチェーンはもうダメです。
まず先に宣言しますが、この記事は誰の何の役にも立たない愚痴みたいになる可能性が高いです。
えー、数日前に以下の記事が出まして、元々英語だったんですが、日本語にも翻訳されてました。
英語もひどかったですが、日本語版も当然ひどくもはや「ブロックチェーン」のありとあらゆる誤解とハイプをごちゃごちゃにした挙句、ブロックチェーンは終わったというよくわからない結論に仕上がっている記事で、正直空気を全力で読まないで冷静に読むとこの記事は支離滅裂です。
多分自分のこの記事も整合性がない感じになるので人のことはあまり言えない気もしますが(笑)、何ですかね、前からこういうビットコインとかブロックチェーンとかを勘違いしまくっている記事はたくさんありましたが、なんだか今回の記事はさすがに気持ち悪さが過去最高レベルというか、なんだか妙にいらっと来ました。
Are you professional or not?Don't just be sorry, think for 1 f**king secondってChristian Baleがブチ切れてる感じくらい来てます。(多分ほとんどの人はなんのことかわからないと思いますが笑)
デジタル台帳「ブロックチェーン」が支える仮想通貨ビットコイン
もう初っ端出だしのここの部分であー、これはダメなことになるんだろうな、とは思いましたが、ブロックチェーン(台帳)があるからビットコインが可能なのではなく、PoWのマイニングとビットコインによる報酬というインセンティブがあるから、分散的に改ざん不能な性質がブロックチェーンに付与される、という感じでむしろ因果関係が逆だと思うんですよね。トランザクションをつないでブロックに格納していく構造が分散化の魔法をかなえてくれるわけではないし。
ソフトウエアとしてのブロックチェーンを修正するにはとんでもない人数のソフトウエア開発者からコンセンサスを取り付ける必要があり、こうした開発者にはビットコインの「採掘者」(マイナー)が含まれるとしている。
いや、これってどういう意味でブロックチェーンって使ってるんでしょうか?何を指してるんですかね?ビットコインのブロックチェーンですかね?他の文脈では明らかにプライベートチェーン的な感じで「ブロックチェーン」って使ってるようなんですけど、これは何なんでしょうか。マイナーは開発者の一部でマイニングの部分は無視なんですかね。
その一つには、ウォール街の金融機関同士が互いを信じ、同一のネットワーク上で協力できるのかという問題がある。トーマス氏が挙げるもう一つの課題としては、ブロックチェーンのシステムで実験して改善を加えようとしても、その更新についてマイナーの過半数が同意しなければ成立しないので作業が進みにくい状況がある。
ウォール街の金融機関は08年の金融危機後の厳しい規制強化を受け、ブロックチェーンがコスト削減と効率向上の切り札になると期待している。
で、ほら気づいたらブロックチェーンが今度は完全なプライベートチェーンの話になってますね。そしてブロックチェーンは金融機関が少なくとも期待している(していた)全てを解決する魔法の杖にはならないですし、正直言いますが今やってる実証実験も一時期のブロックチェーンハイプに乗っかってしまっただけのほとんど全く意味のないものが大半です。実際具体的にどんな実験してるかまで自分が知っているわけでもないですし、あまり興味もないですが、これは業界内の色んな人と話してても共通の認識ですね。そしてそろそろ金融機関や企業も気づき始めてます。
はい、という感じで本当にただの愚痴というかまあ前から言ってることの繰り返しというか特になんの意味もない自己満記事にいい感じに仕上がりましたが、「ブロックチェーンの大いなる誤解」はもうしばらく解けないんでしょうね。メディアとかレポーターではよくわからないシナリオやストーリーラインが完全に確立されているようで、正しいかどうか別としてそれに沿って書いてればとがめられることはない、みたいな空気になってる気がします。自分も雑誌とかメディアの取材みたいなのをたまに受けることがあるんですけど、一生懸命説明しても結局最初からあるアジェンダに沿ってみなさん仕上げるので説明するのも無駄な気もしてきますね。
まあ、それだけです笑
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