ビットコインダンジョン2.0

Bitcoin (ビットコイン)やブロックチェーンを技術に詳しくない人たちのために、面白おかしく、そして真面目に語ります since 2014

国立台湾大学でビットコイン、ブロックチェーンについて講義させてもらいました。

2週間ほど台湾にいて現地のビットコイン、ブロックチェーン業界事情などをリサーチしたりしてました。この2週間、特に後半には現地の関係者とかに片っ端から会う感じになって、もはや書ききれる以上の情報が収集できました。

 

台湾着いた時はビットコインだけでやりくりするはずが、さっそくデビットカードが上手く使えずFiatのお世話になるなど全くのノープラン、行き当たりばったりぶりを披露してしまったのですが、現地のビットコイナーに助けていただき、想定した以上に色々濃い情報が集まりましたし、台湾のビットコイン業界がどんな感じかかなり正確に理解できたと思います。必要以上にわかってしまったかも笑


そしてなにより、タイトルの通り成り行きでなぜか国立台湾大学でビットコイン、ブロックチェーン、特にトークン周りのことで大学生にちょっとした講義というか説明をさせてもらいました!台湾で大学デビュー!笑

台湾での情報は別にまたいくつかにわけでまとめ記事にする予定ですが、今日はとりあえず先にビットコインin台湾大学編をお届け。

国立台湾大学知ってる?

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(大学のメイン図書館)

国立台湾大学って聞いたことあります??日本人がわかるように一言で言えば、台湾の東大です。台湾のエリートが集う超優秀な大学ですね。


そして何よりキャンパスがでかくてアカデミックな雰囲気も流れていて、非常にいい感じです。キャンパスの近くに露店(夜市)もありますし、台湾に行ったら一回は寄るべきスポットの1つですね。(台湾大の代わりにPR笑)

 

勝手に学食も食べましたが、安いし量も多いし味もそこそこ笑

 

国立台湾大学&ビットコイン

 

さあなんで今回国立台湾大学でビットコインの講義をしたか、ですが、実は台湾大(以下台湾大に略)ではビットコインやブロックチェーン技術に関する実際の大学のクラスがすでに行われているからです!大学でブロックチェーンの仕組みとか実装とかをすでにクラスとして教えてるんですよ!!実際に単位ももらえます。

自分全然これは知らなかったので結構びっくりしました。だって日本だとT大とかT工大とかWSD大とかKO大とか日本では偉そうにしている割に正式な授業として(単位認定されるものとして)やっている大学はまだないと思いますし、台湾大ではすでにビットコインのクラスをやるのは二学期目ということです。

 

これは実は、台湾大にビットコインやブロックチェーンに個人的に強い興味を持つ教授がいて、その人の影響で正式なクラス認定までこぎつけたようです。ちなみに今回自分が参加できたのもこの教授のご厚意です。何か教授というとすごい偉そうというか、強そうなイメージもあります?が、実際はめちゃくちゃ腰が低く謙虚な人で、エキセントリックな教授って感じでした。元々IntelやGoogleなどでずっとソフトウェアエンジニアとして働いていたそうです。(教授、ありがとうございます!)


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図書館前で台湾大のPhD studentと。彼はめちゃくちゃ詳しかったです。今注目しているプロジェクトは?と聞いたらZerocashと答えてくれました。Zerocash注目している時点で相当マニアックなビットコイナーであることは間違いなし(笑)

 

 

今回講義することになった経緯

 

自分が台湾大で講義をする経緯を簡単にまとめると、

Ethereumに興味のある台湾大の生徒と会って、しゃべる

実は大学でブロックチェーンに関する授業をやっている

(自分)え、マジ?すげーーー。

月曜にクラスがあるから、参加できるかも?(その日は確か金曜日)

(自分)お、マジでじゃあ行くわ。暇だし。行く行く。

教授に話を聞いてみます。

教授が参加というか、生徒に実際に色々講義をして欲しいと言ってます

(自分)マジか笑よし。やりましょう

翌日 (教授)月曜の前にむしろ一度明日の夜ディナーでも

結局月曜の講義前に土日両方と教授含めて生徒たちと話すことに

講義前日(教授)実は学部と院生用のクラスが二つあるから、学部生の方でも話して欲しい。→(自分)「っっっつ・・・!」


というわけでまあノリで行ったら話がどんどん進んでしまった感じです。まあよくあることですね。

 

 

どんなことを話したのか? 

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講義では学部生用のクラスでは、ビットコインって通貨ってだけでなく、むしろ色んなアプリケーションを作れるプロトコルっていうのが重要、なんでインターネットと比較されることがあるのかっていう感じの話をしました。

結構こう意識高い感じで「どや」って言いたかったんですが、反応はまちまち(笑)

まあでも自分が大学行ってた時なんてもっとひどかったと思うので、まあそんなもんでしょう。講義の後に何人か直接話しかけてきてくれた子たちもいたので、実際にビットコイン送ってみたり、質問に答えたりしました。やはりまだまだビットコインがどんなものか、とかそもそもまだあまり深く分かってない感じでしたね。ビットコイン持ってると言った人はちなみに一人もいませんでした。

やっぱり、このビットコインについてほとんどわからない人に興味を持ってもらえるように説明するっていうのがある意味一番難しくて、うーん、もうちょい上手く出来たかなーと反省です。(これはある意味関係者の永遠の話題でしょう)

 

2つ目のクラスは、すでに結構深い内容をやっている院生用のクラスだったので、トークンとゲームへの応用など2.0系の実例の話などをしました。仕組みを説明するというより、こういうのもあるんだよっていう感じの話ですね。

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こちらのクラスの方が反応は良かったと思います。授業ではやはりマイニングの仕組み、ネットワーク分析、実装などのアカデミックな話が多いようで(大学だから当たり前ですが)、逆に言えば応用や2.0の話を詳しく知っている人は少なく、こういう使い方があるんですね、と実際にすごい興味を持ってくれた人も少なからずいました。やっぱりある程度わかっている人たちに応用の説明をする方が楽ですね汗


まあ全体としては自分としてはちょっとでも学生の役に立ったから良かったかな、と思います。「謎に台湾大で講義をしたことがある」とちょっとしたドヤりも出来ますしね笑

 

 

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 中国語で講義をする教授。中国語はわからなくても大体何の話をしているかわかるぞ!笑

 

台湾大発学生ベンチャーの存在


ビットコイン、ブロックチェーンに関するクラスもありますが、台湾大には学生主体のDiQiという暗号通貨ベンチャー企業が実はあり、キャンパスのすぐ近くにあるオフィスにもお邪魔しました。

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前述のクラスにも参加している院生やPh.D生などで構成される10人以上のチームで、PoWとPrivate chainを一部混ぜたようなデザインのGeecoinという独自のアルトコインの開発や、金融機関へのクライアントワークのようなこともやっているようです。

実際DiQiの今のビジネスの状況がどんな感じかはわからないですが、大学のキャンパスの近くの建物にオフィス、というか自称ギークハウスみたいなものにみんなで缶詰してやっていて、「The学生ベンチャー」みたいな感じで熱意がありすごい楽しそうでした。それぞれ優秀な学生なので、もしかしたらこれから台湾のビットコインスペースで重要なプレイヤーに育つのかもしれません。だとしたら何かすごいかっこいいですね。 

 

最後に

この記事はあくまで台湾大での講義の体験記事みたいな感じで、より詳細なまとめや台湾市場の考察記事は別に書きます。インプットがかなり多くて実はアウトプットどうしようと困っているんですが笑

 

まあともかく、今回ひょんとしたことから台湾のエリート学生たちと情報共有を出来てすごいラッキーでした。暗号通貨とは直接は関係はないんですが、教授が嬉しそうに「生徒は本当に優秀で自分もいつも生徒から学んでいます」って言っていて、あー、確かにそうだなー、と。自分ももうおじさんに近づきつつあり、こういう若い人たちから学ぶことは多いな、とはっと気づかされました。老害にならないように気をつけます笑

 

そして最後に日本の大学関係者の人たち。いつやるの?いや、もう手遅れか・・・w

 

 

余談

 

1.

授業の後に、TA(教授を補助する院生)が、自分が話した内容の一部も来週の中間試験に出ます、とか言ってて、何か本当すいませんって生徒にものすごく申し訳ない感じになりました・・・。

 

 2.

ブロックチェーンのクラスに実は一人日本人(とは言っても台湾での生活もかなり長い)の院生の子がいて、講義が終わった後に、「誰かよくわからない人が授業に来たと思ったら、あれ、聞いたことのある名前だと思って、後で読んでるブログの人だと気づきました」と教えてくれました笑

まあ本当に急きょ自分も授業に参加することになったので、そりゃそうだよね・・・笑しかしまさか台湾から自分のブログを読んでいる人がいたとは!

 

3.

Bitfinexは香港で登記されている会社ですが、CEOのJeanさんは普段は台湾にいるとのこと。オランダ出身なんですが大学時代を台湾で過ごしたなどということで、台湾をこよなく愛するいけてる感じのダンディービットコイナーでした。実際Bitfinexも金というよりは、コミュニティーや技術の発展のためになればいいという思いから始めたそうで、何かもはやブッダのごとき空気を醸し出してました笑日本でもこれでBitfinexファンが増える!?

  

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下段真ん中がLiao教授(漢字わかんない・・・!)
下段右が今回色々んな人とミーティングをセットアップしてくれたHank(マジで謝謝)
自分の左隣が講義にも来ていたBitfinexのCEO



【お知らせ】

5月1日(日曜)21時から、毎月恒例のポッドキャスト「ビットコイナー反省会」の放送をするので、是非ライブで参加してください。今回はゲストとしてカレンシーポート代表の杉井さんが来てくれます。台湾の話も多分ちょこちょこすると思いますよ!

 

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国内のビットコイン取引所比較 2016 (各取引所に直接インタビュー編)

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※(ビットコイン、ブロックチェーン初心者向けに一般的な疑問や質問に答えていくYoutubeチャンネルを始めました。初心者の方はそちらも参考にしたり、よければ質問なども投稿してみてください) 


ちょうど一年ほど前に書いた国内のビットコイン取引所比較記事ですが、今でも毎日結構なアクセスがあります。ですが、ビットコイン取引所の進化のスピードはものすごく、一年前の記事はもはやほとんど役に立たない状態です。

 

というわけで、取引所比較の記事の最新版をお届けします!


前回の記事では、取引量であったり、手数料、取引所としての基礎的な機能の比較だったりが中心でした。しかしあれから日本のビットコインの取引所はものすごいスピードで進化し、きちんとトレードが出来ること、取引量が十分にあること、などはもはや当たり前になっており、その上で各社どのような特徴やツール、単純な取引所を超えたプラットフォームを提供していくか、ということが今年に入り特に重要になってきています。

 

今回は取引額や手数料などの比較ではなく、それぞれの取引所に自分が直接インタビューをしに行き、一押しの機能、今後の方向性、他社との差別化ポイントなどの取引所の生の声を聞いてきて、まとめてみました。特に初めてビットコイン取引所に登録しようと考えている人たちが、それぞれの特徴や方向性、今後の展望などを理解して最も自分にマッチした取引所を選択する材料になれば幸いです。

 

 今回も前回同様、国内の主要5大取引所の代表レベルの方にそれぞれお時間いただきインタビューさせていただきました。(取引所の方々、お忙しいところ本当にありがとうございました!)

 
なお、自分は特にどの取引所とも特定の利害関係はなく、それぞれの取引所の方たちと個人的な親交はありますが、あくまで中立のボランティアとしての視点から今回の記事は書いています。

 

 

また、取引量の比較、手数料、セキュリティの比較は以下のページでよくまとまっていますので、こちらも是非ご活用ください。(一部情報が古い可能性もあるのでご注意ください)

 

過去24時間の取引量の比較(bitbankは対象外)

レバレッジ・手数料などの比較


基本的なセキュリティの比較

 

さて、それではさっそくそれぞれの取引所の特徴や展望などを見ていきましょう。掲載順番は特に深い意味はありませんが、今回はインタビューさせてもらった順番に掲載します。


bitbank

 

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インタビューした人

廣末さん(代表)
 

bitbankの概要

 

bitbankの取引所、bitbank Tradeは一言で言えば利益追求のトレーダー向けの取引所です。ビットコインFXと称して、最大20倍のレバレッジ取引、追証なし(証拠金以上の損失が出ることがない)、またOKCOINという中国最大の取引所への流動性(取引量)を利用したトレードが可能なことから、ビットコインをとりあえず買ってみたい人という人よりは、ビットコインのトレードで本気で儲けたい人たち向けのサービスと言えます。自分が知っている本気ビットコイントレーダーも大体は、ビットコインFXをメインに利用しています。

 

日本も最近はビットコインの取引量が増えていますが、やはりビットコイントレードの本場はまだまだ中国であり、圧倒的な中国でのビットコイン取引高はを利用できるだけでなく、「追証なし」というのは、トレーダーのリスク管理にとっても重要だと思います。bitbankでは、お客さんが相場の急落などのリスクをとるのはよくないと強く考えており、そこの部分は取引所がリスクをとる形をとっているとのことです。

 

また、国内では取引所手数料合戦が続き、取引所も疲弊しているという話も聞きましたが、FX取引からの手数料収入などでbitbankはすでに黒字化を達成しているというのも当然と言えば当然ですが、今後のサービス改善、安定性などの点では重要なポイントだと思います。

 

その他には、bitbankではBTCNという国内最大のビットコイン系ニュースメディアを持っており、そこに掲載されている毎日のビットコイン相場予測シリーズを読んでいる関係者も多いです。

 

今後の方向性

 

将来的にはトレードプラットフォームの先のサービス展開を考えているようですが、需要が強く見込まれる中上級者向けのビットコイントレードに当面は集中し、サービス改善、訴求して行きたいとのことです。

 

また、追証なしということで取引所側がユーザーの代わりにリスクを持っている状況で、現在は手数料が高いとのユーザーからの声も少なからずあるそうですが、段々リスクと手数料のいいバランスが見えてきており、可能な範囲で順次手数料も下げていく予定だということです。これは利益最大化を目指すトレーダーとしては嬉しいですね。

 

その他にも成り行き注文などトレードをしていく上で必須の機能は今後も追加、改善していきたいとのこと。

 

将来的に、トレードの先のサービスとしては、ビットコインを意識しなくても使えるサービスだったり、今までとは違う形でビットコインやそのコンセプトを流通させるようなコンシューマー向けのサービスを考えているとのことでしたが、まだ詳細は秘密、という感じでした。

 

なお、他の取引所はプライベートチェーンやエンタープライズソリューションとしてのブロックチェーンに方向転換する会社もありますが、ビットバンクは今後もビットコインだったり、コンシューマー向けのサービスにこだわっていきたいという発言も聞けました。

自分の所感

 

自分は本格的なビットコイントレーダーではないので、あまりビットコインFXを使ったことは個人的にはないのですが、やはり知り合いのトレーダーの人たちの中ではハイレバレッジや追証なしなどの理由から、ビットバンクを使っている人が多いです。リスクを最小化しつつ、予想が当たった時に大きなリターンを得られる可能性があるからとのことです。もしトレードを本格的に楽しみたい、利益追及したいというトレーダーの人にはビットバンクがおそらく一番最適なのではないでしょうか?

 

他の取引所と違い、かなりターゲット層を絞っていますが、確実に需要があるトレーダー層に狙いを絞っているあたりは堅い戦略だと思いますし、すでに黒字化しているのもビジネスを継続していくためにも重要ですし、安定感などユーザーにとっても意味は小さくないのではないでしょうか?

 

懸念や問題点をあえてあげるとすれば、一番大きいのは現在だと円建てでのトレードが出来ないところが、ユーザーにとっては不満だと思います。今後の対応や改善ももちろん考えているとのことでしたので、出来るだけ早く円建てで取引できるように期待といったところでしょうか。

 

また、bitbankは以前からサイトのUIだったり、使いやすさみたいなところはもう一歩というところが課題としてあったのですが、先日ウェブサイトも一新し、前よりずっと見やすく、しっかりしたものになってきています。とはいえ、やはりある程度慣れているトレーダーを意識したUIなので、ライトユーザーにはちょっと使いづらいかな、とも思います。

 

ビットコインFX以外の部分ではBTCNというメディアを持っているのも強みですが、よくも悪くも出来るだけ中立な立場からのメディア運営をしていますが、今後それぞれのピースをどのように組み合わせて相乗効果を出していくか、といったところでしょうか。特にその他の取引所は取引所以外の部分で大きな強みや特徴、取引所機能との連携みたいな方向性に進んでおり、今後取引所以外の部分でユーザーに価値をどう提供していくか、が課題と言えるかもしれません。

 

Btcbox

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インタビューした人

安齋さん(共同設立者)

 

Btcboxの概要

BtcboxはMt.Goxの破産騒動の後、日本で一番早いタイミングでビットコイン取引所の運営を始めた取引所です。その経緯もあり、しばらくは国内では圧倒的な取引量を誇っており、現在も現物取引では平均してみると国内で最大級の取引量を維持しているようです。

 

Btcboxの現在の一押しはモバイルアプリで、iOSとAndroidのアプリから売買注文などが出来るだけでなく、国内外の取引所との価格比較がアプリ上で簡単に出来るので、その他の取引所ユーザーでもインストールしても損はない良心的なサービスです。デザインも見やすく、取引所のアプリでは完成度が高いと思います。

 

他には、Rebitという企業と協力し、ビットコインを使ったフィリピンへの国際送金サービスを提供しており、通常の銀行送金やWestern Unionを使うより安くフィリピンへ国際送金が出来るとのことです。

 

また、Btcboxは電話でのトラブル解決やサポートに丁寧に対応しており、かなり初歩的なところから電話で説明してくれるというのが他の取引所との差別化ポイントだと思います。これは実は他の取引所はやっていない部分で、地味ですが特にITリテラシーがあまり高くない、ビットコインを扱うのにちょっと不安があったりする人にとっては重要かもしれません。

 

今後の方向性

 

今後は前述のアプリをさらに強化していき、細かい単位の価格変動にも対応し、アプリからプッシュ通知を送れるようにしたいとのことでした。今後ユーザーのモバイルへの移行も進むと考えており、アプリを他社との差別化ポイントに出来ると想定しているようです。

 

また、少し前にビットコインに対する規制法案が提示されたりした影響からか、法人などからの問い合わせても増えてきているようで、今後は法人向けのサービスももしかしたら何か出てくるのかもしれません。なお、去年の夏ごろくらいからビットコインについてあまり詳しくは理解していない、いわゆるライトユーザー層が増えてきているようで、想定より国内の拡大スピードの速さに驚いているとのことです。

 

取引所以外では、前述のフィリピンとの国際送金のサービスにすでに取り組んでいるのですが、フィリピンで上手く行けば他の国にも拡大していくプランもあるようです。

 

 

自分の所感

 

国際送金の部分や電話でのサポート対応だったり、実は大変で他の会社がやりたくないことをポッとやっているところは評価できると思います。特に最近はITリテラシーがあまり高くない人たちがビットコイン購入に興味を持つケースが業界全体として多く、電話対応があることで助かる人も少なくないと思います。(最近入ってくるライトユーザーはいつビットコインを盗られたり、紛失したりしないか、外から見ていて不安になることも・・・)

 

また、アプリもデザインもいいですし、使いやすいと思います。Btcboxのユーザーじゃなくても、各取引所のリアルタイムでの価格比較などが出来ますし、出先などでさっと取引所間の価格比較をしたり値動きをチェックしたい人は、インストールしていて損はないと思います。


懸念を上げるとすれば、アプリ化を除き、他の取引所と比較してここ最近一番動きが少ない点でしょう。他の取引所はトレードに特化したり、B向けのブロックチェーンソリューションを開発したり、差別化、特徴化が進行していますが、Btcboxは取引所の先のアイデンティティやキラーツールをまだ探している状態、という感じでしょうか。

 

また、国内最大級の取引量が強みだった以前と比較すると、他社の取引量の上昇もあり、大きな差別化ポイントとは言えなくなってきています。

今後はやはりアプリを起点にまた反転攻勢出来るかと言ったところでしょう。モバイルでさっとビットコインの売買をしたり、価格をチェックしたいと想定している人であれば、Btcboxは適当かもしれません。

 

 

coincheck

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インタビューした人

大塚さん(共同創業者&COO)

 

cincheckの概要

 

coincheckが他の取引所と比べて大きく異なるのは、ビットコインペイメント(決済手段としてのビットコイン)に注力している点です。国内でもすでに1000店舗以上にビットコイン支払いが導入されており、この分野では市場のシェアのほぼ100%を持っていると言っても過言ではありません。少し前のDMM.comでのビットコイン支払い受付も話題になりました。(DMM.comには別にインタビュー記事を公開しています)

 

他の取引所は基本的には取引/トレードがビジネスの核になっていると思いますが、coincheckは比較対象の企業の中で唯一ビットコインペイメントをビジネスの中心に据えています。安くて速い支払い手段としてのビットコインを追求しており、モバイルウォレットとしても機能するアプリを提供していたり、ユーザーがビットコイン購入から支払いまでスムーズに移行出来るような工夫がされています。

最近では海外のサイトでの支払いや、リゾート地での外国人旅行者向けにビットコイン決済を始めたいという引き合いが増えているようです。

 

ペイメントが中心と言いましたが、取引所に力を入れていないわけではなく、誰にでも使いやすくわかりやすいUIで、取引所単体で見ても最もライトユーザー層に訴求が出来ているのはcoincheckだと思います。クレジットカードで簡単にビットコインを購入することが出来るのも特徴で、投機やトレード目的ではない平均年齢の若いライトユーザー層が増えて行っているとのことです。

 

小さなチームながら開発のスピードを早く、国内でいち早くビットコイン信用取引を始めたり、最近だと一番最初にEtherの販売や信用取引を始めたり、常に機能追加や改善を細かく行っていっています。また地震などの災害があった時などにも、素早く寄付プラットフォームを提供したり、とりあえずフットワークが軽いですね。


今後の方向性

 

ペイメントの部分は取材依頼や、メディア露出、店舗からの問い合わせなど引き合いもかなり増えているようですし、将来はビットコインペイメントでのVISAのポジションを狙っており、このままペイメントの分野で突き進むとのことです。

 

また、今後もユーザー視点で需要を敏感にくみ取り、取引所の機能は当然充実させつつ、Etherの販売所をいち早くオープンさせように、新しい分野にも先頭を切って進んで行きたいとのことです。

 

さらに、まだ詳細は秘密ですが、取引所、ペイメント以外にも新たな収益の柱になるものを考えているとのことで、一番ゴリゴリ進んで行って機能を追加したり、ユーザー体験を向上させたりしていくのがcoincheckの強みでしょう。

 

自分の所感

 

自分がトレーダーなどではないこともありますが、coincheckは昔から使いやすくてわかりやすく、投資としてではなくクレジットカードでとりあえず少額から始めてみたい初心者には個人的にも最もおすすめしやすいビットコイン取引所です。また、ユーザーの意見を取り入れつつ、細かく改善を随時していく姿勢もユーザーとしては非常に好感度が高いです。

 

ビットコインペイメントに力を入れているのは現在はcoincheckだけなので、もしビットコインでのポイントやサービス購入、海外サイトでの支払いをメインに考えている人はcoincheckから始めるのがおそらく一番使いやすいと思います。

 
また、最近テレビや雑誌などでのメディアでの出演が一番多いのもcoincheckという印象で、どんどんビットコインの宣伝をして、イメージアップなどに貢献していただければ、業界全体としてもありががたい話です。

懸念をあげるとすると、ライトユーザーが増えてきて、coincheckのアプリを通常のビットコインウォレットのような形で使うユーザーが多いようでcoincheckもそれを許容しているようですが、セキュリティーやプライバシーの関係上個人的には若干のリスクや不安を感じてしまいます。

 

また、レバレッジ取引なども提供していますが、本気トレーダーにはかけられるレバレッジが低かったり、追証があったり、ツールも物足りないと感じてしまう人も多いと思います。まあ自分も含めてあまりトレードを本格的にしないライトユーザー層には大した問題だとは思いませんが。

 

Zaif

 

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インタビューした人

朝山さん(代表) 

 


Zaif概要
 

Zaifで一番インパクトのある特徴は、マイナス手数料でしょう。要はトレードすればするほど、Zaifからボーナスがもらえるわけで、手数料ゼロの取引所は他にもありますが、マイナス手数料を導入しているのはZaifだけです。


また、ここ1か月ほどでZaifは急速に取引量を伸ばしており、先日も1日の取引高が20億円(4.5万btc)を超えたという発表もありました。これは、マイナス手数料の影響もありますし、4月1日にエイプリルフールのネタ?とも思われたZaif独自のZAIFというトークン(カウンターパーティで作ったコイン)をマイナス100%取引手数料ボーナスとして配るというユニークなキャンペーンの影響もあったようです。

 

また、Zaifの運営会社であるテックビューロのブロックチェーンプロダクト「Mijin」のメディアでの露出などもあり、ユーザーも着実に増えてきているとのことです。特にZaifのユーザーは、利益追求する人、トレード自体に楽しさを求めている人、初心者の層がちょうどいいバランスで混ざっているのが特徴で、それが最近の取引量の増加や板の厚みなどにつながっているのではないか、とのことです。

 

他にもZaifは誰でも「人間ビットコインATM」になれるスマートATMというサービスも提供しており、他の取引所とはそもそも全く違うユニークなサービスを提供しているのも特徴です。最近追加された自分の取引履歴を丸々公開できる機能など、他の取引所があまりやらないような機能追加やサプライズなどを積極的にやっています。


また、国産暗号通貨モナーコインを取り扱っている主要取引所はZaifだけで、モナーコインを買いたい人、トレードしたい人、興味がある人にはZaif以外の取引所の選択肢はないでしょう。

 

今後の方向性

 

今後もユニークなキャンペーンやエンターテイメント性、トレードする楽しさのようなものを追求していきたいとのことです。

 

また、Zaif単体での収益性は特に考えてないようで、Zaifは今後もあくまでテックビューロのプラットフォームの為替エンジンとして機能し、Mijinなどのエンタープライズソリューションとのシームレスな連携の部分などが今後は肝になるとのことでした。取引所単体での収益度外視ということで、マイナス手数料ももうしばらくは続けていくようです。

 

さらに、coincheckやbitFlyer同様、今後はビットコイン以外のアルトコインの扱いも増やしていきたいということで、すでに対応しているモナーコイン以外にもXEM(NEMの通貨)、Etherなどを扱い始める可能性が高そうです。

 

また、海外からのMijinへの問い合わせも多く、国際送金の部分など含め今年から海外にも積極的にサービスを進出させることも計画もあるとのことです。その点では、Zaifはただのビットコイン取引所というより、Mijinなどとも共通して使えるAPIなどを通したプラットフォームを目指しており、ZaifのAPIを利用して外部開発者や起業家がプロダクトを作ったり、起業してくれるのが理想だということです。

 

また、今後はレバレッジ取引を強化したり、ペイメントの分野でも準備をしているものがあるとのことなので、取引所単体で考えるより取引所を中心とした周辺サービスとの連携、充実化が期待できそうです。

 

自分の所感

 

次に何を仕掛けてくるかわからない国内の取引所でも意外性の強さがZaifの持ち味だと思います。今後もこのような意外性やエンターテイメント性を大切にしていきたいとのことで、トレードするのはもちろん他のユーザーとわいわい楽しみたい、ユニークなキャンペーンに参加したいというお楽しみ要素を期待するユーザーにはZaifは向いているかもしれません。5月にもサプライズ的なものを用意しているとのことで、最も動きが読みづらく、ユニークなことを仕掛けてくるのがZaifの魅力でしょう。

 

 

懸念としては、取引所単体での機能は他の取引所より現時点ではあっさりしていること、モバイル化が遅れていることなどでしょう。特にアプリはその他の取引所も大体揃えてきており、Zaifが遅れている領域と言えます。

 

また、スマートATMなどもアイディアとしては面白いのですが、利用者もまだそこまで多くないようですし、モバイル化なども絡めてサービスの有用性を上げないと、プラットフォームとしてはまだ弱いかなという印象です。今後は取引所より周辺領域に力を入れていく、という印象を受けたので、他社にないようなユニークな周辺サービスを仕掛けてくるのか?というところでしょうか。

 

 

bitFlyer

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インタビューした人

加納さん(代表)(+金光さん&子亀さん)



 

bitFlyer概要

 

bitFlyerはユーザー数国内最大のビットコイン取引所です。
(※他社の数字は公表されてないところもあるがほぼ間違いない)

2015年末の時点ですでに10万、現在は15万人以上の登録ユーザーがおり、その内日本人の登録は8割ほどだそうです。この10万人越えのユーザー数というのは実は業界関係者の中でもちょっと話題になったことがあり、疑う声もありましたが、今回直接聞いてみたところメール登録のスタンバイクラス以上のユーザー数は間違いなく10万人越えをしていると裏がとれました。

このユーザー数が示す通り、bitFlyerはおそらく国内の取引所で最も新規ユーザーの獲得に積極的な会社です。毎日ログインのボーナスがあったり、チャットマイニング、また頻繁に登録ボーナスキャンペーンなどを行っており、ユーザーはトレードするだけでなく、ポイントのようにこつこつビットコインをもらったりすることも可能です。

 

また、ポイントサイトからのビットコイン購入にも力を注いでいる唯一の取引所で、そちらもキャンペーンを頻繁にやっていたり、「一番気軽にビットコインボーナスをもらえる取引所」と言えるかもしれません。

 

またLightningというトレーディングプラットフォームを提供しており、逆指値などのトレーダーに必須の機能だけでなく、FXにもないような高度な発注ツールを提供しているのも特徴です。約定のスピードなどにもこだわっており、板にのせて約定が確実に出来る点は他者と比べても強みではないか、とのことでした。

 

ユーザー層は特に偏りはなく幅広いということでしたが、本格的なトレードをしたい人はLightningで、それ以外の層は通常の取引所でビットコインを購入したり、各種のキャンペーンやボーナスなどでビットコインをコツコツ貯めたり、chainFlyerなどのツールでビットコインネットワークの状況を確認したり、総合的なビットコインプラットフォームになっています。

 

今後の方向性

 

今後の方向性として、Lightningのトレーディングツールを生かし、EtherなどのAltcoinの取引にも平行展開していきたいとのことです。ちょうど先日Etherの取引所のβ版が発表されていましたね。

また今はユーザー数を拡大することに専念しているので、しばらくは手数料ゼロは継続するようですし、今後もユーザーを獲得するためのマーケティング、キャンペーンは力を入れていきたいとのことです。

 

さらに、bitFlyerはルクセンブルクにすでに拠点を持っており、手数料ゼロ合戦になってしまっている日本の市場だけではなく、今後は海外進出をさらに加速し、海外で積極的に稼いでいくような計画を持っているようです。

 

他には、今後Private chainやスマートコントラクト系の分野にも進出していく可能性があるという含みのある発言もインタビュー内でありましたし、Ethereumなどはかなり初期から興味を持って調査してきているとのことなので、今後取引所以外のスマートコントラクトやブロックチェーンソリューションの分野にも注力していくのかもしれません。


bitFlyerはサービスの数では圧倒的ですが、 コンシューマー向けのビットコインサービス(ビットコインがもらえる、買える、使える、わかる、など)と企業向けのソリューションもここに加えてさらに総合力を上げていくつもりなのではないでしょうか。

 

自分の所感

 

bitFlyerは自分の中では、ユーザー数、取引量、高度なトレーディングツール、UI/UX、スピード、アプリ、サポート、ポイントサイトなどとの連携、chainFlyerなどのその他のツール、サービスなど、そつがなく総合力が高い取引所という印象です。これは資金調達を成功させ、現在国内の取引所の中では最も資金に余裕があり、大きなチームを持っているからでしょう。

 

ビットコインの引き出しがスムーズにほぼ即時に行くこと、FAQの充実、税金などの法務、規制面での対応なども含め、ビジネスとして細かいところもしっかりしており、大きな弱点や死角がないのが特徴だと思います。取引所にいわゆる安定感、安心感のようなものを求める人にはbitFlyerが一番相性がいいかもしれません。


懸念などを上げるとしたら、現在トレーディングツール以外の部分で大きな特徴や他社との大きな差別化ポイントがあまりないところでしょうか。chainFlyerなどのブロックチェーンエクスプローラーを持っていたり、ビットコインクラウドファンディング、ビットコイン研究所なども公開していますが、ユーザーにとっての大きな訴求点とまでいえるサービスとはいえないと思います。色々なサービスを提供していて全体的にバランスがとれていて総合力はありますが、バシッとはまる人も同時にそこまでいないとも言えるかもしれません。



最後に

 

各取引所の方に細かいところまで教えていただき、当初想定していたボリュームよりかなり長くなってしまいましたがいかがでしょうか?

それぞれの取引所のサービス、ターゲット層、今後の注力点なども思っているよりかなり違うので、ユーザーは自分にとってどの取引所が最も適してそうか判断するのに活用していただければ幸いです。もちろん状況に応じて複数取引所に登録するのも問題ないですし、そうする人も珍しくないです。(ちなみに自分は全ての取引所で登録してます)


今回のインタビューを通して改めて思ったのは、日本の取引所は海外のサービスと比べても使いやすくツールも充実していて、ビットコインを買ったり、トレードしたりしたい人にとっては素晴らしい環境がすでに整っています。2年程前にはそもそもMt.Gox事件の直後で、機能している取引所がほとんどなかったような状態だったことを考えると、ものすごい進化スピードだと思います。

最近国内で営業を新しく開始した取引所もいくつか出てきましたが、今後もしばらくは上記5つの取引所が日本国内のビットコイン取引所エコシステムを引っ張っていくと思いますし、だんだん取引所以外の分野に進出する流れも始まっています。また半年後、1年後くらいに同様の比較記事を書くことになるかもしれないですが、その時にそれぞれの取引所がどのように進化しているか自分としても楽しみです。

それでは。

 

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ICOの第二の波はただのバブルなのか?(サロン記事)

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「ICOの第二の波はただのバブルなのか?」というテーマで、大石さんとやっているオンラインサロン「ビットコイン&ブロックチェーン研究所」の方に記事を書きました。


タイトルの通り、最近Lisk、Digix、Wavesなどと数億円以上のICOを成功させるプロジェクトが続いており、日本からビットコインやEtherでセールに参加した方も少なからずいるようですし、2015年後半から少し停滞した感じがあったICO(クラウドセール)ですが、ここに来ていきなり盛り上がりが再燃しています。


ただ、これってそもそもバブルなんじゃないの?というテーマで、そもそもICOをやる意味は何なのか?なんで今までICOをしたプロジェクトは失敗したり遅れたりするものばかりなのか?最近のICOしているプロジェクトの特徴や課題などについてまとめました。

自分は今までICOをするプロジェクトについて色々調べたり、直接話を聞いたり、ICOしたプロジェクトの中から事情を見たりしてきているので、このテーマをしばらく書きたいと思ってたテーマでした。


まあ結論から言ってしまうと、最近のICOは評価額などに関してはバブルとしか言いようがない気がするので、気をつけてください。売るタイミングを間違えると、トークン価格が数分の1に一瞬でなっちゃったり、もしくは完全な詐欺的なプロジェクトだったりという可能性もありますので・・・。(まあ相場の動きは予測できないところもありますし、最後は自己責任ですが)

 

この他にも最近DAOを推しているプロジェクトが多くて、投資する方も「DAO」という単語に過剰に反応して市場で評価されるみたいなところもあると思うんですが、それについてもそんな簡単なものじゃなくない?という感じの私見も書いてます。少し前のぶ「ブロックチェーン」みたいに単語が独り歩きしている気がするので、果たしてDAOがなぜ必要で、どういう場面で有効か冷静に考える必要があると思うのです。

 

Slock.itのICOが近くスタートするという話ですが、金額はものすごい額調達すると思いますが、正直自分は彼らの言っているDAOが上手くいくとも、必要性があるとも思ってません。今のところ。(プロジェクトとしては成功するかもしれないし、実力も最近のICOプロジェクトの中ではトップレベルだと思いますが)

ちなみにDAOという概念自体は新しいし、非常に面白いので是非今の組織とかへの問題提起として上手く行って欲しいのですが、まあしばらくは失敗が続くんじゃないかと。これについてももっと知見を深めて、また何か考察してみたいですね。

というわけで、ICOで盛り上がっている人たちも多いと思いますし、ちょっと水を差す感じで悪いのですが、きちんとリスクやトレンドも把握しておいた方がいいですよ、という記事でした。


最近、オンラインサロンもさらに多くの人に参加してもらっていますし、日本でビットコイン&ブロックチェーン系に関して最も上質な情報がそろっている場所になりつつあるかな、と思います。実際啓蒙などの点でもこういう場は必要だな、としばらく考えていたので、個人的にもそれは結構満足です。
(ちなみに後国内に足りないのは、技術者たちが意見を交換したり議論したり、レベルを高め合える技術者のためのコミュニティーかなと自分は思ってます)

なお、来週はカレンシーポートの代表の杉井さんに、「Ethereumのデザインパターン」をテーマにサロン用に特別に記事を書いてもらう予定です。個人的にも楽しみです。


【PS】自分はまだ絶賛台北にいまして、いい感じで数人に話を聞けてます。思ったよりまた台湾のビットコイン業界にも特徴があるなと感じますし、多分2回か3回に分けてビットコイン台湾編の記事を書く予定なのでお楽しみに。

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